ゲーム概要
『Godfall(ゴッドフォール)』とは、2020年11月12日にPlaystation5用ソフトが発売されたアクションRPGです。主な特徴として、接近戦に重きを置いたバトルと、スキルや装備の組み合わせによるキャラビルドシステムが挙げられます。
なお本作は、最大三人でのオンラインマルチプレイに対応しています(※PSplusに加入が必要)。
あらすじ
物語の舞台は、美しくも破滅の一途をたどる世界「アペリオン」。主人公オリンとその兄弟マクロスは、伝説の鎧を身に纏う最後の騎士でしたが、神の力を得るために陰謀を企てたマクロスの裏切りによってオリンは一度敗北してしまいます。マクロスの陰謀を阻止し、世界の破滅を防ぐため、プレイヤーはオリンとなって再び立ち上がることになります。
対応プラットフォーム
PlayStation5 / PC(Epic Games) ※2021年1月14日時点
プレイ人数
最大3人
実況プレイ&解説動画
協力プレイ手順(オンラインマルチ)※PS5
本作のマルチプレイはチュートリアルのクリア後に解放されます。
※チュートリアルステージが少し長めなので注意です!
招待する側
- ミッションを選択する際に△ボタンを押してパーティを開始します。
- もう一度△ボタンを押してフレンド招待画面を開きます。
- Playstationのフレンドリストから、ゲームに招待したいフレンドを選択します。
- 『招待』ボタンを押します。
招待される側
- ゲームに招待されると画面に通知が表示されますので、PSボタンを押して内容を確認します(PS5の「機能メニュー」→「お知らせ」からも招待内容を確認できます)。
- 「参加」を選択します。
- パーティに参加できました!このあとミッションに出発することで合流できます。
レビュー
オススメする点
- フレンドと一緒にストーリー攻略!
- 自分好みのキャラビルドができる
- グラフィックが美麗でローディングも早い
- フレンドと一緒にストーリー攻略!
本作は、マルチプレイでのストーリー協力が可能です。誰かと一緒にストーリーを進められるゲームって、ムービーを見ながら感想を言い合えたり、強敵と戦ってる時とかに「俺の背中は任せたぜ…!」な感じが味わえるので やっぱり楽しいです。また、今作のマルチプレイは2021年1月14日時点ではフレンドとのみマッチングする仕様になっているので、知り合い同士だけで気兼ねなくマルチできるのも個人的には良い点だと思います。加えて好印象だったのは「倒されてもペナルティ無しですぐにリトライできる」という点です。チェックポイントがこまめに設定されていることや、ローディングが早いことも 迅速な戦線復帰を可能にしています。このおかげでアクションゲームが苦手な私でもしっかり戦闘を楽しめました。そして何よりありがたかったのは“自分が足を引っ張ってるせいで勝てない…(泣)”とか考えずに済んだことです。何回倒されようが関係ありません。お構いなしに復活からの突撃じゃあ~!!…いやでも実際、全滅してもギスギスしないなんて最高なのでは。しかも本作の敵は、攻撃を当てるとHPを回復してくれるボールをぽこぽこ落としてくれるというありえへんレベルの慈悲深さ(SHINSETU)。なお、全体的に見ても戦闘の歯応えよりは爽快感重視タイプの作品なので、熟練アクションゲーマーなら難易度をハードに設定して遊ぶと良いかもしれません。
- 自分好みのキャラビルドができる
