目次
ゲーム概要
『レムナント2』は、2023年7月26日に発売された3人称視点のアクションシューティングゲームで、「レムナントフロムジアッシュ」の続編です。本作の主な特徴として、やりごたえのあるソウルライクなバトルや、バトルクラスに代わる新たな「アーキタイプ」の登場により強化されたキャラビルド要素、ランダム生成されるダンジョンやクエスト分岐システムによるリプレイ性の高さが挙げられます。
あらすじ
物語の舞台は、前作から約20年後の世界。前作にて異次元から現れた邪悪なクリーチャーたちは相変わらず人類の脅威として存在していて、文明に復興の兆しがあるとは言え未だに人類は絶滅の危機に瀕しています。プレイヤーは人々を、そして自分の世界を守るため、クリーチャーたちの根絶を目指して異世界へと旅立つことになります。
対応プラットフォーム
PlayStation5 / Xbox Series X|S / PC(Steam、Epic Games)など
※2023年8月4日時点
PlayStation5向けパッケージ版は2023年9月26日に発売予定です。
ストーリーモードのプレイ人数
オンラインマルチプレイ | 最大3人 |
実況プレイ&解説動画(生放送)
オンライン協力プレイ手順 ※PS5
ホスト側
- OPTIONボタンを押してメニュー画面を開き、R1ボタンを押してシステムタブの「ゲームセッション」にカーソルを合わせて「×ボタン」を押します。
- 「フレンド限定」を選択します。
- 画面左下に「フレンドが参加した」との通知が表示された事を確認します。
- 拠点以外で、合流する場合はワールドストーン(チェックポイント)に「□ボタン」を押して触ります。
- 協力プレイが開始できました。
参加側
- OPTIONボタンを押してメニュー画面を開き、R1ボタンを押してシステムタブの「フレンド」にカーソルを合わせて「×ボタン」を押します。
- 一緒に遊びたいフレンド欄の右端のアイコンにカーソルを合わせて「×ボタン」を押します。※アイコンが表示されるまで時間がかかる場合があります。
- 「×ボタン」を押して、ゲームへの参加します。
レビュー
オススメする点
- ランダム性のあるマップシステムによる飽きの来ない探索
- 大量に存在するボスとの緊張感のある戦い
- 充実したキャラビルド要素
- ランダム性のあるマップシステムによる飽きの来ない探索
大まかにエリアを分けると全部で4つしかないのですが、うち3つはランダム性のあるマップ構造になっていて、さらに開始地点が2パターン用意されています。そのため、プレイヤーごとに違う探索体験ができ、例えばぴろきの世界とこはくの世界では同じエリアでも全く違うストーリー展開になったり、違うボスと戦うことになったりしました。また、各エリアから派生するマップの数が豊富なので、無限に遊べるローグライクゲームとまではいかないものの2〜3周くらいは繰り返し探索を楽しまないともったいないほどのランダム性があると感じました。
また本作には「アドベンチャーモード」というクリア済みのエリアを何度でも最初から冒険できるモードがあります。アドベンチャーモードでは、キャンペーンモード(ストーリー)の世界線では出会えなかったボスやイベントに挑んだり、他の選択肢を選んだ時の結末を確認することができます。また、キャンペーンモードとは別でプレイデータが保存されるのでストーリーで行き詰まった時のレベル上げや強化素材集めなどにも活用できます。協力ゲーム通信の場合、ラスボスを倒すための準備だけで30時間以上はレベル上げをしましたが、その間全く飽きることなく探索を楽しめました。
加えてミニゲームやパズル要素も用意されていて、探索の良いスパイスになっていると感じました。謎解きにはやりごたえがあり、オブジェクトを観察して手がかりを得たり、周囲に落ちている手記を読んだりして謎を解いていくことになります。中でも、遺跡のようなマップではギロチンのトラップをくぐり抜けながら進んだり、謎解きしてお宝を入手したりとインディージョーンズのようなトレジャーハンターになった気分を味わえました。
- 大量に存在するボスとの緊張感のある戦い
ボスの種類が豊富なうえ、強いボスからギミック特化のボスまで存在します。攻撃方法などに被りがないため難易度・ベテラン(他ゲーで言うノーマル難易度)でも初見であっさり勝てる敵はほぼいませんでした。ただ、挑戦を繰り返す中で敵の弱点や攻撃の回避方法、攻撃タイミングといったボスごとに違う戦い方のコツを掴むことができ、その上でレベル上げなどしっかり準備をして挑めば、最初は「あんなボス勝てるわけない」と思っていたボスにも勝てるようになっていく絶妙なバランス設計になっています。強敵とのギリギリの戦いとの緊張感と、どうにか討伐できた瞬間の達成感は最近プレイした死にゲーの中でも最上位クラスだと感じました。難易度を上げると同じボスでもはるかに強くなるので、クリア後に解放される難易度・災厄は「とにかく強いボスと戦いたい!」と言う方に自信を持ってオススメできます!
