目次
ゲーム概要
『ソルト アンド サクリファイス』は、2022年5月10日に発売された2Dアクションゲーム。2016年に発売された『ソルト アンド サンクチュアリ』の続編です。本作の主な特徴として、陰鬱な雰囲気を纏ったダークファンタジーの世界観や、2Dグラフィックのフィールドの奥深い探索要素、強大な魔導士たちとの戦いとその勝利の先にある武器や装備のクラフトシステムなどがあげられます。
なお本作はオンラインマルチプレイとオフラインマルチプレイに対応しています(※オンラインマルチの際はPS Plusへの加入が必要です)。
あらすじ
物語の舞台は邪悪な魔法使いたちの襲撃によって破滅の危機に陥った王国。プレイヤーは死刑囚たちから構成された「刻印の審問官」の一員として、世界を救うために魔術の脅威に立ち向かうことになります。
対応プラットフォーム
PlayStation4 / PlayStation5 / Nintendo Switch / PC(Steam、Epic Games)
※2022年5月10日時点
Switch版、Steam版の発売に合わせて全対応プラットフォームでのクロスプレイが実装されました。(※2023年11月7日時点)
実況プレイ&解説動画(生放送)
オフライン協力プレイ手順※PS5
ゲーム開始直後からオフライン協力プレイが可能です。
- ゲーム起動後、1Pコントローラーの×ボタンを押してスタート画面に移動します。
- すると画面右下に「×を押してください」と表示されるので、接続した2Pコントローラーの×ボタンを押します。(2Pコントローラーの接続方法は→こちら)
- 各自のコントローラーを操作して「新しく始める」を選択します。
- キャラクター名を入力し、「決定」を選択します。
- キャラクリを行い、プレイヤー2人ともが「開始」を選択するとゲームが開始されます。
- オープニングムービー後から2人協力プレイが開始されます。
オンライン協力プレイ手順※PS5
ゲーム開始後、「免罪の谷」に到達するとオンライン協力プレイが可能になります。
招待側
- OPTIONボタンを押して設定画面を開き、「設定」を選択したあとネットワークの設定画面の中の「有効」の項目がオンになっていることを確認します(初期設定ではオンになっています)。
- 「免罪の谷」の鏡の門の奥にある掲示板のような場所で○ボタンを押します。
- 相方と同じ合言葉を設定し(今回は「COOP」にしています)、「ホストする」を選択します。
- ゲストプレイヤーが同じ合言葉を設定すると召喚が開始されます。
参加側
- OPTIONボタンを押して設定画面を開き、「設定」を選択したあとネットワークの設定画面の中の「有効」の項目がオンになっていることを確認します。
- 「免罪の谷」の鏡の門の奥にある掲示板のような場所で○ボタンを押します。
- 相方と同じ合言葉を設定し(今回は「COOP」にしています)、「参加する」の項目を選択します。
- 召喚が開始されます。
- 合流できました!
どちらかのプレイヤーが解放していないエリアではオンライン協力プレイができません。
レビュー
オススメする点
- 前作に比べてグラフィックが大幅に進化し、神秘的な物語も相俟って世界観に深みと広がりが増している
- 個性的で凶悪なボスたちとの戦闘や、緊張感のある探索アクションが楽しめる
- キャラビルドが面白い
- 前作に比べてグラフィックが大幅に進化し、神秘的な物語も相俟って世界観に深みと広がりが増している
ダークファンタジーの世界・BGM、歯ごたえのあるバトルなど前作において素晴らしかった点にさらに磨きがかかっています。特にグラフィック面の進化には目を見張るものがあり、陰鬱な雰囲気を纏いながらもどこか儚い美しさがある独特の世界観が光と影の演出や幻想的な色使いにより細かく表現されていて、非常に高い没入感を味わえました。その上キャラクターたちの動きもスムーズかつ自然で、手描きでここまで作り込まれている事に感動してしまいます。また、UI周りも改良されており、装備切り替えなど表示が全体的に分かりやすくなっていると感じました。一方、神秘的なストーリー内容も興味深かったです。罪人として捕らわれた主人公は王国に仕える異端審問官という大義名分を得て魔導士討伐の旅に出発しますが、旅路のなかで見聞きする事柄をどう捉えるかについてはプレイヤー自身の判断に委ねられています。後々重大な選択を迫られる場面も登場するため、真偽を見極めながらNPCとの会話を進めていくことをおすすめします!
