目次
ゲーム概要
『Welcome to ParadiZe』は、2024年2月29日に発売された見下ろし視点のゾンビサバイバルアクションゲームです。ゲームの目的は、ゾンビまみれになってしまった終末後の世界でとにかく生き延びること。主な特徴として、ゾンビを仲間にできること、仲間にしたゾンビを利用しての拠点自動化、スキル・武器・ゾンビを組み合わせ多彩な戦略が実現できる点が挙げられます。
ストーリー
本作の物語は、「ゾンビをコントロールする技術がある」という噂を聞きつけた主人公が、「ParadiZe(パラダイズ)」と呼ばれるコミュニティを訪れるところから幕を開けます。
対応プラットフォーム
PlayStation5 / Xbox Series X|S / PC(Steam)
※2024年3月12日時点
プレイ人数
オフラインマルチプレイ | 最大2人 |
オンラインマルチプレイ | 最大4人 |
実況プレイ&解説動画(生放送)
協力プレイ手順 ※PS5
ゲーム開始直後から協力プレイが可能です。
オフライン協力プレイ手順
あらかじめPS5本体に2P用コントローラーを認識させておくとスムーズに協力プレイを開始できます。
→PS5のコントローラー認識方法はこちら
- ゲームを開始します。
- 2PコントローラーのOPTIONボタンを押して、操作キャラクターを選択します。
- 合流できました!
オンライン協力プレイ手順
招待側
- ゲーム開始画面で「マルチプレイ」を選択します。
- 「作成」を選択します。
- セーブデータを選択して×ボタンを押し、ゲームを開始します。
- オプションボタンを押して管理画面を開き、公開モードを「非公開」に設定し、招待にカーソルを合わせて×ボタンを押します。
- フレンドリストから招待したい人を選択し、招待を送信します。
参加側
- 招待が届いたら、PSボタンを押します。
- 「参加」を選択します。
- 合流できました!
レビュー
オススメする点
- ゾンビを仲間にして戦闘や拠点での作業を命令できるオリジナリティの高い世界観
- 終末後の世界で繰り広げられるブラックユーモア満載のストーリー展開
- 多彩なスキル・武器・ゾンボットを組み合わせたバトル
- ゾンビを仲間にして戦闘や拠点での作業を命令できるオリジナリティの高い世界観
ゾンビがテーマのゲーム自体は沢山ありますが、本作は一味違います。なぜなら「ゾンビを仲間にして使役できる」というオリジナリティの高いシステムがあるからです。一度ゾンビに"ハッキングヘルメット"を装着してしまえば、戦闘のサポートはもちろん、騎乗して素早く移動したりできる従順な「ゾンボット」に早変わりします。ゾンボットにはとても多彩な指示を出すことができ、例えば農作業をさせることもできます。地面を耕す係・タネまき係・収穫係といった風に仕事内容を割り振ることで生産を自動化し、そして収穫した農作物を使ってバイオマス発電機で電力を供給すれば、拠点に敵が攻めて来た時にゾンビにトラップを起動させて敵を撃退するという非常にエコな循環システムを作ることもできます。さらに、エキスパートモードを使えば敵との距離やHP残量などに応じてさらに細かく行動を設定することも可能となっていて、プレイヤーのアイデア次第で様々な戦略が実現ができる革新的なゾンビゲーと言えます。


- 終末後の世界で繰り広げられるブラックユーモア満載のストーリー展開
「ゾンビにおびえることなく暮らせる楽園がある」という噂を聞きつけて物語の舞台である「ParadiZe(パラダイズ)」と呼ばれる街を訪れた主人公。しかし、いきなりゾンビと素手で闘うことになったり、街の住人たちも何だか様子がおかしい人ばかり…w そして探索を進めていく中で、主人公はゾンビだらけになった地球から安全な月へ逃げることを決意し、脱出用のロケットを組み立てることになる、という感じのストーリーが展開していきます。登場人物は全員が個性的で、お菓子でデコレーションした武器を持っているサンタさんのような見た目のNPCや、ゾンボットを操るシステムの中核を担ってるっぽいヘンテコなヘルメットをかぶったNPCなどが登場します。なお終末後の世界観なだけにハチャメチャなイベントや会話が多いものの、日本語訳は丁寧で、違和感なくストーリーに没入することができました。


