ゲーム概要
『戦国無双5』は、2021年6月24日に発売されたアクションゲームです。戦国無双シリーズ7年ぶりのナンバリングタイトルである本作では、織田信長と明智光秀、二人の武将の生き様をそれぞれの視点から描いた新解釈による物語が繰り広げられます。さらに、キャラクターデザインの一新や新たな戦闘アクションの追加が行われています。なお本作は最大2人での協力プレイ(オフライン・オンライン)に対応しています。
あらすじ
室町時代、「応仁の乱」を火種とする争いが日本各地で勃発し、戦国時代が幕を開けました。そして天下統一を志す有力者たちが現れます。有力大名の筆頭格である今川義元は、隣国の大名の嫡子である徳川家康を人質にするため、護送の兵を派遣。義元の動きを誰もが静観するなか、尾張の若き当主・織田信長が家康を奪取するべく今川軍を急襲するところから物語は幕を開けます。
対応プラットフォーム
PlayStation4 / Nintendo Switch / PC(Steam) ※2021年7月14日時点
プレイ人数(PlayStation4)
オフライン(画面分割) | 2人 |
オンライン | 2人 |
実況プレイ&解説動画
協力プレイ手順(オフラインマルチ)※PS4
本作の協力プレイは無双演武「稲葉山動乱」のクリア後に解放されます。二人で遊ぶ際の前準備として、あらかじめPlayStation4にコントローラーを2つ接続し、それぞれ別のPSアカウントでログインしておきます。
- 「無双演武」を選択します。
- 「出陣」を選択します。
- 1PコントローラーのOPTIONボタンを押すと2Pが参戦します。
- 挑戦したいステージを選択します。
- 今回は「無双演武」を選択しました(ステージクリア後に解放される「模擬演武」は、好きな武将を操作して遊べるモードです)。
- 6.1P、2Pの順に操作するキャラクターを選択します。なお、「無双演武」ではステージごとに使用できる武将が限定されています。
- 各自でコントローラーを操作して戦闘前の準備を行い、用意ができたら「戦闘開始」を選択します。
- 画面分割プレイを開始できました!
レビュー
オススメする点
- 信長と光秀の生き様を描くストーリー
- 武将の育成・強化要素
- 協力プレイで爽快バトルが楽しめる
- 信長と光秀の生き様を描くストーリー
「織田信長」と「明智光秀」を主人公とする本作では、二人の出会いから本能寺の変に至るまでの物語が信長と光秀それぞれの視点から描かれています。各ステージの開始前にはそれまでの経緯と今から挑む戦場についての解説が挿入されますが、このおかげで武将たちが置かれた状況や戦いの目的が把握しやすく、感情移入しながらストーリーを楽しめました。ムービーシーンでは、武将たちの人間関係や各自が置かれた立場、そしてそれぞれの思惑が 時代背景を絡めながらドラマチックに描かれており、歴史という壁を感じることなく自然と物語に没入することができました。戦国乱世の統一を目指す武将たちは、皆それぞれ自分自身の意志を強く持って戦いに臨んでおり、武将ならではの勇ましさや芯の通った言動が見受けられるところが好印象でした。また、信長編・光秀編だけでなくアナザーストーリーとなる夢幻編も用意されており、ステージ数も多く、しっかりボリュームで楽しめるゲームだと感じました。
- 武将の育成・強化要素
武将には階級(レベル)、技能盤、武器の熟練度という成長要素があります。まず、階級について。敵を倒して得た勲功(経験値)で武将の階級を上げることで、体力や攻撃力などの基礎パラメータが上昇したり、新たなコンボにつながる攻撃アクションが解放されます。階級が上がると堅城演武などのステージ周回もかなり楽になってきます。 次に、技能盤について。技能盤は武将ごとに用意されたスキルツリーのようなもので、ステージクリア時に得られる技能ポイントを消費すれば技能を修得できます。技能には各パラメータを上げるものや無双ゲージを1本増やすものなど色んな種類があり、どの技能から修得していくのかはプレイヤー次第です。 そして、武器の熟練度について。プレイアブル武将は全ての武器種を装備でき、各武器種に対する熟練度を持っています。熟練度が上がるとランクの高い武器が装備可能になったり、 新たな閃技を会得できます。熟練度を上げるには、目当ての武器種を装備してとにかく戦闘するか、道場でストック熟練度(ステージクリアの報酬)を使います。
