ゲーム概要
『星のカービィ ディスカバリー』は、2022年3月25日に発売された「星のカービィ」シリーズ初の3Dアクションゲーム。本作の主な特徴として、3D化した奥行きのある世界の探索要素、新たなコピー能力や新アクション「ほおばりヘンケイ」の登場によりさらに多彩になったアクション、そして、隠しステージやサブ目標、収集アイテムなどの豊富なやりこみ要素があげられる。
あらすじ
物語の舞台となるのは、文明と自然が融合した未知なる「新世界」。カービィは、謎の敵「ビースト軍団」にさらわれたワドルディたちを助けるため、冒険を繰り広げます。
対応プラットフォーム
Nintendo Switch
※2024年1月25日時点
プレイ人数
おすそわけプレイ | 最大2人 |
プレイ動画
おすそわけプレイ手順
チュートリアルステージ(約15分)をクリア後に下の画像が表示されると、協力プレイで遊べるようになります。
- +ボタンを押してメニュー画面を開き、「2人であそぶ」を選択します。
- 使いたいコントローラーを2台、本体に接続します。※Joy-Conおすそわけでもプレイ可能です。
- 2人協力プレイが開始されました。
レビュー
オススメする点
- シリーズ初の3Dアクション!冒険にワクワク感がある
- BOSS戦は緊張感とやりごたえを味わえる
- 各種ミニゲーム、各ステージの目標やコレクション要素などやり込み要素が豊富
- シリーズ初の3Dアクション!冒険にワクワク感がある
フィールドが3Dになったことで従来のカービィシリーズ作品と比べると探索の楽しさが数段階上がっていると感じました!また、本作の冒険の舞台は文明崩壊後のいわゆるポストアポカリプスな世界観となっており、生い茂った草木に浸食され朽ち果てたショッピングモールや野生動物たちが棲み付いた廃工場といった各ステージの細部まで作り込まれた外観が素晴らしく、没入感を高めてくれました。加えて、カービィらしさを感じられる明るくて可愛いBGMや無敵状態になった時のハイテンポなBGMなど、サウンド全般にもこだわりを感じました。さらに3Dフィールドならではのギミックやパズル要素も魅力となっていて、奥行きを生かした探索を楽しめるマップ構造と、車や自販機を吸い込んでカービィが変形する新要素「ほおばりヘンケイ」が組み合わさる事によってひらめきとアクション性が絶妙なバランスでマッチしたゲーム体験を楽しめます!
- BOSS戦は緊張感とやりごたえを味わえる
各ボスは近付いた場合と離れた場合で攻撃パターンを変えてきたり、残りHPが少なくなると形態変化して大幅に行動パターンが変わることもあり、ワンパターンではないバトルが楽しめました。基本的には回避やガードしながら隙を見て攻撃していくような流れになっていて、連打で簡単に勝てたりはしないのでワイルドモード(ノーマル難易度)でプレイすると程よい緊張感とやりごたえを味わうことができました。特にストーリー後半に登場するボスは、回避の難しい広範囲攻撃を繰り出したり、ダメージ床を設置してきたりバトルフィールドを傾けたりとさまざまな厄介な攻撃をしてきます。そのため敵の行動パターンに合わせてカービィの武器スタイルを選択したり、ジャスト回避でボスに隙を作ってから攻撃するような戦い方が必須となっておりバトル好きの協力ゲーム通信はかなり楽しめました!
