目次
ゲーム概要
『リベンジ・オブ・ザ・サベージプラネット』は、2025年5月8日に発売されたSFアドベンチャーゲーム。2020年に発売された「ジャーニー・トゥ・ザ・サベージプラネット」の続編です。主な特徴として、ユニークな5つの惑星の探索要素や、ツールを駆使した多彩なアクション、ブラックユーモア満載の独自の世界観などが挙げられます。
あらすじ
物語の舞台は、宇宙の果てにある惑星。テラフォーミング作業に従事するため、100年間のコールドスリープを経て何とか惑星に着陸した主人公。しかし雇い主から突然クビを言い渡され、ロクな装備もないまま宇宙の果てで置き去りにされてしまいます…。プレイヤーは地球へ帰還するため、未知の惑星を探索して数々の試練に挑むことになります。
対応プラットフォーム
PlayStation5 / Xbox Series X|S / Steam / Epic Games
※2025年5月16日時点
クロスプレイに対応しています。
プレイ人数
オフラインマルチプレイ(画面分割) | 最大2人 |
オンラインマルチプレイ | 最大2人 |
実況プレイ&解説動画
オフライン協力プレイ手順※Xbox X|S版
- コントローラーを2つ認識させた状態でゲーム開始画面で「プレイ」を選択します。
※各コントローラーでXboxにログインする必要があります。 - 「協力フルスクリーン」を選択します。
- 1P、2Pが画面の左右どちらを使うかを十字キーボタンで選択します。
- 1P、2Pのそれぞれが「Aボタン」を押して準備完了状態にした後、1Pコントローラーの「Aボタン」を押してゲームを開始します。
- 協力プレイが開始されます。
オンライン協力プレイ手順※Xbox X|S版
Epic Gamesアカウントとリンクさせる事でクロスプレイが可能です。

- ゲーム開始画面で「プレイ」を選択します。
- 「協力オンライン」を選択します。
※「Xボタン」を押すとクロスプレイを有効にできます。 - 「Aボタン」を押して、フレンドリストを表示させます。
- 招待したいフレンドを選択します。
- 参加側で招待通知を確認します。
- フレンドの参加が確認できたら「Aボタン」でゲームを開始します。
- 協力プレイが開始されます。
レビュー
オススメする点
- 特徴の異なる5つの惑星の探索が楽しい
- ギミック処理中心のボス戦はやりごたえがあり、協力プレイが盛り上がる
- シンプルで分かりやすい操作でストレスなく遊べる
- 特徴の異なる5つの惑星の探索が楽しい
本作では緑豊かな惑星や砂漠の広がる惑星、地上は雪で地下は溶岩が広がる惑星など、それぞれ個性的な5つの惑星を探索できます。

各惑星にはオリジナリティの高いさまざまな動植物が存在します。例えば「健康食品として人気のあるサボテン」「おじいちゃんの腕の感触に似ているソテツのような植物」「マホガニーとミックスチーズの匂いがするナメクジ」「考えるのに疲れて常に混乱しているもふもふの可愛い猫のような動物」などが生息しています。それらの動植物をスキャンして図鑑に登録していく要素があり、ひとつひとつの設定を読むだけでも面白いのですが、探索の進捗状況が「動物」、「植物」といったカテゴリ別にパーセンテージで表示されるのでコレクション心がくすぐられ、惑星での探索をより楽しめました。また、ストーリーを進めることで水中深くまで潜れるようになったりと徐々に探索範囲が広がっていき、そのたびに新たな動植物を発見できるため惑星の探索が単調になりづらいと感じました。

- ギミック処理中心のボス戦はやりごたえがあり、協力プレイが盛り上がる
本作のボス戦は、相手をスキャンして特徴を分析→発見した弱点を攻撃してダメージを与える、といったギミック処理が中心です。

最初の方で登場するボスならば弱点さえ分析できれば対処可能なのですが、物語が進むにつれて次第にギミック処理が複雑になっていきます。装備やアイテムを組み合わせて使ったり、NPCの相棒メカが出すヒントなどを参考にしながら「ひらめき」でボス攻略のギミックに対処していくことになります。そのため、「あのギミックはこうやったら対処できそう」とか「あの攻撃のあとに隙ができるよ!」といった風に、相談しあったり声を掛け合いながらの共闘がとても盛り上がりました。さらに、ソロプレイなら複雑な工程を踏む必要のあるギミックも、協力プレイで2人で手分けをすることでかなり乗り越えやすくなっており、最初から最後までとても楽しく協力プレイができました。

- シンプルで分かりやすい操作でストレスなく遊べる
操作性はとてもシンプルで、銃での攻撃や回避などのボタン割り当てが一般的なゲームと同じなので、特に操作ガイドを見なくてもプレイできました。また、水辺を走る時などのモーションはサベージプラットらしいコミカルな動きなのですが、回避モーションは残像が残ったりとスピード感があってカッコよく、そのほかにも無操作状態が続いた時やリスポーンした時など、ひとつひとつのモーションにこだわりを感じました。ゲーム終盤になると安置の変化するバトルフィールドでジャンプや回避アクション、グラップリング移動などを駆使しながらギミック処理に挑むかなり忙しいバトルを繰り広げることになりますが、手触りの良いアクションのおかげでストレスはなく、寧ろやり応えや爽快感を感じながらプレイできました。

