目次
ゲーム概要
『Rise of the Ronin』は、2024年3月22日に発売された3人称視点のアクションRPGです。本作の主な特徴として、江戸や京都をはじめとした幕末の日本を自由に探索できるオープンワールドシステム、近接武器と遠隔武器、さらには鉤縄や滑空装置といった多種多様な装備とステルスアクションを組み合わせての縦横無尽なバトルアクション、歴史上の偉人たちと共闘・対立しながら歴史を紡いでいく濃厚なストーリーが挙げられます。
あらすじ
物語の舞台は、幕末の日本。特殊訓練を積んだ二人一組の暗殺者「隠し刀」として生きてきた主人公は、ある日の重大任務をきっかけに、相棒とはぐれてしまう。消息不明となった相棒との再会を果たすため、主人公の長い旅路が幕を開ける。
対応プラットフォーム
PlayStation5
※2024年3月29日時点
マルチプレイ人数
オンラインマルチプレイ | 最大3人 |
実況プレイ&解説動画(生放送)
協力プレイ手順(オンラインマルチ)※記事投稿時点(3/29)
解放されていない難易度やチャプターには招待および参加ができません。
招待側
- ミッションの受注場所に行き、ミッションを開始します。※周回プレイの場合は長屋(拠点)に行く
- 「助太刀」を選択します。
- 「募集」を選択します。
- 使徒の項目を「誰とでも」にしたままの状態で任意の合言葉を設定し、合言葉をフレンドと共有します。
- 募集開始を選択します。
- フレンドの参加を確認し、準備完了になったらミッションを開始します。
参加側
- ミッションの受注場所に行き、ミッションを開始します。※周回プレイの場合は長屋(拠点)に行く
- 助太刀を選択します。
- 合言葉を選択します。
- 教えてもらった合言葉を入力します。
- 参加できたら準備を整え、準備ができたら準備完了を選択します。
- ホストがミッション開始するのを待ち、ミッションが開始されると合流できます。
レビュー
オススメする点
- まさにリアル幕末!世界観の作り込みが素晴らしい
- ハクスラ要素や流派などキャラクターの育成が楽しい
- クリア後も含めて、やりこみ要素が豊富
- まさにリアル幕末!世界観の作り込みが素晴らしい
本作のストーリーでは、幕末から明治政府が誕生するまでの激動の時代を名もなき浪人として追体験することができます。探索できるマップは「横浜」「江戸」「京都」の3エリアのみですが、それぞれに十分な広さがあり、さらに土地の情景描写にかなりのこだわりを感じました。例えば横浜の場合、刀を持った侍が歩いているかと思えば、軍服を着たイギリス人兵士や、ドレスで着飾っている貴婦人などもいます。建造物にも洋館と和風建築が入り混じっていて、開国後に急速に変化した横浜の街並みをうかがい知ることができます。また、ストーリー全編が豪華声優陣によるフルボイスで語られており、幕末乱世に揺れ動いた人々の感情が見事に描かれており選択肢一つを決定する際にも重圧を感じるほどでした。幕末に新たな歴史を紡ぐため模索しながらプレイしているうちに、気付けばのめり込んでしまうような魅力のあるゲームだと思います。史実に基づいて厳格に作り込まれた世界観はとても素晴らしく、リアリティと説得力の高いストーリー展開が見事でした。
- ハクスラ要素や流派などキャラクターの育成が楽しい
本作のキャラ育成要素は大きく分けて三つあります。まずはミッション報酬や探索で集める武器武具アクセサリーのハクスラ要素で、装備品には名品などのレアリティが4つ(クリア後に極上品が追加)あり、それぞれにランダムで効果が最大5個つくようになっています。また、装備品にはセット効果もあり2つ揃えば被ダメージが下がるなどの効果が追加で付与されるなど装備品で大きくキャラの性能が変わります。つぎに流派があります。北辰一刀流など剣技がたくさんあり、特定の人物と仲良くなるなどの特定の条件を満たすと流派が強くなったり、新たなスキルが使えるようになったりします。武器と流派の組み合わせによって立ち回りが大きく変化し、敵の流派との相性も考えながら、自分好みの流派で戦うといった感じになるので、戦闘の幅はかなり広いと思います。最後に能力ポイントの振り分けです。武勇・技能・魅力・知略の4つの軸があり、それぞれ武勇は刀などの主武器での戦闘関連スキルを取得でき、技能では銃などの遠距離武器関連のスキルが取得でき、魅力ではミッションのクリア報酬を増やしたりでき、知略では強化アイテムの性能を上げたりできます。どの軸を優先させて育てるかは特に序盤においては個性が出ると思います。更にキャラメイクにおいても鼻の高さや髪の毛の色など数値でかなり細かく設定できるので、自分のお気に入りの分身で好きな浪人を作れると思います。
- クリア後も含めて、やりこみ要素が豊富
本作には横浜・江戸・京都という3つのオープンフィールドがあり、それぞれに多数のサブクエストや荒くれ者討伐、突発的に発生するクエストなどが用意されています。また、名所の写真撮影や猫の捕獲などのコレクション要素などもあります。そして本作のやり込み要素の目玉とも言えるのが登場する坂本龍馬や沖田総司などの偉人やペリーといった異国人とも仲良くなれる「好感度」という概念があり、プレゼントを渡したり一緒にミッションに挑戦して一定の好感度を超えると因縁ミッションが発生し、その人物の隠された人物像などがわかるクエストが遊べるようになります。さらに好感度が上限に達して、特定の条件を満たすと強い絆で結ぶこともできます!加えて、クリア後には高難易度ミッションに挑戦できるようになり、今まで出なかったレアリティ「極上品」が追加され、新たなキャラ強化要素として主武器の威力を強化したりできる「開新スキル」が取得できるようになるなど、ミッションを周回しながらかなりのキャラ強化ができると思います。
