目次
ゲーム概要
『Temtem』は、2020年12月8日にPlayStation5用の早期アクセス版DLソフトがリリースされたMMORPG。モンスターの捕獲・育成をテーマにした本作では可愛い生き物「テムテム」を捕獲し、進化させたり新しいワザを覚えさせるなどの育成を楽しめるほか、育てたテムテムを従えて属性・個性・スタミナなどさまざまな要素が絡み合う戦略的なバトルに挑める。さらに、パーティを組んで他のプレイヤーと協力しながらストーリーを攻略するといったMMOならではの楽しみ方もできる。
なお、本作は最大2人までのパーティを組んで一緒にストーリーを進めることができます(PS Plusへの加入が必要)。MMORPGということでフィールド上には常に他のプレイヤーが表示される点、早期アクセス版のためゲーム中に未完成の部分がある点には注意です。(※2021年2月2日時点)
あらすじ
ゲームの舞台となるのは、「テムテム」と呼ばれる生き物たちと人間が平和に共存する世界。テムテムテイマーを目指す主人公は、博士に貰ったテムテムと共に新たな土地を目指して故郷を出発する。旅路の途中で遭遇する謎の組織・ベルソート派をしりぞけ、八つの道場を制覇して究極のテムテムテイマーを目指そう!
対応プラットフォーム
PlayStation5 / PC(Steamなど) ※2021年2月2日時点
実況プレイ&解説動画
協力プレイ手順(オンラインマルチ)※PS5
本作の協力プレイは、最初のライバル戦のあとに解放されます。
※ゲーム開始後すぐにライバル戦なので、合流にはそこまで時間はかかりませんでした!
招待する側
- 相手の近くで△ボタンを押し、プレイヤーリストを開きます。
- プレイヤーリストの中からパーティに招待したいプレイヤーを選択します。
- 『協力モード』を選択します。
招待される側
- パーティに招待されると画面左上に通知が表示されますので、R2ボタンを押して内容を確認します。
- チェックボタンを選択し、パーティに参加します。
- 協力モード中は画面下部にパートナープレイヤーの顔アイコンが表示されるようになります。
MEMO
- パーティを組む際にはお互いのキャラクターが近くにいる必要があります。
- どちらかがマップを開いていたり戦闘中だったりするとパーティ招待ができません。
フレンド登録手順
申請側
- △ボタンを押してプレイヤーリストを開きます。
- フレンド申請したいプレイヤーを選択します(もしもリスト内にフレンドに誘いたいプレイヤーが表示されていない場合は、『テイマー検索』から相手のキャラクター名を入力して検索できます)。
- 『+マーク』のアイコンを選択することでフレンド申請できます。
承認側
- フレンド申請されると通知が画面左上に通知が表示されますので、R2ボタンを押して内容を確認します。
- チェックボタンを選択することでフレンド登録が完了します!
レビュー
オススメする点
- 二人でストーリーを進められる
- バトルにやり応えがある
- 二人でストーリーを進められる
協力しながらストーリーを進めたり、テムテムを捕獲しながらパートナーと一緒に世界を冒険できるところがよかったです。イベント会話の時は両方のキャラクターが画面に表示されるので、どちらか片方が脇役っぽくならないところも嬉しいポイントでした。
バトル中は戦い方を相談して決めたり、アイテムを使ってお互いをサポートしたり、あとはスタミナ切れを教え合ったりと(バトルにアツくなりすぎると自分では気づかない内にスタミナ切れしていて自滅しそうになります…笑)、話し合いながら戦うことで上手く連携が取れ、戦いがより一層白熱しました!
