目次
ゲーム概要
『Cult of the Lamb』は2022年8月12日に発売された、かわいい子羊がカルト教団を運営するアクションアドベンチャーゲームです。2024年8月に実施された無料大型アップデート「Unholy Alliance(不浄なる同盟)」にて、最大2人でのローカル協力プレイに対応しました。本作の主な特徴として、カルト教団を作り上げていく村運営シミュレーション要素と、ランダム生成されるダンジョンを探索していくローグライト要素、可愛いキャラクターたちが繰り広げるダークな世界観のストーリーが挙げられます。
対応プラットフォーム
PlayStation4 / PlayStation5 / Xbox Series X|S / Nintendo Switch / PC(Steam)
※2024年8月23日時点
プレイ人数
オフラインマルチプレイ | 最大2人 |
実況プレイ&解説動画(生放送)
協力プレイ手順(オフラインマルチ)※Switch
オープニングの演出終了後、すぐに協力プレイが可能になります。
- +ボタンを押してメニュー画面を開き、「プレイヤーを追加する」を選択します。
- コントローラーを2つ本体に認識させます。
→Switchのコントローラーの認識方法はこちら - 十字キーの左右ボタンで、1P・2Pで操作するキャラクターを選択します。
- 協力プレイが開始されます。
レビュー
オススメする点
- ローグライトなゲームシステムをベースに、シンプル操作でスピーディなバトルが楽しめる
- さまざまな個性を持った信者を集めてカルト教団を運営するといった唯一無二のコンテンツ
- 本編クリアは通過点!クリア後もさまざまなやり込み要素で遊べる
- ローグライトなゲームシステムをベースに、シンプル操作でスピーディなバトルが楽しめる
スタミナという概念がないため攻撃や回避を連続して使用でき、スピーディなバトルを楽しめます。また、強攻撃や遠距離攻撃、聖杯の効果などを駆使することでシンプル操作ながらも奥深い戦闘を繰り広げることができます。
ダンジョン探索の流れとしては、①入り口に出現するランダムな近接武器と呪い(遠距離武器)を装備する。②各部屋に出現する雑魚敵を全滅させる。③次の部屋に進めるようになる。④それを繰り返して最奥まで進むとボスが待ち構えている…といった感じ。
道中の各部屋には、武器屋・タロット屋・回復スポットなど様々な種類があり、例えば武器屋では装備中の武器や呪いよりもレベルの高いものを入手できます。またタロット屋では「マップを全て明らかにする」「攻撃速度が1.25倍に上昇する」といった特殊効果を付与できる多彩なタロットカードをランダムで入手できます。
また、拠点を成長させると「ダンジョン突入時の初期HPを増やす」といった永続効果のあるバフを付与することもでき、教団の拡大がキャラクターの強化にもつながっています。
一方最奥で待ち構えているボスには様々なタイプがいて、凶悪な範囲攻撃や弾幕のような怒涛の遠距離攻撃、瞬間移動、雑魚召喚など行動も多彩。さらに残りHPに応じて攻撃パターンが変化するため、手に汗握る緊張感のあるバトルが楽しめます。協力プレイ中は自分のHPを分け与えることで味方の蘇生が可能となっているため、ギリギリの戦いの中での助け合いが非常に白熱しました!
- さまざまな個性を持った信者を集めてカルト教団を運営するといった唯一無二のコンテンツ
教団に入ってくれた信者には名前をつけたり、かなりの種類がある外見の中から色やタイプを組み合わせて見た目を変更したり、メイド服や鎧に着せ替えたりできます。加えてキャラクターの表情が豊かなこともあり、かなりの愛着を持ってプレイすることができました。
さらに信者は「黄金のウンチをする」、「いたずら好き」など様々な個性を持っています。「黄金のウンチ」は、掃除したときに大量にお金が手に入るため教団運営においてメリットのある個性ですが、「いたずら好き」の信者はとつぜん他の信者にいたずらを仕掛けるため信者同士で喧嘩になってしまい、結果として離反者を生み出しやすくなるなど、デメリットとなる個性も存在します。
個性のぶつかり合いで混沌とする教団に秩序をもたらすためには、信者たちの個性や行動ログを確認し、離反しそうだと思ったら賄賂を渡したり、怪しい行動をしている信者は首枷で捕まえて再教育するなど適切な対応が必要となっています。ほかにも信者の得意分野に合わせて作業を割り振ったり、掃除をして衛生環境を保ったり、農作物のお世話、資源の管理、料理作り等々…最早やることは山積みといっても過言ではありません。教祖、忙しすぎる。そのため、協力プレイで手分けして作業ができるのがとてもありがたかったです。
ちなみに、信者同士を結婚させてそれぞれの個性を引き継いだこどもを産むといった「信者厳選」も可能となっています。カルト教団を運営するという非常にオリジナリティの高いゲームプレイが楽しめる本作。理想の教団づくりを目指す運営のやり込みは、とても奥深いコンテンツとなっています。
- 本編クリアは通過点!クリア後もさまざまなやり込み要素で遊べる
本編のクリア時間は30時間程度で、販売価格を考えるとそれだけでも十分なボリュームだと感じましたが、クリア後にはさらなる凶悪ボスの待ち受けるダンジョンや、ゲーム内時間の1日に1回しか挑戦できないダンジョン、DLCの建築レシピなども手に入る可能性のあるガチャコンテンツの解放などがあり、クリア後要素もかなりのボリュームが用意されていると感じました。