スキルには武器テクニック(武器ごとの固有技)を強化したり、状態異常攻撃の成功率UPといったシンプルに火力を高めるものや、HPや力などキャラクターの基礎ステータスを向上させるもの、パリィの受付時間を延長したり回避距離を増やすことで戦闘時の操作を楽にするもの等々、さまざまな効果があります。その上スキルポイントはいつでもリセット&振り直しが可能なので、装備に合わせてスキルも変更することで色んな戦闘スタイルを気軽に試せるところが良かったです。さらに、装備のハクスラ要素がキャラビルドをより多彩なものにしています。本作においてランダムな特性やレアリティを持つ装備として登場するのは、武器・アミュレット・チャーム・指輪・バナー・そして鎧の強化パーツであるオーグメントの六種類です。武器にもそれぞれ特徴があり、たとえばハンマーは振りが遅い代わりに範囲攻撃ができて敵をスタンさせやすい、双剣は単体攻撃しかできないけれど攻撃速度が非常に速いなど 種類による違いがかなりハッキリしています。武器を始めとした装備一つ一つの効果を吟味しつつ、習得するスキル、そして伝説の鎧であるヴェイラプレート(それぞれに固有の必殺技とパッシブ効果がある)を組み合わせることで自分の好きな戦闘スタイルを構築でき、キャラ強化にかなりこだわれます。たとえば私の場合、「冷却状態の敵への与ダメUP」という特性を持つ水属性のデュアルブレードをメインで使うために、敵を冷却状態にしやすいパッシブ効果を持つヴェイラプレート『タイフォン』を装備し、「状態異常攻撃の成功率UP」のスキルを強化して、手数の多さに特化した水系デバフ騎士を作って遊びました!
- グラフィックが美麗でローディングも早い
四大元素をテーマにしたエリアごとに異なる表情を持つフィールドが美麗なグラフィックで表現されます。そのため、戦いの合間に少し立ち止まって一息つきながら風景を眺めるのも楽しいです。加えてキャラクターのグラフィックも作り込みが丁寧で、身に纏っている鎧の質感や細かい部分の光沢に至るまでがカッコよく描写されています。驚いたのは、これだけの美麗グラフィックにも関わらずローディングがめちゃめちゃ早いという点です。エリア移動やリトライ時だけでなくゲーム起動時のローディングもめちゃ早いので感動しました。大体5秒程度なので、ローディング中にスマホを触って待つとかはほぼしませんでした!(ただしマルチプレイ時のミッション出発前のローディングだけ長めでした… ※2021年1月14日時点)
注意する点
- ボリュームが少ない
- システム関連の説明が少ない
- 強制終了が多い
- ボリュームが少ない
まず、四大元素をテーマにしている筈なのにエリアは3つしか登場しません。四大元素なのに、3つしかないのは何故なのか…?(深まる謎)。ところで本作の大まかな流れは『エリアを探索してボスの居場所を突き止める』→『ボスに挑むためのアイテム集め』→『ボス戦』の繰り返しになっています。この中で私がもっとも気になったのが、『ボスに挑むためのアイテム集め』です。せっかくボスの居所を突き止めて「戦うぞー!」となっているのに、「それではボス戦の前にアイテムを集めてきてください」と言われると出鼻を挫かれるようで今一つ盛り上がりに欠けてしまいます(しかもストーリーが進むほどボス戦前に必要なアイテムが増えていきます)。個人的には、ボリュームをかさ増しするために無理やりねじ込まれた過程のようだとさえ思ってしまいました。さらに、「対象アイテムを手に入れるためにはミッションを周回するのが効率的ですよ(意訳)」と作中ナビ担当の第七の聖所氏が教えてくれるんですが、ゲーム自体がミッションの周回を推奨するのは「このゲームでは同じことの繰り返しが当たり前」と宣言しているみたいで、何だかあまり良い印象を受けませんでした。特に本作の場合、フィールドの景色はとても綺麗なのですが構造は毎回同じで、かつ広さ自体もそこまで無く、加えてミニマップが無いせいで自分が何処にいるか分からなくなることが多々あり、そんな中で同じ敵の討伐を何度も繰り返しているうちにゲームへの熱意が少しずつ冷めていくような感じでした。 ストーリーに関しても、折角の練り込まれたファンタジックな世界観や設定が生かしきれておらず、専門用語が飛び交う会話は吹き替えに対応していないことも相まって理解するのに時間がかかり、選択肢などもないため没入感は低めで、最後までオリンに対して自分のキャラだという愛着を持てないままゲームクリアしてしまいました。