また、本作のバトルは基本的に2対2のタッグバトルなので、自分もパートナーもテムテムを1匹ずつ場に出して戦いに貢献できるところがよかったです。加えてパーティプレイ時はチーム隊列の上から順に3匹ずつテムテムを出し合うため敵のテムテムを予想してチームを構成するテムテムの属性を分担できることや、そのおかげで育てるテムテムが少なくて済むことがメリットだと感じました。というのも本作では控えのテムテムを育成するのが難しく(戦闘に参加しなくても経験値を得られる「こしぬけのクローク」と呼ばれる装備はありますが効果があるのは1匹のみ)、ソロプレイの際は同時に2匹までしか育てられないのですが、2人でプレイすると同時に4匹育てられることになるため 育成が幾分か楽になることもメリットだと感じました。なお、パーティに参加できるのは2人までとなっており“MMORPG”とは言っても他プレイヤーと接する場面は特にないです。強制PvPなどもないので、夫と2人きりで気兼ねなく遊べて楽しめました。
- バトルにやり応えがある
道中で遭遇するNPCテイマーや敵組織の手下が普通に強いため、軽い気持ちでバトルに臨むといつのまにか回復アイテムを使わざるを得ない状況に追い込まれたり、こちらも何匹か戦闘不能になるまでの激戦に発展することがあったりします。こんな優秀なテイマーたちがどうして道端にごろごろ配置されているんだ…(愕然)。なお本作のバトルではスタミナやテムテムの覚えているワザ、ワザのクールタイム、ワザの発動優先度、各種回復アイテム、装備しているギアに加え、テムテムの属性・個性・個体値・努力値などさまざな要素が絡み合うなかで勝敗を競うことになります。しかもバトル上の運要素が排除されているため、状態異常が必中かつ与ダメの値にブレがない(避けられることも無ければ急所を突くこともない)、個性によっては属性ダメージを無効にできるなど一筋縄では行かない奥深い戦闘が面白く、非常に戦略性が高いです。考えることが多くて複雑なだけにやり応えもあり、ライバルやボスなど強敵とのバトルに勝利したときはかなりテンションが上がりました!笑
>>スタミナについて
本作には「テムテムがワザを繰り出す度にスタミナを消費する」というインスパイア元には無かったスタミナシステムが登場します。大技であればあるほど消費スタミナ量が多くなりスタミナ切れするとダメージを受けるほか、超過量が多いと次のターン行動できなくなったりと中々に厳しい制約があり、スタミナの管理はバトルの命運を分ける重要な要素の一つとなっています。私の場合ゲームに慣れていない序盤にスタミナ管理をなおざりにしがちで、何度かスタミナ切れからの自滅を経験しました…泣。なお、スタミナは毎ターン少し回復するほかバトル終了時には全回復するため、回復センターに何度も通わなくてもバトルの度に大技をガンガン撃てるところが気に入ってます。
注意する点
- 没入できるほどの物語性は無い
- システム面で不親切な点がある
- 没入できるほどの物語性は無い
オープニングムービーなどはなく、主人公の人物像や世界観の説明も全くない状態でいきなりゲームが始まるため そもそも主人公に自己投影するのが難しく、結果的にストーリーへの没入感が低くなっています。そのため折角キャラクリや着せ替え要素などのカスタマイズ要素があっても自キャラに対して愛着を持ち辛くなってしまい勿体無いと感じました。また主人公以外の登場人物に関しても、キャラ設定自体は濃い(喋り方・性格・特徴的な見た目など)のですが次に会った時には「この人誰だっけ?」となってしまう印象の薄さが気になります。その原因として、イベント会話の文字数自体は多くてもその内容に重要性を感じないものが多いことが挙げられるのでは と個人的に考えています(たとえば「テムテム界で有名な女優」という設定のキャラが登場しますが、毎回同じようなことしか言わないためインパクトが薄くなかなか名前を覚えられません…汗)。一方で、登場人物たちの発言内容はユニークかつジョーク交じりのものが多く、良く言えば海外らしいストレートな物言いで新鮮味がありました(悪く言えばみんな発言に遠慮が無いので、意地悪だと感じることがあるかも…※特にライバルのマックスくん)。早期アクセス版ということもあり翻訳がたまにおかしいことに目を瞑ってしまえば、ストーリー内容を理解すること自体は難しくなく、その点にはおいては日本語を直訳した難解な洋ゲーとは一線を画していると感じました。
- システム面で不親切な点がある※2021年2月2日時点
>>名前に日本語が使えない
キャラクター名・テムテム名・ギルド名には日本語が使えません(英数字と一部記号のみ使用可能のようです)。そのせいで折角可愛がっているテムテムなのに名前が英語で読み辛いという事態に陥ることがあります。ちょっと悲しい。