- 充実したキャラビルド要素
最初から選択できる4種類のアーキタイプ(職業)に加えて、現在わかっている時点で隠しアーキタイプが7種類あります。好きなアーキタイプ2つを組み合わせてメイン職・サブ職といった感じでキャラビルドする仕組みになっていて、選んだアーキタイプによってかなりプレイに個性を出すことができます。例えば、死んでも一度だけ自己蘇生が可能な「チャレンジャー」をメイン職にして、サブ職は回避性能の高い「侵入者」に、そして防御性能を上げられる「エンジニア」のレベルをカンストさせて「要塞化(防御強化)」の専用特性を他職にも解放することでスキルを振れるようになり、硬さ重視のキャラビルドが可能です。
さらに本作にはアクセサリーが大量に用意されていて、アミュレットを1つ、指輪を4つの合計5つが装備可能です。アクセサリーの効果は多岐にわたり、ダメージ上昇系のアクセサリーばかりを装備して火力特化ビルドにしたり、被ダメ軽減やシールド発動系のアクセサリーで固めた生き残ることに重きを置いたビルドなどが可能です。また「遺物」と言うソウルライク系のゲームによくある使用回数に制限のある回復アイテムが存在するのですが、こちらにも様々な種類があり使用した時の回復速度が違ったり、使用すると周囲に回復オーブを放ったり、一時的にスタミナが無制限になるといったものもあり戦闘スタイルに合わせて選べばビルドを突き詰めていくことができます。
武器は、近接武器、遠距離武器(ロングガン)、ハンドガンの計3つの武器を常に装備可能で、即座に持ち替えて戦うことができます。武器種はそれなりに多く、スナイパーライフルのように一撃が重く射程の長いものやマシンガンのように連射性が高いものがあります。武器には攻撃スキルを使用可能にするためのMODをつけたり、強化パーツ的な立ち位置である「ミューテーター」(クリティカルダメージやリロード速度など武器性能を高めることができる)をつけることでき、全く同じキャラビルドをしている人はほぼいないのではと思えるほどにキャラビルドの自由度が高いです。
注意する点
- ローカライズはイマイチ(※2023年8月4日時点)
- 細かいバグが結構発生する
- 説明不足だと感じる部分がある
- ローカライズはイマイチ(※2023年8月4日時点)
ダウンロード版では英語ボイスしか対応していないことに加えて、会話や各種文章が直訳的なせいでストーリーを理解するのに骨が折れました。何と言っても異世界を探索しているわけで、細かい設定など独自の世界観を表す専門用語の羅列が直訳で続いてしまうとどうしても理解が難しくなり、なかなか没入できませんでした。また、装備やスキルの説明文など一部英語のまま表示される部分もありました。そもそも表記ぶれや微妙なニュアンスが多く、思っていた効果と違うこともあるので効果は実際に使って確かめる必要がありました。パッケージ版では日本語ボイスに対応するそうなので、より没入感を味わってプレイしたい方はパッケージ版の発売を待っても良さそうです。 パッケージ版においても日本語吹き替えは非対応だそうです。(2023年8月5日追記)
- 細かいバグが結構発生する※2023年8月4日時点
強制終了も度々発生しますが、PS5版では雑魚敵が大量に発生する場面でラグが発生したりと操作に少しストレスを感じる場面がありました(60fps上限設定でプレイした場合)。環境によっては30fps制限にするなど工夫が必要です。また、地形に挟まって身動きが取れなくなったり、ローディング状態から進まなくなるなど、ゲームを強制終了せざるを得ない状況がゲームクリアまでに数回は発生しました。致命的なバグはありませんでしたが、細かいバグがあるので今後のアップデートに期待したいと思います。
- 説明不足だと感じる部分がある