一方、探索の際は素材採取を素手(鞭)でおこなえるため、いちいち専用ツールに持ち替える必要がなく、こうした細かな部分もスムーズで快適なゲームプレイにつながっていると感じました。煩わしい重量制限なども存在しないので好きなだけ素材を運搬でき、集める素材の種類も「炭素」「シリコン」「アルミニウム」「プリントスラリー」の4種類にシンプルにまとまっており、どの惑星でも差がなく採取可能となっています。そのため何かを制作するために必要な素材や採取場所などを都度確認する必要がなく、終始ストレスフリーでした。

注意する点
- ストーリーのクリア時間が10時間程度とボリューム不足を感じる
- やや下品な表現やジョークが散りばめられている
- 文章量が多いのに日本語フルボイスに対応していない
- ストーリーのクリア時間が10時間程度とボリューム不足を感じる
メインストーリーのクリア時間は10時間程度でした。もう少し色んなボスと戦ったりしたかった…というのが率直な感想です。ただし、クリア時点での各惑星の探索状況はおおよそ60%程度で、まだまだ図鑑に登録できていない動植物がある状態でした。加えて本作には豊富なサブクエストや、スーツ・武器・ジェットパックの強化要素、体力・スタミナを強化できる「オレンジグー」集め、着せ替え要素である宇宙服の見た目集め、拠点に設置可能な家具集め等々多彩なコレクション要素が用意されているので、とことんゲームをやり込む派の人であれば30時間程度は遊べるのではないかと思います。


- やや下品な表現やジョークが散りばめられている
拠点では常にジョーク要素満載のちょっと下品なCMが流れています(※停止することはできます)。個人的にはサベージプラネットらしさが満載でとても楽しく視聴していたのですが、便器がアップになるシーンや肉汁を顔面に浴びて喜ぶ人たちの動画などやや下品な表現が多いので苦手な方は注意が必要です。また、敵を倒した時に緑色の体液を撒き散らすのが妙にリアルだったり、もふもふした見た目の可愛い宇宙生物を倒す必要があったりするので、グロ描写が苦手な方も注意が必要だと感じました。

- 文章量が多いのに日本語フルボイスに対応していない
本作は残念ながら日本語ボイスに対応していません。テキスト翻訳の内容はとても素晴らしいのでストーリーを理解したり、ジョークできちんと笑うことは出来るのですが、戦闘中など操作が忙しい場面でたくさんの文章が表示されると、改行がややおかしい部分があるせいで読みづらく、アクションに集中しているとどうしても見逃してしまうことがあったり、理解が追いつかず同じ場面を見返したりすることがありました。ストーリー本編に関わる部分だけでも日本語ボイスに対応していれば、さらに没入感の高いゲーム体験になったのではと思います。

オフライン画面分割プレイの仕様
協力プレイの特徴
- 最初から最後まで一緒にストーリーを進められる
- 2Pにもオブジェクトを調べたりストーリーを進める権限がある
- 倒れた味方の近くでXボタンを押すと蘇生できる
- 同じ惑星内なら1Pと2P間の距離制限はない
- 1Pと2Pが別々の惑星で行動することはできない
協力プレイ環境
Xbox Series X本体 | 1台 |
ソフト | 1本 |
コントローラー | 2台 |
二人協力プレイに掛かる費用
ソフト代 | Xbox Game Passでプレイ 月額1,100円※2025年5月16日時点 |
クリアタイム
約10時間
夫婦コメント&評価
夫コメント

特徴の違う5つの惑星を探索するのは生息している動植物が個性的で設定も面白い事もあって非常に楽しめました。また、やや下品な演出や後ろにのけぞって走るアクションなど「サベージプラットらしい」良さが本作でもあり、個人的には随所で笑わせてもらいました。ボス戦での協力プレイが楽しかっただけに、ストーリー本編のボリュームがやや物足りなく「もう少し遊びたかった」というのが率直な感想です。
妻コメント

グラフィックの質がUPし、操作性もシンプルで分かりやすく、前作から正統進化を遂げていると思います。アクション性が高くギミック盛りだくさんなボス戦も楽しく、共闘が盛り上がりました!主人公の置かれた状況がどう考えても絶望的で理不尽すぎるのですが、怪しいくらいに徹底された明るくコミカルな雰囲気と、ちゃんと「SF」なストーリーが個人的にすごく好みで、名作映画のオマージュシーンなども随所に挟まれておりとても良かったです。ですが、すぐにメインストーリーをクリアしてしまったので「もっと遊びたい!」「もっとボス戦がしたい!」と物足りなさを感じてしまいました。