目次
ゲーム概要
『スカル アンド ボーンズ』は、2024年2月16日に発売されたオープンワールド型海賊アクションRPGです。本作の主な特徴として、4つの海域と地域ごとの文化の違いを細かく表現する美麗なグラフィック、自ら海賊船を操作して戦うダイナミックな海戦システム、海賊船の武器や装甲などのカスタマイズ要素が挙げられます。
あらすじ
物語は、海賊の黄金時代を迎えた17世紀のインド洋で幕を開けます。プレイヤーは、最初は無名のならず者にすぎない主人公を操作して富と名声を築いてゆき、やがては大海賊に成り上がることを目指します。
対応プラットフォーム
PlayStation5 / Xbox Series X|S / PC(Epic Games)など
※2024年3月13日時点
クロスプレイが可能です。
プレイ人数
オンラインマルチ | 最大3人パーティ |
実況プレイ&解説動画(生放送)
協力プレイ手順(オンラインマルチ)※Xbox
キャラクリ後、協力プレイが開始可能になります。
オンライン協力プレイ手順
招待側
- メニューボタンを押してメニュー画面を開き、Yボタンを押してソーシャル画面を開きます。
- 「プライバシー」にカーソルを合わせて、「フレンド限定」に変更します。
- フレンドリストから招待したいプレイヤーを選び、「グループに招待」を選択します。
参加側
- 通知が来たらXboxボタンを長押ししてグループに参加します。
- 協力プレイが開始されます。
レビュー
オススメする点
- グラフィック表現を含め、世界観の構築が素晴らしい
- 衣装や海賊船のカスタマイズが楽しい(船自体の種類は少ない)
- 砦の略奪戦やワールドイベントなどマルチプレイでの海戦は盛り上がる
- グラフィック表現を含め、世界観の構築が素晴らしい
本作は、「赤の島」「東インド」「アフリカ大陸」に挟まれた四つの海域が舞台となっています。各地域の文化を反映した植生や街並み、そしてその地で生活する人々が美麗グラフィックによって非常にリアルに表現されています。例えば質感が伝わってきそうなほど精工に作りこまれた木造の建造物や、地面に乱雑に置かれた樽や果物といったオブジェクト一つをとっても一切の妥協なく描かれていると感じました。また、航海中に見える景色はどこもかしこも美しく、光と波飛沫に照らされた海賊船は思わず見惚れてしまうほどカッコいいです。一方、嵐に突っ込んだ際の荒波の表現には恐怖を覚えるほどリアル感があり、思わず操作に力が入ってしまいました。さらに本作は、NPCたちの話し声を日本語フルボイスで聞くことができます。なんと地域によって訛りの違いがあるなど細部まで尋常ではないほどこだわって世界観が構築されているため、非常に没入感が高いです。加えて、ストーリーの登場人物たちの表情や動作はほとんど実写のように感じるほど自然で、キャラクターの感情が伝わってくるほどリアルだと感じました。
- 衣装や海賊船のカスタマイズが楽しい(船自体の種類は少ない)
現時点(2024/3/13)では海賊船の種類は10種類程度しか実装されていないのですが、見た目のカスタマイズにはかなりこだわれます。船体の色はもちろん、帆の色や柄、船首像、装飾、船員の服や猫を乗せることも可能で、現時点でもかなりの種類が用意されています。さらに海賊船には自由に名前をつけられるので、自分の船にかなり愛着を持って遊べます。またキャラクターに関しても、キャラクターの見た目のベースとなるパターンはさほど多くないものの、服、宝飾品、帽子、靴、刺青などの種類はかなり用意されているので、自由に組み合わせればこだわりのキャラクターで海賊船に乗って冒険ができます。シーズンパスの報酬には船の色や飾り、キャラクターの髪型なども含まれているので、今後の拡張性にも大いに期待が持てます。
- 砦の略奪戦やワールドイベントなどマルチプレイでの海戦は盛り上がる
船にはアタッカー・タンク・サポートといったロールのような概念があり、例えばサポートの場合「近くの味方のHPが毎秒回復する」という様な効果があったり、回復効果のある大砲装備なども存在します。
また、本作にはシーズン制が導入されていて、期間中に発生するワールドイベントではソロでは到底倒せないような強敵(レイドボス)を同じワールドにいるメンバーと一緒に力を合わせて討伐することができます。見事討伐に成功するとランダムで装備品などが手に入る宝箱を獲得できます。繰り返すうちに次第に単調になってくる海戦ですが、みんなで力を合わせて戦うワールドイベントなどはかなり盛り上がります。
注意する点
- 現時点(2024/3/13)ではストーリーが消化不良のまま終わってしまう
- 海賊船の操作など、システム面にとっつきにくさがある
- 現時点(2024/3/13)では定価に見合うコンテンツ量がない
- 現時点(2024/3/13)ではストーリーが消化不良のまま終わってしまう