また、教団運営に関しても特定の条件を満たすと解放される建築レシピがあったりするので、教団の装飾に凝りはじめるとそれだけでも何時間も遊べます。
そのため、1つのゲームをとことんやり込む派の方なら、最低でも50時間程度は遊べるコンテンツ量になっているのではないかと思います。
注意する点
- 乱戦になると自キャラを見失ったり、ゲーム画面のカクつきを感じることがある
- 信者が増えてくると拠点での動作などが重くなり強制終了することがある(記事投稿時点)
- 可愛い雰囲気のキャラクターデザインだが、結構ホラーを感じる表現もある
- 乱戦になると自キャラを見失ったり、ゲーム画面のカクつきを感じることがある
回避距離が比較的長く、さらに動きが素早いこともあり、ド派手な呪い攻撃を連発した時や敵やトラップが画面中を覆い尽くすような場面では自分の操作しているキャラクターを見失ってしまうことが度々ありました。
また、羊と山羊の形が似ているせいで見間違うこともあったため、もう少し視覚的に判別できるようにして欲しいと感じました。
加えて、キャラクター同士が離れ過ぎてしまうと死角が発生し画面外で敵の攻撃を喰らってしまうこともありました。
また、Switch版のみかもしれませんが雑魚敵やトラップまみれの部屋でド派手な呪い攻撃をすると処理落ちによるカクつきを感じる場面もあり、気がついたら敵のど真ん中に突っ込んでいてフルボッコにされている…なんてこともありました。
- 信者が増えてくると拠点での動作などが重くなり強制終了することがある(記事投稿時点)
信者が20人を超えたあたりから、拠点での動作が重たくなる感じがしました。一番動作がもたつくのは拠点に建物関連のアクションをした時で、何度かフリーズしボタンを押してもSE音がするだけで動作しなくなったり、ひどい時には強制終了してしまいオートセーブ地点まで手戻りしてしまうことがありました(ゲームクリアまでに5回程度)。
また、拠点では1P・2Pで全く別の作業をすることが可能ですが、片方が畑仕事している間に拠点の掃除をしたりしていると動作にもたつきを感じる場面がありました。Switch版特有の現象であり、今後のアップデートで解消される可能性が高いですが、記事投稿時点ではオートセーブに頼らず小まめにセーブしながらプレイすることをおすすめします。
- 可愛い雰囲気のキャラクターデザインだが、結構ホラーを感じる表現もある
羊と山羊のキャラクターデザインやその表情など全体的なグラフィックは柔らかく可愛い印象なのですが、説教の時や各種儀式を行う際の演出はホラー感が強いと感じることがあります。
また、信者を生贄にする儀式があったり、生贄にした信者の肉を調理したり…といった風に深く考えると色々と怖い描写があり「カルト教団み」を感じる場面が多々あります。加えて信者には寿命があり、生贄にしなくても時間がくれば死んでしまいます。そのため、大切な人の名前などをつけて愛着を持っていたのに…なんてことも発生します(ただし、復活させる方法はあります)。
グラフィックの雰囲気から、可愛くまったり遊べるゲームと連想してしまいがちな本作。もちろんそういった側面はあるものの、あくまで「カルト教団を運営するダークな世界観のゲーム」ということを念頭に置いてプレイした方が最後まで楽しめると思います。
オフライン協力プレイの仕様
協力プレイの特徴
- 1Pと2Pには同等の権限があり、NPCとの会話を進めたり建築物の設置なども可能
- 倒れた味方を蘇生できる(自分の体力を分け与える)
- キャラクター同士が離れすぎると画面が見切れてしまう
協力プレイ環境
Nintendo Switch本体 | 1台 |
ソフト | 1本 |
コントローラー | 2台 |
Nitendo Switch Proコントローラーでの操作にのみ対応(Joy-Con横持ちなどによるおすそわけプレイには未対応)。
二人協力プレイに掛かる費用
ソフト代 | 2,530円 ※2024年8月23日時点 |
オンラインサービス | 不要 |
クリアタイム
約30時間
夫婦コメント&評価
夫コメント
「カルト教団運営」というテーマのもと、かわいさとホラーの共存、そのギャップが魅力な世界観に久しぶりにどハマりしたゲームでした。信者の名前をチャンネルメンバーさんにしてプレイしたのですが、表情豊かで見た目も変更できるのでとても愛着がわきました。また、信者と一緒に教団を育てている感もあり、ダンジョンに連れていってバトルをサポートしてくれるという要素もあったりと、オフラインマルチのはずがまるでオンラインマルチのように感じる部分もあり終始楽しめました。本編はクリアしましたが、クリア後要素でまだまだ楽しめそうなのでコツコツプレイしたいと思います。
妻コメント
高評価を受けた傑作ローグライト教団運営シムがアップデートで協力プレイに対応し、子羊と山羊のコンビで教団を拡大できるようになりました!やりごたえ抜群のバトルは敵の弾幕をかいくぐって攻撃を食らわせるスリルと興奮に満ちていて、とにかく夢中になってクリアまでプレイしました。拠点の運営も面白く、信者ひとりひとりに個性があるほか教団の方針を決めて信者に優しいホワイトな教団作りをしたり(反対にブラックな教団作りも勿論可能です!笑)、QOLを上げて快適な拠点づくりを目指すことができます。教団を成長させることがキャラ強化にも繋がり、ローグライトと拠点運営という2つの要素が見事に融合したオリジナリティの高いゲーム体験を楽しむことができました。難易度はイージー・ノーマル・ハード・エクストラの4段階からいつでも変更できるのも嬉しい!