- 各種ミニゲーム、各ステージの目標やコレクション要素などやり込み要素が豊富
2人協力プレイでも遊べるカフェでのアルバイトや魚釣りなどコインを獲得できるちょっとしたミニゲームから、ボス戦ラッシュで自分の腕前を試しながら緊張感を味わえる「コロシアム」といったコンテンツまであり、ゲーム本編以外にも楽しめる要素があります。また、各ステージには通常のクリア目標だけでなく、謎解きなどのギミック解決やフィールドを隅々まで探索することで達成できる隠し目標も設定されており、全てのコンプリートを目指すとかなりのやり込みプレイが楽しめると思います!さらに、溜まったコインで回せるガチャなどキャラクターたちのフィギュアを集めるコレクション要素などもあり(フィギュアの説明文から世界観や設定の補足も確認できます!)、やり込みプレイやコレクション収集をしたい方にもオススメできると感じました。
注意する点
- ゲーム本編のボリュームはやや少なめ
- 全てのコンテンツを二人で遊べるわけではなく、2Pはおまけ感がある
- 公式で謳われている「自由自在に動き回って大冒険」とまではいかないと感じる
- ゲーム本編のボリュームはやや少なめ
ゲーム本編のクリア時間は通常難易度であるワイルドモードで約15時間程度で、クリア後に開放されるエリアを攻略し、ある程度のやり込みをするとプレイ時間は約20時間程度になっていました。さらにそこからガチャ要素や各ステージの完全クリアなどを目指すとすれば、プラスで5から10時間程度は遊べるのではないかと思います。記事投稿時点で約2年前に発売された本タイトルですが、実売価格が4,500円ほどであることを考えると、本編のボリュームが15時間というのはやや物足りなく感じます。そのためクリア後要素やある程度のやり込みまで遊ぶつもりで購入した方が良いと思います。また2人協力プレイの場合、各ステージの雑魚敵などの処理がかなり簡単になり、サクサクと進んでしまうので、各エリアにあるボス戦ステージまでは特に苦戦することなく進める事が可能でした。ですが、ボスに挑むにはボス戦に至るまでの各ステージをある程度探索して挑戦権を得ておく必要があり、協力ゲーム通信の場合はクリア済みのステージを再度探索してボス戦に挑むというパターンになる事が多く、協力プレイでサクサク進められる反面、あまりにも探索しないで進めてしまうと同じステージを複数回遊ぶ事になるといったテンポの悪さのジレンマを感じる事がありました。
- 全てのコンテンツを二人で遊べるわけではなく、2Pはおまけ感がある
指定時間内にクリアすることで武器の改造に必要な「レアストーン」を集めることのできるステージが結構な数あるのですが、ソロプレイ専用となっています。また、一部のミニゲームでは2Pが参加できなかったりもします。そして本作にはレベルアップやスキルの取得といった概念はないものの、カービィの武器進化や武器改造は可能で、1Pのカービィ自体はさまざまな戦闘スタイルを試しながら遊べるのですが、2Pの操作キャラクターは強化要素の一切無い「バンダナワドルディ」で固定となっており、最初から最後まで同じスタイルで戦うことになります。そのため2人で遊ぶ際には交代でカービィをプレイするといった工夫が必要だと感じました。
- 公式で謳われている「自由自在に動き回って大冒険」とまではいかないと感じる
各ステージのフィールドが3D化したことで、横スクロールでは味わえないような探索が楽しめます。ただ、各ステージを自由にどこまでも移動できるわけではなく、ある程度のルートに従って移動しながらその周りを探索できるといった感じです。また各エリアもオープンフィールドのような形にはなっておらず、前のステージで受けたダメージや装備を受け継ぐといったステージ間のゆるい繋がりはあるものの、砂漠や雪国などのエリア区切りがあり、その中でプレイするステージを選択して遊ぶスタイルになっています。また、町の復興要素のようなコンテンツもありますが、救出したワドルディの数によって自動的にお店などが追加されるだけで、任意の場所に何かを配置したりはできませんでした。(※獲得したフィギュアを自宅に3つまで飾ることはできます。)
おすそわけプレイの仕様
協力プレイの特徴
- チュートリアル終了後から協力プレイを開始できる
- 倒れてしまっても2Pは復活できる(1Pは復活できない)
- キャラクター同士を近づけるとハイタッチして食べ物やアイテムの効果を共有できる
- キャラクター同士が離れすぎると2Pは1Pの位置まで引っ張られる
協力プレイ環境
Nintendo Switch本体 | 1台 |
ソフト | 1本 |
コントローラー | 2台 |
Joy-Con横持ち、Joy-Conグリップ、Nintendo Switch Proコントローラーに対応。
二人協力プレイに掛かる費用
ソフト代 | 4,500円 ※2024年1月25日時点 |
オンラインサービス | 不要 |
クリアタイム
約20時間 ※クリア後、解放ステージ含む
夫婦コメント&評価
夫コメント
ボス戦はかなり緊張感があって楽しめました。また、クリア後要素やコロシアムなどはアクションゲームが好きな人でも満足できる内容になっているのではないかと思います。一方で、難易度をさげたりお店で薬を買ったりすればボス戦をカジュアルに楽しむこともできるので、アクションゲームが苦手だけどカービィが好きな人にもおすすめできると思います。少し本編のボリュームに不足を感じましたが、コレクション要素ややり込みまでプレイすれば満足できると思います。
妻コメント
3D化して奥行きの生まれたフィールドをカービィとバンダナワドルディのコンビで大冒険できるアクションゲームです!ポストアポカリプスの世界観を感じられる各ステージがどれも魅力的で、シンプル操作で探索・バトル・謎解きを楽しめるのでアクションゲームが好きな方にはもちろん、ゲーム初心者の方にもオススメします!