Steam(パソコン)

ウォーハンマー40k:ダークタイド

★★★★★
★★★★★

ゲーム概要

『Warhammer 40,000: Darktide』は、2022年12月1日に発売された一人称視点のアクションシューティングゲームです。本作の主な特徴として、銃火器や近接武器を使った激しい戦闘システム、個性的な4つのバトルクラス、強大なボスとギミックの待ち受ける多彩なクエストステージなどが挙げられます。

なお本作は最大4人でのオンラインマルチプレイに対応しています。

あらすじ

物語の舞台となるのは荒廃した都市「テルティウム」。街を混沌に陥れようと企むカルト教団が人々をクリーチャーに変異させる病原菌をまき散らし、都市機能は崩壊。プレイヤーははぐれ者達で構成された民兵組織のメンバーとなり、異教者を倒すための戦いに身を投じていきます。

対応プラットフォーム

PC(Steam、Microsoft Store)など
※2023年2月12日時点

Xbox Series X|S版が2023年以降に発売予定です。

プレイ人数

最大4人

実況プレイ&解説動画(生放送)

オンライン協力プレイ手順※Windows版

チュートリアルステージクリア後にマルチプレイが解放されます。

ゲームパッドとしてXbox用コントローラーを使用しています。

パーティ(ストライクチーム)の作成方法

招待側

  • ゲーム起動後、コントローラーのメニューボタンを押してメニュー画面を開きます。
  • 「ソーシャル」を選択します。
  • フレンドリストからパーティに招待したいプレイヤーを選択します。
  • 「ストライク・チームへ招待する」を選択します。

参加側

  • パーティに招待されるとゲーム画面に通知が表示されるので、「承認」を選択します。
  • パーティに参加できました!

ミッション受注方法

招待側

  • 拠点のミッションターミナルに近付き、コントローラーのXボタンを押します。
  • 挑戦したいミッションを選択します。
  • 現在のパーティメンバーだけで挑戦したい場合、コントローラーのYボタンを押してプライベートゲームに切り替えます。
  • 「プレイ」の下に小さく[プライベートゲーム] と表示されていたらOKです!Xボタンを押して、パーティメンバーをミッションに招待します。

参加側

  • ミッションに招待されるとゲーム画面に通知が表示されるので、「承認」を選択します。
  • 準備完了後、コントローラーのAボタンを押してミッションに出発します(パーティメンバー全員が準備完了状態になるか、画面右上の時間が経過すると自動的にミッションに出発します)。
  • ミッションを開始できました!

プレイヤー人数が4人未満の場合、残りの枠にはサポートNPCが加入してミッションを手伝ってくれます。

レビュー

オススメする点

  • 近接戦と遠距離戦のMIXしたバトルが面白い
  • 協力要素がふんだんに盛り込まれたゲームシステム
  • 近接戦と遠距離戦のMIXしたバトルが面白い

記事投稿時点で、「狙撃兵」「サイキネティック」「伝道者」「スカルブレイカー」という4つのバトルクラスが実装されています。それぞれ得意な攻撃方法やスキルが異なっていて、狙撃兵は遠距離射撃が得意、サイキネティックは魔法を用いた独自の攻撃方法を持っており、伝道者は被ダメに応じて火力が上がるのが特徴、そしてスカルブレイカーは持ち前の防御力で前線に突っ込む事ができる近接戦特化のクラスです。

本作はどのクラスでも近接武器と遠距離武器の装備が可能で、銃撃戦だけでなく接近戦も重視されています。その一例として、近接攻撃で敵を倒すと「タフネスゲージ」が回復するシステムが挙げられます。「タフネスゲージ」はプレイヤーを守るバリアのようなもので、タフネスゲージがある限りは遠距離攻撃を受けてもHPが減らず、さらに近接攻撃を受けた際も被ダメが減少します。

また、近接武器と遠距離武器の使い分けは様々な敵と戦う際に重要な役割を果たしています。例えば巨体に重厚な鎧を身に纏った敵「ブルワーク」は防御力が高く、銃撃が効きづらいです。そのため、近接武器のチャージ攻撃などでよろめかせて倒します。他にも、遠くからグレネードを投げて妨害してくるボマーなどは、こちらから接近して近接攻撃すると倒しやすかったです。一方、素早く近寄って来てプレイヤーを投げ飛ばす変異者や、プレイヤーを足止めしたり捕獲しようとする敵に対しては、距離を詰められる前に銃撃で倒すのが有効的でした。といった風に、敵に応じて処理の方法が少しずつ違うのも本作の面白い部分だと感じました。

ミッションの道中では強敵(バケモノ)が出現する事があります。強敵は凶悪な攻撃を仕掛けてくる上に体力が多く、装備が揃うまではかなりの激戦に!さらにゲーム画面に敵のHPゲージが表示され、ちょっとしたボス戦のような雰囲気になります。

どのバケモノも見た目が怖いです。

さらに、襲来する敵の大群の殲滅も本作のバトルの特徴の一つです。大量のクリーチャーや異教徒達をグレネードで足止めしたり火炎放射器や魔法などで一気に倒していきます。物凄い勢いで近づいて来るため私の場合シューター武器だとうまく照準が合わせられず、近接武器をがむしゃらに振り回していたんですが・・・実はそれでも結構な量を倒せて、爽快感を味わえました!