>>移動が大変
現状では『ファストトラベル』のような機能が無く、移動がちょっと大変です。たとえば二人プレイ中はどちらのプレイヤーも敵に遭遇するので同時に移動している時はバトルの発生率が上がるのですが、もしもお互いが離れた場所にいる時に 目的地から遠い場所にいる方のプレイヤーがバトルを開始すると、前に進んでいたプレイヤーはその場まで引き戻されてしまい移動がやり直しになるのがストレスでした…;;
>>お金がたまりづらい
特に序盤はNPCとの戦闘以外での稼ぐ方法がなく、やりくりが厳しいという印象を持ちました(※しかもNPCとのバトルに負けるとお金を取り上げられる世知辛さ)。回復薬や捕獲に使うテムカードなどは冒険する上での必須アイテムなのですが、あまりに頻繁に買っているとお金がたまりづらく、髪型や服などの高価なコスメティックアイテムが買えません…泣。それもあってアイテムの使い惜しみをしてしまい、余計にバトルがキツくなったりすることも…。金策コンテンツは二つ目の島到着後に解放されるため、どうやらそれまでは倹約生活となりそうです。。。
>>テムテムの進化について
テムテムの進化の条件は大体の場合「捕獲した時のレベルから××回レベルアップする(※テムの種類によって回数指定があります)」となっており、捕まえた時のレベルが高いからといってすぐ進化できるわけではありません。寧ろ捕獲時にレベルの高いテムテムほどレベルアップに必要な経験値が多くなり、進化が難しいです。そのため繁殖でタマゴを生ませてレベル1から育てた方が進化させやすいのではと思いました。
>>その他気になったこと
まず、パートナーより先に会話を終えた時にボタンを押してしまうとすぐに「パーティを抜けますか?」と出てくるのが気になりました…笑 それから、行ったことのない場所がクエストの目的地の場合 そのエリアの近くまで行かないとマップが開示されないため、どうやって行けばいいのかすら分からず困ることがありました。あと、パーティを組む時にチェックボタンにカーソルを合わせてもあまり色が変わらないので本当に選べているのかどうかが分かりづらいです。バグに関しては、パートナーが離れた状態でバトルが始まると読み込みに失敗しやすいのか画面が固まったり、画面が真っ暗のまま音楽だけ流れる状態になったりすることが5回ほどありました(ゲームを再起動することで治ります)。なお本作は2021年2月2日時点では早期アクセス版ということで、英語表記が残っていたり未完成コンテンツがある点にはご注意ください。
オンライン協力プレイの仕様
協力プレイの特徴
- NPCに話しかけた方のプレイヤーが会話の選択肢を選ぶ
- バトル中は二人がコマンド選択を終えるまでターンが進まない
- パートナーと離れていても、別エリアへの移動時や戦闘開始時にそちらに強制集合する
- 協力プレイ中のパートナーとは対戦できない
協力プレイ環境
PlayStation5本体 | 2台 |
ソフト | 2本 |
コントローラー | 2台 |
二人協力プレイに掛かった費用
ソフト代 | 4,070円×2本=8,140円 ※2021年2月2日時点 |
オンラインサービス | PS Plusに加入が必要 |
夫婦コメント&評価
夫コメント
コレクションや育成系ゲームが好きなので、楽しくプレイできました!色違いのレアテムテムを捕獲したくて5時間ほど粘ったのですが、出現すらせず残念でした…。個人的に気になったのが、事あるごとに選択肢が提示されるという点です。とにかく選択肢が出てくることが多く、戦いの前には必ず選択肢を選ばないといけないレベルです。しかも選択肢の内容がほぼ同じで、選ぶ意味が特にないものまで出てくることがあり、何だかゲームの没入感を低くしている気がします。また、世界観や主人公とライバルの関係など説明不足の部分が多々あり、現状は「ストーリーを含めて楽しめる状態ではない早期アクセス版」であることには注意が必要だと感じました。
妻コメント
キャラクリで可愛いキャラクターが作れることや、おしゃれ要素がある、ハウジングができるなどプレイヤーごとに個性を表現できるのがMMOらしくてとても良いところです。しかもテムテムが可愛いです。軒並み可愛いのですが個人的にはディーンドラが好きです(かわいい)。それからバトルが面白いです。ワザの演出が派手でカッコいいですし、状態異常が必中なのでNPCがなかなかに手強く、ストーリーのバトルで普通に負けることがありますがその分やり応えがあり、私の場合はNPCとのバトルだけで十分楽しめました。対戦が好きな方はランクマッチで遊んだりと別の楽しみ方もできそうです。現段階ではストーリーや細かなシステム面などに粗さが残っていますが、早期アクセス版ということもあり今後も進化していく「temtem」に期待したいと思います。