チュートリアルステージはあるのですが攻撃や回避などの基本動作の確認のみとなっており、その後は文章でちょっとした説明がたまに出る程度で、ゲームシステムに関する説明が不足していると感じました。慣れてしまえばさほど複雑なシステムはないものの、ミニマップに方角表示がないことや、目的地に近付かないと目標アイコンが表示されなかったり、武器やさんや道具屋さんの存在の紹介も一切ありません。探索して自分で発見するのが当然、と言う本作のスタンスに戸惑う人もいるかもしれません。そんな仕様もあって、迷子スキルの高い協力ゲーム通信は度々迷子になりました。なお、キャラ強化システムに関しても丁寧な説明はなく、武器に装着する「MOD」や「ミューテーター」、遺物(回復アイテム)に装着する「フラグメント」などゲーム内の専門用語が次から次へと登場します。さらにワードとしての説明はあるものの実際どうやって装備するのかまでは詳しく説明してもらえません。また、ローディング画面に表示されるTipsなどを後からまとめて見直せるような機能も見当たりませんでした。
オンライン協力プレイの仕様
協力プレイの特徴
- マルチプレイ中はホストのゲームのみが進行する(ゲストのレベルや装備状況などは自分のワールドに帰っても保持される)
- ホストのゲームに参加してラスボスを倒しても、ゲストのゲームで最高難易度「災厄」が解放される
- 自分の「遺物」を使用すると倒れた味方を蘇生できる(制限時間あり)
- 時間内に蘇生できなかった味方はチェックポイント(ストーン)に触れることで蘇生できる
- マルチプレイ中は敵の出現数や強さが調整される
- 別エリアに移動するときは全てのプレイヤーが近くに集まる必要がある
- キャラクター間で離れられる距離に制限無し(同エリア内のみ)
協力プレイ環境
PlayStation5本体 | 2台 |
ソフト | 2本 |
コントローラー | 2台 |
二人協力プレイに掛かる費用
ソフト代 | 6,589円×2本 ※2023年8月4日時点 |
オンラインサービス | PS Plusに加入が必要 |
クリアタイム
約80時間(難易度ベテラン)
※難易度は「サバイバー」「ベテラン」「ナイトメア」「災厄(クリア後に解放)」の4段階あります。
夫婦コメント&評価
夫コメント
何と言ってもボス戦が面白いです!ボスの種類が多く、どのボスももれなく強いのでバトルがとても盛り上がりました。加えて圧倒的な強さを誇るラスボスとの戦いでは、最近プレイしたゲームの中でも随一の緊張感と達成感を味わうことができました。一方、2つのアーキタイプと装備や特性を組み合わせて構築していくキャラビルドの多様性が素晴らしく、強敵に勝つためのキャラ強化にも熱が入りました!また、隅々まで探索したつもりでもマップにランダム性があるおかげでまだ全てのボスと出会えていないほどで、その上謎解き要素がかなり作り込まれているおかげでレベル上げのための探索も楽しめました。謎解きは周りに落ちている本や壁に書かれている模様などがヒントなのですが、協力プレイじゃないと気付けないのでは…と思うようなヒントもありその奥深さに驚きました!記事投稿時点ではローカライズが甘く、ところどころ英語表記が残っていたり、直訳的な文章のせいでストーリー内容を完全に理解するのが難しいのが残念でしたが、それでも充実したバトル・キャラビルドが楽しめるゲームであることには間違いないと思います。
妻コメント
自由度の高いキャラビルドシステム、マップ生成や各種イベントなどランダム性のある探索、手ごわいボスとの緊張感のあるバトル、個性的で作り込まれた異世界の世界観とどこを取ってもとにかく魅力的で、のめり込むようにしてクリアまでプレイしました。マップ構造にランダム性があるおかげでレベル上げが作業化しづらく、そこに謎解き要素やランダムイベントが加わって毎回違う探索体験ができるところがとても良かったです。記事投稿時点ではローカライズが不完全で、それなりにバグもありましたがアップデートで修正されることを期待したいと思います。高難度シューティングバトルが好きな方、キャラビルド・キャラ強化を突き詰めるのが好きな方、探索や謎解きが好きな方にとってもオススメです。