大群が一気に押し寄せて来るので、仲間同士で固まって対処します。
  • 協力要素がふんだんに盛り込まれたゲームシステム

仲間の近くで戦っていると徐々にタフネスゲージが回復したり、範囲内の仲間にバフ効果のあるスキルが用意されていたりと仲間との連携に重きを置かれている本作。クラスごとに違う戦い方ができるため、役割分担しながらのバトルが白熱しました。

ゲームシステム的にもパーティプレイが前提のバランス設計で、探索中に一人では対処できない状況に陥る事がありました。例えば押さえつけて噛み噛みしてくる凶暴で巨大なワンちゃんカオスハウンドや、イルミネーション付きの網でプレイヤーを捕獲してくるトラッパーに出くわしたり、崖沿いを歩いていると足を踏み外して落下しそうになる等々…単独行動はなるべく控えたいところです!

ハウンドに押さえ付けられると操作不能になるため、仲間に助けて貰います。
崖にぶら下がった仲間に近寄ると手助けできます。

なお、操作不能になった仲間は画面内にハイライト表示されるのでどこに救助に行けば良いか分かりやすいです(※ガイコツが透けて発光するので遠くにいても目立ちます)。また、もし倒されてしまっても敵陣内に捕縛された状態で復活するのでその場まで行けば救助が可能でした。

倒された後は、謎の禍々しいモニュメントの近くで復活します。
ボタン長押しで仲間を救出できます。救出した仲間は再び行動可能に。

本作はこうした協力要素が豊富なほか、進行方向を知らせるためにフィールド上にピン立てしたり、アイテムや敵にタグ付けして位置情報を共有するといったマルチプレイを円滑にするための機能も用意されています。この機能は道に迷ってしまった時や、メディケアステーション(体力を回復できる施設)の位置を知らせ合う時などに重宝しました。さらに、プレイヤー同士でコミュニケーションをとるためのショートチャットも可能となっており、蘇生や救出といった手助けをしてもらった時には「ありがとう!」と伝えることができます。

LBボタンのリングメニューからフィールド上へのピン立てが可能です。
メディケアステーションの使用回数は限られているので、譲り合いながら利用しました。
タグ付けした敵の位置は仲間にも知らせることができます。

注意する点

  • ランク上げのためのミッション周回が必須
  • ストーリーが盛り上がりに欠けていて感情移入しづらい
  • 不親切なゲーム設計
  • ランク上げのためのミッション周回が必須

ストーリーを進めていく上でステージ周回が必須となっており、カンストであるランク30まで上げるために協力ゲーム通信の場合失敗したミッションも含めると100回以上はミッションに挑戦しました。全14ステージ用意されているとは言え、これだけの回数プレイすると飽きてしまうというのが本音です。

サブ目標や特殊条件などは変更されるものの、かなりの周回が必要なのがキツイ。

また、1ミッションあたりのプレイ時間が大体30〜40分と長めで、周回のテンポが悪い事もゲームプレイのストレスに繋がってしまっています。さらに本作にはミッション難易度が5段階用意されているのですが、いくら難易度の高いミッションをクリアしても獲得経験値や報酬は最低難易度のものとあまり変わらない点にも注意が必要です。高難易度ミッションは装備の揃った4人パーティで挑戦しても普通に失敗することがあるレベルの難しさで、もしもミッション途中で全滅してしまうとほとんど経験値が貰えず苦労が水の泡になります。

こうした理由からランクを上げるためにはコツコツとミッションを周回するしか無く、いつまでも変わり映えのしないゲームプレイを残念に感じました。

  • ストーリーが盛り上がりに欠けていて感情移入しづらい

オープニングやゲーム開始直後に挿入される一連のムービーはどれも凝っていてストーリー性があるのですが、その後はランクを一定上げる毎に視聴できる短いムービーがあるだけで、しかも毎回NPCの上司に「もっと活躍して忠誠心を示せ」と言われるばかりで実際のところ内容がほとんど無いです。そのため、せっかく苦労してランクを上げてもなんだか虚無感が否めず感情移入もしづらかったです。

オープニングの作り込みが素晴らしいだけにその後の期待が高まるのですが……。

また、全ステージが使い回されている事もあってかボス戦らしいボス戦がないのが非常に残念でした。皇帝陛下に仕える兵士の一人として異教徒に制裁を加えるのが本作の目的ですが、戦うべき敵が「異教徒たち」と一括りにされておりボスっぽい強敵の名前なども特に出てくる事なく、プレイしていて「この敵だけは絶対に倒したい!」という熱意が湧く事はありません。そもそもミッション内容自体がいわゆる雑用戦況を変えるような大規模なものでは無く、主人公の活躍で戦いが解決に向かっている雰囲気も特にありませんでした。そのためプレイヤーがこの世界に対して与える影響が限りなく少ないストーリーに対してどうにもモチベーションが上がりにくかったです。ですがそう言った不満を飲み込み、「細かい事は置いといて狂信者を倒すぞ!」「とにかく皇帝万歳!」と思いながらプレイしていると本当に思考停止状態に陥ってしまい、いつの間にか皇帝陛下の駒のうちの一つになっている自分がいることに気づきます…。(そのため、有象無象の雑兵を描く作品と見るのならば、むしろ没入感は高いのかもしれません!)