- システム関連の説明が少ない
全体的に説明が少なめで、世界観やストーリーだけでなく、バトル時の操作やシステムに関してもプレイヤーが自ら補足資料を確認することで初めて発見する事があったりします。たとえばバトルのシステムの一つである「ランペイジ」は、短時間に連続攻撃を決めることで与ダメが20%上がる、という戦闘においてかなり重要な役目を果たすものですが、チュートリアルではその説明がないので仕組みを理解できないままゲームが進んでしまいます。このままでは、もしも「ランペイジ中のダメージUP」の特性が付いた武器がドロップしても、よくわからないので装備する気になれず、宝の持ち腐れになる事態が起こりかねません…。ほかにも、「極性攻撃」や「デスブロー」など自分から調べないと分からないシステムがいくつかあり、バトルを盛り上げる要素自体は色々と用意されているのに、プレイヤーに伝わらずじまいになってしまう可能性があるのは勿体ない点でした。
- 強制終了が多い
クリア時間は15時間程度でしたが、それまでの間に10回ほどゲームが強制終了しました。一度、ミッションをクリアして拠点に戻るまでの間に私だけが強制終了したことがありました(泣)。もちろんそのミッションは最初からやり直しになるのですが、本作の場合ボス戦などストーリーに関するミッションは一度しか挑戦できない仕様なので、既にクリアしている夫の方からはミッションに誘えなくなりました。そのためまずは一旦パーティを解散して、私がホスト側になって夫を招待し、そのミッションは「手伝ってもらう」という形で進めました。もしも予想外の強制終了などでストーリー進行度がズレてしまった場合は、進行度が遅い側のプレイヤーがホストを担当すると一緒に遊べます!
オンライン協力プレイの仕様
協力プレイの特徴
- ミッションを選択できるのはホストプレイヤーのみ
- キャラクター同士での蘇生はできない(※すぐに復活するため)
- 拠点では合流不可
- 一緒にストーリーを進めていてもムービーにパーティメンバーは表示されない
協力プレイ環境
PlayStation5本体 | 2台 |
ソフト | 2本 |
コントローラー | 2台 |
二人協力プレイに掛かった費用
ソフト代 | 5,900円×2本=11,800円 ※2021年1月14日時点 |
オンラインサービス | PS Plusに加入が必要 |
夫婦コメント&評価
夫コメント
登場する用語が難しいので意味を理解するためにはゲーム内資料を確認する必要があります。それゆえ、ただゲームを進めるだけで作品本来の楽しみ方・遊び方を実践するのは、ややハードルが高い印象でした。もう少しチュートリアルを自然に挟んだり、もしくはせっかく戦闘訓練場という場所があるので、操作やバトルシステムなどの説明をそこですれば良かったんじゃないかなと思います。個人的に気になったのが「時空の結び目」に関してです。狙いを定めるのが難しく、なかなかテレポートが成功しません…。ただ、バトルはけっこう楽しめました。主にハンマーを使っていたのですが攻撃で敵を蹴散らせるのは爽快感があります。また、次世代感はないもののグラフィックは美麗で良かったです。
妻コメント
状況に応じて2つの武器を持ち替えながらのバトルには戦略性があり、加えて持ち替えモーションが素早いので失速することなくスピーディなバトルが楽しめました。両手武器を装備していても盾構えができたり、盾を投擲武器として扱えることも戦闘中の選択肢を広げていて良かったです。ただ、敵や宝箱から装備が沢山手に入るのは嬉しいのですが ギミック付きの宝箱は特別感はあるものの思ったより良いものが入っておらず、どこか苦労が報われない感じが「何だかなぁ…」となってしまいます。また、夫と一緒にストーリーを進めていてもムービーには自分のキャラクターしか表示されないのも残念でした。