- 多彩なスキル・武器・ゾンボットを組み合わせたバトル
スキルはゾンボット関連の「ハッキング」、主人公の射撃や近接性能を高める「戦闘」、クラフトや採取の効率をUPする「サバイバル」と大きく3つに分類でき、レベルが上がる度にもらえるスキルポイントを自由に割り振ってキャラビルドをしていくことになります。本作はスキルの種類が多く、キャラビルドの自由度が高いと感じました。例えば「ハッキング」のスキルを極めると、倒されてしまった時に近くのゾンボットを直接操作して主人公を蘇生できるようになったり、「戦闘」の中でも近接関連のスキルを極めれば、近接攻撃で敵を倒した時にHPが回復するようなり乱戦時の生存率が大幅にUPします。また、スキルリセットはいつでもコスト無しで出来るため、戦う相手に応じてキャラビルドを随時変更することも可能となっています。
加えて主人公は多彩な武器を装備可能で、釘バットやツメといった近接武器から、弓やショットガン、ライフルなどの遠距離武器まで用意されています。武器は、拾った素材を組み合わせてクラフトすることができ、武器工房をアップグレードすることでどんどん強い武器を作れるようになっていきます!さらに本作では、主人公だけでなくゾンボットの武器や防具も設定でき、火炎放射器でまわりを焼き払いながら歩くたびに地雷を落としまくるといった火力特化のゾンビを作ることもできるので、組み合わせによって色んな面白いPT構成を楽しめると思います!


注意する点
- 強制終了などのバグがある
- 農業からバイオマス発電の進め方など、説明が不足していると感じる
- 建築ガチ勢向けではない(※サバイバルクラフトではない)
- 強制終了などのバグがある
画面移動などの読み込み時に急に強制終了してしまうことがゲームクリアまでに20回程度発生しました。さらに強制終了時にはオートセーブがうまく機能しておらず、少しデータが巻き戻っていることもありました。また、拠点に大量にゾンビが襲来する際には画面いっぱいにゾンビやドロップアイテムが表示されるせいで処理落ちしてしまうのか、動作がカクカクして数秒間画面が動かなくなるような場面もありました。

- 農業からバイオマス発電の進め方など、説明が不足していると感じる
トラップなどの電力を必要とする施設を拠点に大量に配置するためにバイオマス発電機の設置は必須となっているのですが、農業で作成した農作物をバイオマス発電機に入れるまでの自動化を実行するのが結構難しく、苦労しました。一応、簡単な導入ガイドの動画は用意されていますが、農業の流れとして、ツルハシで地面を耕し、種を蒔き、収穫するという基本の流れを思いつくまで少し時間がかかりました。そこから発電を自動化させて拠点を安定させる匙加減を調整していく過程はプレイヤー側の腕の見せ所という感じはありますが、基本的な流れに関しては詳しい解説があっても良かったのでは?と感じる部分が農業以外にも散見しました。

- 建築ガチ勢向けではない(※サバイバルクラフトではない)
武器工房やキッチンなど最初からかっこいい形の施設が用意されているので、1からブロックを組み合わせてオリジナリティの高い拠点建築をしたい方は楽しめないと思います。(建築が苦手な協力ゲーム通信にはありがたい建築システムでしたが…)また、ちょっとした段差で壁の配置ができなかったりと、オブジェクトを配置できる場所の制限が多いように感じました。さらに、飢えや喉の渇きなどを管理する必要もなく、暑さ寒さの概念はあるもののサバイバル要素はほぼないと言っていいと思います。

オンライン協力プレイの仕様
協力プレイの特徴
- マルチプレイでストーリーを一緒に進めても、ゲストのストーリーは進まない。レベルやアイテム状況のみ保持される(ホストのストーリーのみ進行する)
- 近づいてボタン長押しで味方プレイヤーを蘇生できる
- アイテムの受け渡しが可能(その場に捨てるor拠点の共有倉庫に入れる)
協力プレイ環境
PlayStation5本体 | 2台 |
ソフト | 2本 |
コントローラー | 2台 |
二人協力プレイに掛かる費用
ソフト代 | 4,950円×2本=9,900円 ※2024年3月12日時点 |
オンラインサービス | PS Plusに加入が必要 ※オフラインマルチプレイの際はPS Plusに加入不要。 |
クリアタイム
約27時間
夫婦コメント&評価
夫コメント

ゾンビを従わせて探索・バトルを進めていくオリジナリティの高い世界観が特徴のアクションRPGです。多彩なスキルと装備で自分を強化できるだけでなく、ゾンボットへの指示出しや装備させる武器とギア(道具)の組み合わせも重要となっていて、バトルでは幅広い戦略が楽しめます。本記事投稿時点で、強制終了や処理落ちといったバグは散見されるものの、ストーリーも含めて楽しめる内容になっているのでタワーディフェンス好きな方にオススメしたいです。
妻コメント

拠点をどのエリアにするか2人で相談して決めたり、電力の配分を考えてゾンボットやトラップを設置したりするのが面白かったです。ゾンボットにうまく指示を出せて、拠点運用の自動化に成功したときにはなかなかの達成感がありました。サバイバル要素に関しては空腹や喉の渇きの管理などが必要ないためあまり味わえなかったのですが、個性的なキャラクターが勢ぞろいのストーリー内容が期待以上に良く、クリアまで楽しくプレイできました。終末後の世界観が好きな方、ゾンビを仲間にして戦略的にバトルしたい方、タワーディフェンスが好きな方にオススメです。