こうしたストーリー内容の薄さやステージ周回が必須となっている現状などから、正直なところ未完成のような印象を受ける本作。とはいえ2023年2月にはアップデートが実施されゲーム内容が一部変更された他マッチング関連の修正が行われており、今後はクラフト機能の実装なども予定されているそうです。アップデートによりゲーム内容が改善されていくことに期待したいです。

  • 不親切なゲーム設計

装備品として近接武器、遠隔武器、アクセサリーが用意されています。それぞれレアリティやランダムで付与される特性などの要素があり、強い効果を持った装備集めが楽しい一方で、その入手方法がとても少ないのが気になりました。現時点では拠点内の武器屋で買うか、週替わりミッションを達成して集めたチケットと交換するか、ミッションクリア後にたまに皇帝陛下からご褒美として貰う、くらいの方法しか無いです。しかも武器屋に並んでいる装備はリアルで時間が経過しなければ更新されないので、欲しい装備が手に入る確率が低くなかなか思い通りにキャラビルドができない仕様になっています。

50時間以上プレイしましたが、最高レアリティの武器は一つしか手に入りませんでした。

また、ミッションステージがかなり広く、道が細かく分岐していたりと構造が複雑なのですがそれにも関わらずミニマップがないため、協力ゲーム通信の場合どのステージでも当然のようにさまよう事になりました。拠点内の施設に関してもどこに何があるかなどの説明は無く、わかりやすいアイコン表示などもないため一々場所を覚えて利用しなければならず不便でした。さらに本作はミッション内容についての事前の説明が特に無く、実戦の中で覚えていくような形になっています。例えば周囲をスキャンする際のリモコン探知機の操作方法が分からなかったり、電力復旧用のアイテムを探す際に目標マーカーが表示されず、いつまでも見つけられなかったりと初見時は戸惑う事ばかりでした。

不便さの目立つゲームシステムに加え、必要な説明が省略されているせいでとっつきにくく、慣れるまでに少し時間のかかるゲームだと感じます。

オンライン協力プレイの仕様

協力プレイの特徴

  1. 一緒にストーリーを進められる
  2. 味方の蘇生、回復が可能
  3. 敵にマーカーを付けたりフィールドにピン立てをする事で味方との情報共有が可能
  4. パーティメンバー全員が戦闘不能になるとミッション失敗

協力プレイ環境

PC2台
ソフト2本
コントローラー2台

二人協力プレイに掛かる費用

ソフト代PC Game Pass対応ソフト(月額1,100円×2人分)
※Steam版ソフト:5,200円
オンラインサービス Xbox Live Goldに加入が必要

メインストーリーのクリア時間

53時間(ランクカンストまでにかかった時間)

夫婦コメント&評価

夫コメント

夫「ぴろき」
  • ★★★★★
    ★★★★★

ミッションエリアの景観や装備品の装飾など細部の作り込みは素晴らしいです。美麗なグラフィックで描かれるウォーハンマーの世界観が魅力的で、想像力を掻き立てられました。その一方で実際にゲームをプレイすると感じる粗さや不親切な点が本作の魅力を半減させています。ランクを上げるために何度も同じミッションに挑戦しなければならなかったり、苦労してランクを上げても用意されているストーリームービーの内容が薄かったり、装備品が思うように集められずキャラビルドすら思い通りにならないなどゲームとしてはまだ未完成なのかなと感じます。

妻コメント

妻「こはく」
  • ★★★★★
    ★★★★★

残念ながら今の段階では、ミッションを繰り返しプレイしてひたすら信頼度ランクを上げるだけの作業ゲームといった印象が強いです。ゲーム開始当初は新鮮味を持って探索やバトルを楽しめたものの、何度も同じステージとミッションをプレイするうちに徐々に飽きてしまい、クリアする頃には「あぁ、またこのステージか…」と思いながら作業のようにゲームをプレイしていました…。ですが、近接戦と遠隔戦、どちらも楽しめるバトルでは達成感と爽快感を味わうことができました!バトルに関しては楽しめたので、装備を集めやすくしたりストーリー内容をもっと濃厚にするなどのアップデートに期待したいです。

公式サイト

『ウォーハンマー40k:ダークタイド』のスコア

5.9

グラフィック

7.5/10

操作性

7.0/10

ボリューム

4.5/10

ストーリー

4.0/10

オリジナリティ

6.5/10
  • この記事を書いた人

協力ゲーム通信

二人そろって幼稚園児(年長)時代に無事ゲーマーデビューを果たし、それ以来の人生をゲームに捧げてきたヘビーゲーマー夫婦です。カップルやフレンドだけで楽しめる協力プレイ可能なゲームをじっくりプレイした上でレビューします!

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