目次
ゲーム概要
『スナイパーエリート5』は、2022年5月26日に発売された3人称視点のシューティングゲームです。狙撃に特化したシューティングゲーム「スナイパーエリート」シリーズ5年ぶりの最新作として発売されました。本作の主な特徴として、シリーズ史上最大の面積を誇るフィールドや、複数の侵入経路が用意された攻略自由度の高さ、風向きや心拍数などに影響を受けるリアリティを追求した狙撃体験などが挙げられます。
なお本作は最大2人でのキャンペーンモードのオンラインマルチプレイに対応しています(※マルチプレイの際はPS Plus等への加入が必要です)。
あらすじ
物語の舞台は二次世界大戦のただなかにある1944年のフランス。連合国に所属する精鋭スナイパーの主人公カール・フェアバーンは、ナチスの企てる危険なプロジェクト「クラーケン作戦」の存在に気付きます。プレイヤーはカールを操作して、あらゆる手段を使いながらクラーケン作戦の阻止を目指します。
対応プラットフォーム
PlayStation4、PlayStation5、Xbox Series X|S、PC(Steam、EpicGames)など
※2022年5月27日時点
異なるプラットフォーム間でのクロスプレイに対応しています(発売日時点ではクロスプレイ未対応の機種もあるとの記載有り)。
また、同ブランドの異世代間でのクロスプレイが可能です(例:PS4とPS5など)。
キャンペーンの協力プレイ人数
最大2人(オンライン専用)
実況プレイ&解説動画(生放送)
オンライン協力プレイ手順
一番最初のミッションから協力プレイが可能です。
招待側
- ゲーム起動後、「プレイ」を選択します。
- 「CO-OPセッションをホストする」を選択します。
- ロビー種別を「非公開」に設定することで、知り合い同士だけでプレイできるプライベートセッションを作成できます。
- 「枢軸軍侵略戦を許可」をOFFに設定することで、ゲームプレイ中の他プレイヤーからの侵入(PvP)を不可にできます。
- 「フレンドを招待」を選択します。
- すると画面右側に英数字の招待コードが表示されますので、このコードを一緒に遊びたいプレイヤーに伝えます。
- フレンドがゲームに参加完了したら、「ミッションを選択」を選びます。
- 一緒に挑戦したいミッションを選択します。
- ミッション詳細画面から、「ゲームを始める」を選択するとCO-OPキャンペーンが開始されます。
参加側
- ゲーム起動後、ゲームパッドのYボタンを押して協力プレイメニューを開き、「招待コードを入力」を選択します。
- 一緒に遊びたいプレイヤーに教えてもらtた英数字の招待コードを入力し、メニューボタンを押します。
- 入力が完了したら、「確認」を選択します。
- セッションへの参加完了後、ホストがゲームを開始するとCO-OPキャンペーンが開始されます。
オンライン協力プレイ手順(Xbox機種間)
招待側
- ゲーム起動後、「プレイ」を選択し、「CO-OPセッションをホストする」を選択します。
- ロビー種別や枢軸軍侵略戦などの設定完了後、「フレンドを招待」を選択します。
- 画面右側に表示された協力プレイメニューのオンライン中のフレンドの中からゲームに招待したいプレイヤーを選択します。
- 「セッションに招待」を選択します。
- フレンドがゲームに参加完了したら、画面右下のプレイヤーリストに自分とフレンドの名前が表示されるようになります。その後、「ミッションを選択」を選びます。
- 一緒に挑戦したいミッションを選択して「ゲームを始める」を選択するとCO-OPキャンペーンが開始されます。
参加側
- フレンドからゲームに招待される通知が表示されるので、Xboxボタンを長押しして参加するか、またはXboxボタンを短押ししてガイドを開きます。
- ガイドメニュー下部の通知画面を開き、フレンドからのゲーム招待通知を選択することでゲームに参加可能です。
レビュー
オススメする点
- ステージごとに広いマップが用意されており多様なアプローチで任務遂行が楽しめる
- やり込み要素がある
- 協力プレイが白熱して楽しい
- ステージごとに広いマップが用意されており多様なアプローチで任務遂行が楽しめる
本作ではステージごとに全く違うマップでミッションを遂行していきます。探索範囲は広めに設定されていて、全てではないものの建物の中にも入れたり、壁に貼られた年代風のポスターなど観察すると小さなオブジェクトまでこだわっており、かなり細かく作り込まれている印象を受けました。またマップ内には狙撃地点として利用できそうな物陰や高所が用意されているので良いポイントを探して其処を陣取ってから敵地を占拠したり、ほかにも放置された車や蓄音機などを使ってわざと音を立て、敵をおびき寄せた所に爆弾を投げ込んで一掃するといった戦い方も可能でした。ジップラインを伝って鮮やかに侵入したり、ツタをよじ登ってこっそり潜入したり、はたまた爆薬を使って豪快にドアを吹き飛ばすことなども可能で、プレイヤーごとに自由なミッション遂行が楽しめます。