プレイヤーの選択次第で分岐していくような自由度の高いストーリーを期待していたのですが、選択肢自体はあるものの何を選択しても結局行く先は同じ一本道のストーリーになっているのが残念でした。(選択肢によってNPCの反応が少し違っていたりはします)また、クリアしたからといって特にエンドロールが流れる事は無いため、いつメインストーリーが終わったのか何だか曖昧な感じになっています。本作は今後の無料アップデートによってストーリーや新たなコンテンツを追加していくというアプデありきの販売スタイルではあるのですが、せめてメインストーリーだけはキリのいいところまで作ってから発売して欲しかったです。
- 海賊船の操作など、システム面にとっつきにくさがある
海賊船に乗って大海原を冒険するということもあって「画面酔いするのでは…」と心配していましたが、個人的にはゲームクリアまで画面酔いを感じることはありませんでした。ですが海賊船の操作にはややクセがあり、慣れていない最初の頃は小回りが効かず、意図せず大陸にぶつかったり、他プレイヤーと正面衝突してしまう場面も多々ありました。また、大砲の狙いも波の揺れや射程を考えて敵船の弱点を狙う必要があるのですが慣れるまでは全然当てられず、ストレスを感じることもありました。ただ一度慣れてしまえば面白い様に敵船の背後をとって、砲弾を食らわせて乗り込んで根こそぎお宝をいただくことが快感になってきます。
一方、本作に期待していた交易要素に関しては、交易ルート上の敵戦を倒して、素材を奪い高値で買ってくれる地域で販売するといった感じになっています。MMOという側面があるためかそう簡単には荒稼ぎできない仕様になっているようです。また、ストーリーを進めると「争奪戦」ができるようになり、入植地を獲得すると通常通貨である「シルバー」ではなく、特別なアイテムと交換できる「スペイン銀貨」を入手できるようになります。しかしこのシステムの説明がわかりにくく、争奪戦の流れ(争奪戦に勝つ→工場に投資する→現地に行って報酬を回収する→サントアンまで報酬を無事に持ち帰る)を理解するのに結構な時間を要しました。また、シーズンイベントもどこで始めればいいのか分からず、報酬をもらうタイミングがクリア直前になってしまうなど、もう少し丁寧にコンテンツの説明や誘導をしてくれればとっつきの悪さを感じずプレイできたのではと思います。
- 現時点(2024/3/13)では定価に見合うコンテンツ量がない
宝探しやサブクエストなど一見すると十分なコンテンツ量があるように感じるのですが、結局のところほぼ同じ内容のお使い系クエストが大量にあるだけで、世界観の深掘りなどやりごたえのあるクエストがメインストーリー以外だと少ないと感じました。ただし今後のメインストーリーの追加などについては無料アップデートで実装される可能性が高い事や、すでに始まっているシーズンイベントが今後も続く予定である事を含めて考えると、長い目で見れば期待できる作品だと思います。記事投稿時点ではAmazonでパッケージ版の新品が4,300円程度で販売されているため、定価の9,240円(PS5のDL版)はちょっと…という場合でも半額以下なら購入を検討しても良いのではとは思います。
オンライン協力プレイの仕様
協力プレイの特徴
- マルチプレイで一緒にストーリーを進めることができる
- 仲間を蘇生できない(回復弾などでサポートはできる)
- キャラクター間でアイテム取引が可能
- マルチプレイ中は敵が強化され、戦利品が多くもらえるようになる
協力プレイ環境
Xbox series X|S本体 | 2台 |
ソフト | 2本 |
コントローラー | 2台 |
二人協力プレイに掛かる費用
ソフト代 | 9,240円×2本=18,480円 ※2024年3月13日時点 |
オンラインサービス | Xbox Live Goldに加入が必要 |
クリアタイム
約30時間
夫婦コメント&評価
夫コメント
期待していただけに、記事投稿時点では消化不良で終わってしまう一本道のストーリーや、海賊船の種類の少なさ、多いように見えて実は幅の狭いコンテンツ量などに落胆してしまいました。マルチプレイで挑戦するワールドイベントなどは、賑やかで面白いのですが…。現時点では定価に見合ったボリュームのゲーム内容ではないため、今後のアップデートでストーリーや新たなシーズンイベントなどが追加されてから購入するのも良いかもしれません。
妻コメント
超美麗グラフィックで表現される世界観や、海賊船を操ってダイナミックな海戦が楽しめるバトルシステムが魅力的な海賊になれるアクションRPGです。自分の船の見た目や装備・武器をカスタマイズ可能で、波に揺られながら敵船と大砲を撃ち合うバトルにはとても迫力があります。ただ、操作に慣れるまでは移動すらなかなか思い通りにできなかったり、交易での金策システムが分かりづらい仕様であること、エンドコンテンツである争奪戦がPvPであることなど、とっつきにくさがあるので合う人と合わない人がはっきり分かれるゲームかなと思います。