注意する点
- オープンフィールドをマルチプレイで探索できない(ミッションしかマルチプレイで遊べない)
- 記事投稿時点(3/29)ではマルチプレイの仕様が複雑
- CERO Zバージョンだとかなりグロい表現がある
- オープンフィールドをマルチプレイで探索できない(ミッションしかマルチプレイで遊べない)
本作にはかなり探索できるオープンフィールドがあるのですが、残念ながらボス討伐などのミッション中しかマルチプレイで遊べません。その為、フレンドやカップルで遊ぶ際には探索やサブクエストなどで世界観を味わうといった、本ゲームの根幹を担う部分はそれぞれソロでプレイして、マルチプレイに対応したメインストーリーのミッションが発生した時点で合流して一緒にクリアを目指すという流れになります。そうなるとゲームプレイ時間の体感で60%ぐらいは一人でプレイしていた感じです。
- 記事投稿時点(3/29)ではマルチプレイの仕様が複雑
本作は選択肢によってミッション内容が少し変わる仕組みになっているので、選択が二人の間で合わない場合、参加側はミッションをクリアしても進まない事になってしまう点にも注意が必要です。また、初見同士でミッションを進めていく事自体はできるのですが、ホストの招待機能を使ってマルチプレイをしようとすると、「クリアしていないミッションには挑戦できません」というエラーメッセージが表示されてしまうなど、合言葉を使ってルームを作成してゲスト側に参加してもらうなど一工夫が必要です。またソロ専用ミッションがあり協力プレイできない部分で頑張る必要があります。(難易度は変更できます)
- Zバージョンだとかなりグロい表現がある
本作には18歳未満が買えない「CERO Zバージョン」と17歳以上が購入できる「CERO Dバージョン」があります。私たちは「CERO Zバージョン」でプレイしましたが、刀の切れ味を忠実に表現しているためか流血だけでなく首や腕や足を切り落とすといったかなり過激な表現をプレイしているとずっと味わう事になります。比較的短時間で、グロい物は画面上から消える仕様にはなっていますが、乱戦時などはフィールドの状態がかなりグロテスクになります。また、事件現場の写真撮影や犯人を倒した証拠の写真を撮ってこいといった内容のミッションがあったりするのですが、要するに亡骸を撮影する事になるのでなんか後味が悪いです…。この手の表現が苦手な方は最低でも「CERO Dバージョン」を購入したほうが良いと思います。
オンライン協力プレイの仕様
協力プレイの特徴
- ストーリーミッションを一緒にプレイすることは可能。ただしオープンフィールドを一緒に探索することはできない(協力プレイはミッションエリア内限定)
- 倒れた味方を蘇生可能(回数制限あり)
- ミッション中にチェックポイントに触れるとホストとゲストの道具(回復薬含む)を補充可能
協力プレイ環境
PlayStation5本体 | 2台 |
ソフト | 2本 |
コントローラー | 2台 |
二人協力プレイに掛かる費用
ソフト代 | 8,980円×2本=17,960円 ※2024年3月29日時点 |
オンラインサービス | PS Plusに加入が必要 |
クリアタイム
約40時間
夫婦コメント&評価
夫コメント
リアル幕末を体験できますが魔法や現実離れした技や道具は良い意味でも登場しないので、戦闘は剣術のやり取りが中心。個人的には大好物でしたが派手さは無い感じです。また選択肢の選び方でもっと大きくストーリー展開が変わるのかと思っていたのですが、大筋では変わらない感じでその部分はやや残念でした。京都の清水寺にある「音羽の滝」まで再現されており3本ある滝にはそれぞれ意味があって恋愛成就や学業成就、延命長寿のご利益が得られるパワースポットであるなど細かい部分まで作ってあり観光気分を味わえるだけに、マルチプレイでフィールドを探索できなかったのが残念すぎる…。
妻コメント
日本の幕末が舞台のアクションRPGです。バトルには間違いのない面白さがあり、数多くの強敵たちと文字通り鎬を削り合うことができます。また、日本史で一度は名前を聞いたことのある人たちが、幕末乱世で一体どんな思いを抱いて戦っていたのかを間近で体感できるストーリー内容も非常に魅力的でした。一方で残念だったのがマルチプレイ要素です。フレンドと一緒にストーリーミッションを進めることができるものの、フィールド探索などミッション以外の部分は全てソロでプレイすることになります。やり込み要素も豊富でじっくり長く遊べるゲームなだけにマルチプレイ要素が薄味に感じてしまうのがすごく勿体無いのですがそれでも私はクリアまで楽しくプレイできたので、幕末が好きな方・和風アクションが好きな方、ストーリーや登場人物の考察をするのが好きな方におすすめしたいです。