- やり込み要素がある
キャンペーンごとにサブ目標が設定されており、ミッション達成時に最大☆3で評価されます。サブ目標には対空砲の破壊などなかなかやり応えのある任務内容が用意されておりクリア自体に影響はないものの挑戦することでより多くの報酬が得られます。さらに各マップには特定人物のキルチャレンジが設定されているほか、アイテム収集要素(各マップで19個)があったり、草むらにいる状態で兵士を10人倒すなど指定条件を達成することで獲得できる勲章(マルチプレイ時にプレイヤーカードに表示できる)のようなものもあります。そのため単にクリアを目指すだけでなくじっくりとプレイすることでより本作の魅力とやり応えを味わえると思います。加えて難易度も5段階用意されているので、カジュアルなゲームプレイから手に汗握る緊張感まで味わうことができます。
- 協力プレイが白熱して楽しい
協力プレイ中は自分か味方どちらが倒れてしまってもミッション失敗となってしまうので連携が重要だと感じました。制限時間内に味方を救助できれば失敗を回避できるので、できるだけお互いが近くにいる状態で戦った方が良いです。
しかし本作はキャラクター同士の離れられる距離に制限自体はないため、うまく役割分担して手分けすれば広いエリアの探索を効率的に進めることができます。また、基本的にバレたら警報を鳴らされて敵増援が現れて終わりになってしまう事が多く、限られた弾薬のなかでバレないように潜入するためには協力が必要不可欠です。仮に敵が2人いた場合は「自分は右の敵を倒すから左側の敵はお願い」といった感じで役割分担したり、各自で別々の場所に双眼鏡を向けて索敵を進めていったり(望遠鏡で発見しマーカー付けした敵の位置は味方にも共有されます。)、プレイヤー間の距離制限が無いため戦況に応じて別行動をすることもできます。さらに本作はホスト(招待側プレイヤー)だけでなくゲスト(参加側プレイヤー)にもストーリー進行権限があるので、ゲストが重要アイテムを見つけて拾い、ミッション遂行することも可能です。そのため協力プレイ対応ゲームでよくある脇役やお手伝いのような存在としてでなくもう一人の狙撃兵として活躍できるところが良かったです。なお味方とは蘇生し合える以外にも回復薬を使って体力を回復してあげたり包帯で止血してあげることもできます。
注意する点
- 細かいバグがある(2022年5月27日時点)
- 説明が少なく、分かりにくい部分がある
- 物語への没入感は低め
- リスタート地点が少ない(オートセーブの条件が不明確)
- 細かいバグがある(2022年5月27日時点)
ミッション中に参加側プレイヤーの接続が切断されたり(途中参加は可能です)、参加側プレイヤーだけムービーが表示されなかったり、オブジェクトの間にキャラクターが挟まって身動きが取れなくなったり、何度リスタートしてもアイテム収集中のモーションから移動不可能になるなど、主に参加側プレイヤーに細かいバグが散見されます。また、一部ローカライズに不備があるようです(写真モードが「写真モ」という表示なっていたり、字幕の一部が英語のままなど)。なお、2人並んでいる敵の内の1人をすぐ隣でステルスキルしても気付かないなど、流石に察知ラインがガバガバすぎるのも気になりました。ちなみに字幕やメニュー画面の文字が初期設定ではすこし小さいので気持ち大きめに設定すると良いかもしれません。
- 説明が少なく、分かりにくい部分がある
ゲーム開始直後から知っておきたい、索敵モードやリングメニューの操作方法、マップの開き方などについての説明がすぐにはなく、無くても行けてしまうというのもあるとは思うのですがもっと早めに知っておきたかったと思う場面が多々ありました(特に索敵モード)。またテキストでのチュートリアルのため本当にシンプルな内容しか教えてもらえず、何だか不親切だという印象を受けました(その代わりにメニュー画面から確認できるヘルプページはとても丁寧で親切です。折角なのでこちらをチュートリアルに表示しても良かったのでは…!?)さらに現在のミッションを確認する方法も最初は分からず、色々触ってみた結果マップ画面を開いた時に一緒に表示されていることに気付きました。。そのほかにも、探索して目標を発見する事も醍醐味だということはわかるのですが必要以上に分かりにくい誘導があり(敵と忙しく戦っている間に流れた字幕を読まないと分からない誘導など)、ストレスを感じる場面がありました。そのため、ゲームに慣れていない序盤は操作ミスで死んでしまったり、無駄に迷って時間がかかってしまう事がありました。とはいえ他のゲームと操作性が大幅に違うという事は無く、むしろ一般的な操作方法なので慣れてしまえば操作関連については次第に気にならなくなっていきました。