- 個性的で凶悪なボスたちとの戦闘や、緊張感のある探索アクションが楽しめる
前作に引き続きたった一撃でこちらを瀕死に追いやってくるような強敵との手に汗握る戦闘が楽しめます。本作は登場するボスたちがとても個性的で、どのボスも全く違う見た目をしているほか使ってくる攻撃や魔法もボスごとに固有です。そのため動きの使い回しやギミックに被りがなく、初見プレイ時は未知の強敵と遭遇するスリルと興奮を常に感じながら探索できました。また、何度も再挑戦を繰り返すなかで少しずつ上手く立ち回れるようになっていく自分自身の成長を実感できるのが面白く、ついに勝利!となった時には、大きな達成感と同時に死にゲーならではの爽快感を味わえました。なお、本作の歯応えは戦闘面だけでなく探索面でも感じることができます。各所に配置された雑魚敵は手強いうえ、高所からの落下ダメージに警戒する必要があるほか、小さな足場をジャンプしながら進むような精密なアクション操作を求められたり、行く手を妨害するトラップも複数登場し、探索時にはボス戦に負けず劣らずの緊張感がただよいます。私たちは特に探索時に倒れてしまうことが多かったので、オベリスク(死亡時のリスタート地点となるチェックポイント)へと到達する度にほっと胸をなでおろすような安心感がありました。なお、ゲームの進行に応じて探索範囲の広がる道具が徐々に解放されていくので、ゲーム開始時点では進めなかった場所も再度訪れるともっと奥まで探索できるようになるなど、一つのマップだけでもかなりの広がりがあると感じました。
- キャラビルドが面白い
とても歯が立ちそうにない敵でも、レベルを上げて装備を強化したあと再挑戦するとちゃんとダメージが通るようになるなど、キャラクターを成長・強化させる事でちゃんと解決の糸口が見えてくるため死にゲーと言っても心が折れづらいです。また、スキルポイントの振り方によっては初期職にこだわらず色んな戦い方ができるなどキャラビルドの多様性は相変わらず素晴らしいと感じました。なお本作ではボスを倒すと固有素材が手に入り、そのボスの特徴に応じた武器や防具が製作できるようになります。種類によってはボスと同じような見た目になれたり、ボスが使っていた技をそのまま使えるようになるため「倒した敵を自分の力として取り込んだ」感が強く、中二心が擽られてなんだかワクワクしますし、戦いを乗り越える事で自分のキャラが強くなっている事を実感しやすいです。一方キャラクリに関しても、前作に比べると髪型の量や色合いがかなり増えていると感じました。装備が見た目にも反映される仕組みは健在で、マルチプレイの場合はパートナーに「見て!こんな装備にしたよ!」と自慢したりでき、装備を集めていく純粋な楽しさを味わえました。なお本作には武器とは別枠で装備可能な弓矢や投げナイフなどが用意されています。これらは武器切り替えを行わずに使用できるため近接職でも気軽に遠距離攻撃が可能となっており、戦略の幅を広げるのに一役買っています。
注意する点
- 分かりづらい、説明不足と感じる部分がある
- キャラ同士が離れすぎると操作が不便になる(オフラインマルチの場合)
- スキルの振り直しなどキャラビルド関連は慎重にした方がいいかも
- 分かりづらい、説明不足と感じる部分がある
レベルアップの場所がどこか分からず、暫くレベル上げできないままプレイしていたのですが、最初の拠点「免罪の谷」の高台に普通にありました(発見までに1時間程度かかりましたw)。ちょっと分かりづらかったので、欲を言えばNPC会話やシステム説明から誘導があると良かったのですが…。
また、回復薬や矢弾などの消耗品の補充にはフィールド各地にある素材が必要となっているのですが、それは素材アイテムの説明文を読まないと分からない仕様となっています。私たちの場合、素材アイテムを拾うのをさぼっているといつの間にか回復薬や矢弾の補充ができなくなってしまい、その時はじめて素材の重要性に気付きました。。ほかにも、魔法やスキルの使い方やその効果、ジャンプ攻撃などのアクション操作に関して説明は特に見受けられず、基本的に習うより慣れろの精神が強めだと感じました。しかし分からないことだらけの世界に放り出されるからこそ、本作のようなソウルライクゲームの醍醐味でもあるプレイヤー自身が旅慣れていく感覚を味わうことが出来るのかもしれません。
- キャラ同士が離れすぎると操作が不便になる(オフラインマルチの場合)
オフラインマルチプレイの際、鉤フック操作などゲーム画面を広く利用する移動アクションは2人がタイミングを合わせなければ難しいです。さらにどちらかが操作ミスをして落下してしまうとカメラが1Pと2Pがいる場所の中央辺りで固定されてしまうので、距離が離れすぎている場合どちらのキャラクターも画面外の状態になりとても操作が不便になります。なお、オンラインマルチプレイの際はそんな事は起こりませんでした。
- スキルの振り直しなどキャラビルド関連は慎重にした方がいいかも
スキルを1ポイントだけ振り直すことのできるアイテムがあるのですが5レベ上がる毎に1個もらえる程度なので何度も気楽に振り直せるという感じはしませんでした。私の場合どの武器を使うかをすぐに決めることができず序盤で不要なスキルを取り過ぎて後半でスキルポイントが足りず苦労しました。そのためキャラビルド関連は慎重に行うことをおすすめします。