さらに、施設を利用しての装備品強化がやり込み甲斐があって楽しいです。例えば鍛冶屋では「鍛工」で武器に技能珠を嵌めて様々な効果を付与できます。効果には攻撃力を上げたり無双ゲージを溜まりやすくするものなどがあり、自分好みの性能を持った武器を追求できるシステムにゲーマー心を擽られました。ほかにも、よろず屋では戦闘に役立つ道具が、厩では軍馬を購入でき、施設強化を行えばより質の良いものが売り出されるようになります。こうして武将や装備の強化をすればするほどバトルの爽快感も上がっていき、キャラの成長を分かりやすく実感できました。
>>閃技
新アクション「閃技」は、戦闘中にゲージを消費して使用する強力なアクションで、4種まで装備できます。それぞれ攻撃力や効果範囲、有効な敵タイプやクールタイムの長さが異なるため、挑戦したい戦場に応じて付け替えたりと、個々のプレイスタイルに合った戦い方をより一層楽しめるようになっています。
- 協力バトルが楽しめる
戦場ではさまざまなミッションが発生します。その内容は味方武将を一定時間守ったり、指定場所の敵兵を100人倒すものなど様々。成否がステージクリアに関わってくるような重要なミッションもあり、できるだけ達成したいところ。また大抵の場合、操作キャラの現在地から少し離れた場所でミッションが発生します。そのため常にパートナーの近くで戦うよりも、お互いが離れた地点で手分けして戦い、ミッション発生時には近くにいる方のプレイヤーが目的地に向かうようにして、ボス戦時には合流する という流れでスムーズに攻略できました。
>>回復アイテム
本作は 1Pと2Pのどちらか1人でも倒れてしまうと失敗になってしまうので、範囲内の味方を回復できるアイテム「お団子」がめちゃめちゃ重宝しました。特にボス戦では一気に体力を削られるので、ピンチの時に助け合えるのがとにかくありがたいです!お団子はよろず屋で購入でき、道場や出陣前の身支度で武将に装備させると戦場で使用できます(なお、装備アイテムは一度使うとそのバトル中には再使用できません)。
>>無双最終奥義
「無双最終奥義」は、プレイヤーが2人とも無双ゲージを溜めた状態で近くにいるとキャラ同士が赤い稲妻で繋がれて発動可能になる必殺技です。この奥義の大きな特徴が、発動してもパートナーの無双ゲージは消費しないという点です。たとえば1Pが無双奥義を発動すると、そのタイミングで2Pの画面に〇ボタンのアイコンが表示され、そこで2Pが素早く〇ボタンを押すと、1Pに相乗りするような形で無双最終奥義を繰り出すことができます。そして、相乗りした方のプレイヤー(この場合は2P)は無双ゲージを消費しません。無双ゲージを3本持つキャラ同士でこのシステムを使いこなせば、必殺技を連発できるので爽快感があって楽しいです。また、奥義発動前のカットインが格好良いためバトルにより熱が入りました。
注意する点
- 協力プレイ非対応のステージがある
- 「新解釈」による戦国無双
- 堅城演武を周回する必要がある
- 協力プレイ非対応のステージがある
無双演武には協力プレイができないソロ用のステージが多々あります。そのため、終始協力プレイでストーリーを攻略する、ということはできません。過去作のように2人でストーリーを楽しめると期待していただけにかなり残念です…。さらに、ソロ用ステージと協力プレイ対応ステージが交互に出現することもあり、その度に2Pは抜ける・参戦するを繰り返す必要があります。また、2Pはステージ選択画面からのみ参戦可能となっており、ソロモードから2P参戦モードに切り替え忘れているとステージ選択後の解説ムービーとストーリー会話の鑑賞後、一度ステージ選択画面まで戻って2Pを参戦させ、改めてステージを選択する必要があり、ようするに協力プレイのテンポがあまり良くないです…泣。せめてキャラ選択画面からも2Pが参戦できると良かったのですが…。※なお、ソロ専用ステージは一度クリアした後に「模擬演武」として挑めば2Pが参戦可能になります。