- 物語への没入感は低め
前作をプレイしていないと繋がりが分からないという事は無いようです。主人公はシリーズでお馴染みの「カール」となっており、その他登場人物は沢山いるのですが各キャラクターの背景描写はほぼ無くカールとのつながりに関する描写も薄く、また日本語字幕のみの対応(吹き替え無し)ということもあってストーリーの流れ自体の理解に問題はないものの、感情移入してプレイできるか、というと難しいと感じました。あくまでもステルスと狙撃で潜入ミッションを楽しむ事がメインのゲームだと思います。なおキャンペーン1つにかかる時間は1~2時間程度ですが、すぐに終わってしまうものもあり、私たちの場合クリア時間は約20時間でした。ちなみにキャンペーン1~9までは本ソフト単体でプレイできるのですがキャンペーン10(最終話)はDLCとなっており、最終話をプレイするためには別途料金がかかる点に注意が必要です。
- リスタート地点が少ない(オートセーブの条件が不明確)
1キャンペーンあたり1~2時間程度のプレイ時間が必要にもかかわらず明確なチェックポイント地点というものがなく、プレイヤーが自発的にセーブすることもできないためやり直しがきつかったです。せっかく時間をかけて敵NPCに見つからないよう丁寧に進めていても、どこかのタイミングで倒されてリスタートになってしまうとほぼスタート地点付近からやり直しになることもあり、心が折れそうになりました。倒される直前の地点から再開できるようチェックポイント地点をもうすこしこまめに設置したり、オートセーブの頻度が増えると、もっと遊びやすかったのでは…と思います。
オンライン協力プレイの仕様
協力プレイの特徴
- 一緒に攻略すれば、二人ともストーリーが進む(最初から完全に一緒に遊べる)
- お互い蘇生可能(回数制限なし、特にアイテムも必要ない)
- お互い回復しあえる
- マップ内のアイテムは早い者勝ちで拾った方のものになる(譲り合いが必要)
- どちらかが完全に戦闘不能状態になるとゲームオーバー
- 参加側プレイヤーもミッション攻略に必要な重要アイテムなどを拾える
- 枢軸軍侵略戦をOFFにすることでマルチプレイ中でも他プレイヤーとのPvPを回避できる
協力プレイ環境
Xbox Series X|S本体 | 2台 |
ソフト | 2本 |
コントローラー | 2台 |
二人協力プレイに掛かった費用
ソフト代 | Xbox Game Pass対応ソフト (月額1,100円×2人分)※2022年5月27日時点 |
オンラインサービス | Xbox Live Goldに加入が必要 |
夫婦コメント&評価
夫コメント
私たちの場合クリア時間は20時間程度だったため、キャンペーンだけをプレイする場合は価格にボリュームが見合わない可能性があるかもしれません。サバイバルモードや対人要素などで遊ぶことも含めて購入を検討したい作品です。また、1ミッションあたりクリアまで1時間~2時間ほどかかるのでプレイする際は時間確保が必要である点にも注意が必要です。射撃だけでなく近接キルも可能なほか、ツタをよじのぼって侵入したり鍵が無いなら粘着爆弾で破壊して扉を開けたりと攻略方法は人それぞれという感じで、自由に遊べるゲームだと思います。ただ2022年5月27日時点では細かいバグが散見されたため(特に参加側プレイヤー)その点に注意が必要かと思います。
妻コメント
フィールドの作り込みはかなり細かい上、敵の配置も多いので索敵のしがいがあります。また、望遠鏡でのぞき込んで遠くの敵の位置を把握してすかさずスナイパーライフルで頭を撃ち抜いた時は本作の醍醐味でもある爽快感を味わえます。その際のX線キルカメラのカットインが面白カッコいいという感じで、特に良い射撃をキメることが出来ると自分だけじゃなくパートナーのゲーム画面にまでキルカメラ演出が表示されてどや顔で自慢できます笑。操作性というよりは説明の少なさが気になるところで、ゲーム序盤でのチュートリアルがあまり丁寧ではないためとっつきにくさが目立ちます。また、倒した敵の持ち物を探るボタンと、味方を蘇生するボタンが同じなので乱戦になった時に味方を蘇生したくても敵を調べてしまってそのまま共倒れ…という事が何度かあるのが残念でした。