オフライン協力プレイの仕様
協力プレイの特徴
- ストーリーを一緒に進めることができます。(1Pと2Pのどちらか進捗が遅い方のストーリーが開始されます)
- お互いに蘇生し合うことができます。
- どちらかがアイテムを拾うともう一人も拾ったことになります。
- キャラクター同士が離れすぎるとカメラが誰もいない場所で固定されてしまいます。
- マップ内で画面が切り替わる移動の権限を持つのは1Pのみです(1P死亡時は2Pに権限が移ります)
協力プレイ環境
PlayStation5本体 | 1台 |
ソフト | 1本 |
コントローラー | 2台 |
二人協力プレイに掛かった費用
ソフト代 | 1,980円 ※2022年5月10日時点 |
オンラインサービス | PS Plusに加入が不要 |
オンライン協力プレイの仕様
協力プレイの特徴
- ストーリーを一緒に進めることができます。(ホスト・ゲストは関係なく進捗が遅い方のプレイヤーに合わせられます)
- お互いに蘇生し合うことができます。
- 敵や採集ポイントから得られるアイテムはプレイヤーごとに違います。
- どちらかのプレイヤーが未開放のエリアではマルチプレイができません。
- 同エリア内にいる限り、キャラクター同士の離れられる距離に制限はありません。
協力プレイ環境
PlayStation5本体 | 2台 |
ソフト | 2本 |
コントローラー | 2台 |
二人協力プレイに掛かった費用
ソフト代 | 1,980円×2本=3,960円 ※2022年5月10日時点 |
オンラインサービス | PS Plusに加入が必要 |
味方の蘇生方法
オフライン・オンライン共通で、このやり方で蘇生可能でした。※2022年5月10日時点
- 味方を蘇生したい場合、自分のキャラが生身の肉体である必要があります。そのため、もしもそこまでに一度でも死亡していたら「潔白の欠片」というアイテムを使用して肉体を取り戻します(本作では死亡後にキャラクターの最大HPが減少し、身体から黒い霧が立ち上る状態になります)。
- 「潔白の欠片」を使用したので、HPゲージの青部分が消えて最大HPが元の状態に戻りました(肉体を取り戻した状態です)※画面右側のHPゲージ参照
- 肉体を取り戻した状態で死亡した仲間に近付くと、○ボタンのアイコンが表示されます。
- ○ボタンを押すと、味方を蘇生できます。この時、蘇生する側は自分の生命を犠牲にして味方を復活させるので、再び最大HPが減少し、生身の肉体を失います。※画面右側のHPゲージ参照
- 味方を蘇生できました!
蘇生関連のまとめ
- 味方を蘇生したい場合、自分は肉体を取り戻している必要があります。
- それまでに一度でも死亡していた場合、肉体を取り戻すために「潔白の欠片」というアイテムが必要です。
- 「潔白の欠片」は倒した敵が稀にドロップします。
- 自分の生命を代償にして味方を蘇生するため、蘇生後に自分は再び肉体を失います。
- 肉体を失った状態では、キャラクターの最大HPが減少し、身体の周りから黒い霧のようなオーラが発生します。
- 肉体を取り戻した状態では、キャラクターの最大HPが満タンまで回復します。
夫婦コメント&評価
夫コメント
待ちに待った作品がようやく発売されて嬉しいです!何と言ってもグラフィックがとても綺麗で感動しました。前作は暗い印象が強かったのですが本作は光と影の描写を色鮮やかに見事に描いていて非常に進化しているという印象です。操作性もかなり改良されており、アイテム、スキル、遠隔武器などの使用関連でもたつく事があまりなく結果的に操作ミスも減ったように思います!序盤では進めなかった場所もギミックを解決するためのツールを手に入れた後で訪れると進めるようになったりと一つ一つのマップ探索にかなり深みがあるほか、ストーリーを進めるだけなら倒さなくても良いボスまでいるので、それらを倒していると値段以上のボリュームが味わえると思います。
妻コメント
あまり会話がなく孤独感のある旅だった前作に比べると本作は村があり会話できるNPCも多くいるのでそういった意味でも冒険への没入感は高いです。今の段階では想像はつかないのですが、導入から主人公の背景の説明があったり、会話に選択肢があったりと今後どういった物語が展開されていくのかとても楽しみです。クリアしました!ストーリー、戦闘、探索、どれを取ってもとにかく業が深い世界でしたが…クリアしてみればなんだか寂しくて、あの沼っていた時間が恋しくなるのですから驚きです。とにかくキャラビルドが楽しくて、最初は敵が落としたキノコの帽子とか被ってめっちゃダサかった自分のキャラが、鎌を振り回して敵をどんどん倒せるほど強くなっていく様子がとても頼もしく、最終的には愛着がわいてました笑。興味を持たれた方は、危険エリアを探索するスリルや、強敵を打倒した時のあのとてつもない達成感を、ぜひ誰かと一緒に味わってみてくださいね。ちなみに自分自身めちゃ気が早いって分かってるんですが、次回作が楽しみです!(2022年6月7日追記)