- 「新解釈」による戦国無双
『戦国無双1』の時代を新たな解釈で描く本作ですが、過去作をプレイしたことがある方は、今までとは違うキャラクター像やストーリーの流れに戸惑うかもしれません。さらに本作では、史実と異なるような出来事が起きたり、その場にいるはずの武将がいなかったり、逆にいないはずの武将が登場します。そのため、歴史に忠実な物語が楽しみたい方にはあまりおすすめしません。また、シリアスなストーリーが苦手な方も注意が必要かと思います。従来のシリーズ作品には武将のコミカルな一面を垣間見ることのできるシーンがありましたが、本作には殆どありません(ただしその反面、物語への没入感は増しています)。
- 堅城演武を周回する必要がある
キャラクターを強化するためには居城の各施設を強化する必要があり、そして施設の強化には資源が必要です。資源は「堅城演武」という防衛戦ステージをクリアすることで集めることができます。しかし施設のレベルが上がる程に必要な資源の量も増えていくため、どうしてもステージ周回する必要があり、作業感は否めません…。ただしステージ数自体は多く、敵として登場する武将も毎回入れ替わるので飽きてしまってどうにもならない、なんてことはありませんでした。
オフライン協力プレイの仕様
協力プレイの特徴
- 画面は横に二分割。
- 範囲内の味方を回復できるアイテムが登場する。
- 1Pまたは2P、どちらか一方が倒れると敗北扱い。
- 出陣前の身支度と戦闘ステージ以外の操作権限は1Pのみ。
協力プレイ環境
PlayStation5本体 | 1台 |
ソフト | 1本 |
コントローラー | 2台 |
PS4ソフトをPS5でプレイしています。
二人協力プレイに掛かった費用
ソフト代 | 6,000円 ※2021年7月14日時点 |
オンラインサービス | PS Plusに加入が不要 ※オンラインマルチプレイの際は PS Plus への加入が必要。 |
夫婦コメント&評価
夫コメント
新解釈ではあるものの個人的にはストーリーが良かったと思います。それにIFストーリーの夢幻編を含めかなりやり込み要素のあるゲームだと感じました。ただ、施設の強化には大量の資源が必要なのでどうしても堅城演武のステージ周回が必要になり、その時は作業感があるのが気になりました。また、協力プレイをするにあたってソロ用ステージが多い点には注意が必要です。1ステージクリアまで長いのでその分2Pプレイヤーの待ち時間も長くなってしまいます…。そもそもソロ用ステージでもパートナーキャラクターが登場するため、「それなら全ステージ二人プレイ可能にしてもよかったのでは…?」と不思議に感じました。 一方バトル時の操作性はとても良く、使うボタン自体は少ないですがコンボの種類が多いので戦場で華麗に戦えます。コンボが決まると属性攻撃につながりエフェクトが派手なのが気に入っています!楽しく遊べるゲームだけに協力プレイのテンポの悪さが惜しいと感じました。
妻コメント
武将が全ての武器を扱えるということで、好きな武将に好きな武器を装備して遊べるのが楽しいです!!信長に大砲を持たせてどんどん爆破していくのが爽快でした笑。装備も武将自身も強化すればするほどバトルが爽快になっていくので、強化しがいがあります。ストーリーに関しては史実と違うような場面があったりと人を選ぶ内容かもしれません。私の場合は、天下一新を目指す何処か危なっかしさのある信長と生真面目だけど人間みのある光秀に次第に魅力を感じて、結末を見届けたくなりました。協力プレイで全てのストーリーを攻略できないのが本当に残念です…。