目次
ゲーム概要
『ワンダーランズ ~タイニー・ティナと魔法の世界』は、2022年3月25日に発売された1人称視点のシューティングRPGです。本作の主な特徴として、剣と魔法と銃を組み合わせて戦うシューティングバトル、クラス選択やステータス強化の多岐にわたるキャラビルド要素、そして個性的なキャラクターたちが登場するハチャメチャで"ヒャッファンタジー"な世界観などが挙げられます。
なお本作は最大4人でのオンラインマルチプレイとオフラインマルチプレイに対応しています(※マルチプレイの際はPS Plus等への加入が必要です)。
あらすじ
冒険の舞台は「オーバーワールド」と呼ばれる場所。ここは爆弾が大好きな13歳の少女タイニー・ティナのお気に入りボードゲーム「バンカー&バッドアス」の、剣と魔法そして銃も使えちゃう何でもアリで超カオスなファンタジーの世界。プレイヤーは自分だけのオリジナル勇者を作成し、世界を闇で支配しようとする暴君「ドラゴン・ロード」を討伐するための旅に出発します。
対応プラットフォーム
PlayStation4、PlayStation 5、Xbox Series X|S、EpicGamesなど
※2022年4月24日時点
全機種間でのクロスプレイが可能です。
プレイ人数
オンラインマルチプレイ | 最大4人 |
オフラインマルチプレイ | 最大4人(PS5、Xbox X|S)、最大2人(PS4等) |
実況プレイ&解説動画(生放送)
画面分割プレイの手順
ゲーム開始後すぐに協力プレイが可能です。
- 2P用のコントローラーをPS5本体に接続し、×ボタンを押します。
- 2Pコントローラーの○ボタンを押して画面を閉じます。
- するとローディングのあと、2Pキャラクターがロビー内に出現します。
- 1Pコントローラーを操作して、「続ける」または「ニューゲーム」を選択し、ゲームを開始します。
- 画面分割プレイを開始できました!なお、ビジュアル設定画面から縦分割と横分割の切り替えが可能です。
2Pコントローラーの接続方法についてはこちらの記事をご参照ください。
オンラインマルチプレイ手順※PS5
招待側
- ×ボタンを押してゲームを開始します。
- 「ソーシャル」を選択します。
- 「招待する」を選択します。
- フレンドがゲームに参加したら「プレイ」を選択します。
- 「ニューゲーム」を選択します。
- 難易度や協力プレイモードの選択後、キャラクターを作成します(この時、ゲストプレイヤーも同時にキャラクター作成を行うことができます)。×ボタンを押して全員が準備完了すると、ゲームが開始されます。
- オープニングイベント終了後、合流できました!
参加側
- ゲームに招待されると画面右上部に通知が表示されます。
- コントローラーのPSボタンを短押ししてコントロールセンターを開き、「お知らせ」のアイコンを選択します。
- お知らせ一覧の中から受け取ったゲーム招待通知を開いて「グループに参加」を選択します。
- グループへの合流が完了すると、ロビー画面にパーティメンバーのキャラクターが表示されるようになります。その後は招待側プレイヤーの操作に従ってゲームを開始します。
※初めてゲームをプレイする際の手順を記載しています。
クロスプレイを有効化する方法(SHiFTアカウントの取得)
- ゲームを初めて起動するとSHiFTを利用したクロスプレイ機能に関する画面が表示されますので「続ける」を選択します。
- 「有効」を選択します。
- 自分の利用したい表示名を入力して「送信」を選択します(すでに使われている名前とは重複できません)。
SHiFTアカウントを利用してフレンド登録する方法
申請側
- 「ソーシャル」を選択します。
- 「SHiFTフレンドを探す」を選択します。
- フレンド登録したい相手のSHiFT表示名(SHiFTアカウント作成時に取得した表示名)を入力して検索します。
- 検索結果に表示されたプレイヤーがフレンドになりたい相手だと確認できたら、「フレンドを追加する」を選択します。
承認側
- フレンド申請を受け取るとゲーム画面に通知が表示されます。
- ソーシャルから「SHiFTフレンドの管理」を選択し、承認待ち中のプレイヤーを選択して「フレンド招待を受ける」を選択するとフレンド登録が完了します。その後、オンライン協力プレイの手順と同様にしてゲームへの招待または参加が行えます。
レビュー
オススメする点
- 魔法×剣×銃=はちゃめちゃカオスなシューティングバトル!
- キャラクリ&キャラビルドが楽しい
- ヒャッファンタジーな世界観で冒険できる
- 魔法×剣×銃=はちゃめちゃカオスなシューティングバトル!
ボーダーランズシリーズの新たなスピンオフとなる本作。その大きな特徴として、魔法などの新要素が加わったファンタジー世界ならではのバトルが挙げられ、従来シリーズとは一味違う新たな戦闘を体験できます。例えば、氷属性の銃で敵を凍結させた後に雷魔法で追撃を加え高火力を出したり、ブーメラン状の毒魔法によって敵を毒状態に陥らせ徐々に体力を削るといったシューティングと魔法を組み合わせた戦略性の高いバトルが楽しめました。また、近接武器として剣や鎌などが用意されています(他武器と同様にしてレアリティやランダム特性がされます)。近接火力に特化したクラスも存在し、銃撃の応酬だけでなく敢えて近付いて敵を切り倒すような近接バトルも可能でした。
- キャラクリ&キャラビルドが楽しい
>>キャラクリ
キャラ強化、スキル振り、装備集めなどを通じて自分のキャラクターとして愛着性別や外見(男女・顔立ちや髪形など)のほかにキャラクターのボイスを設定できます。選んだボイスで主人公の性格が決まる仕様となっており、主人公はストーリー中や戦闘中などにかなり積極的に喋ってくれるので、キャラクリが充実しているゲームでありがちな「見た目はこだわってつくったのに無口な主人公」とはならない所が良かったです。放置しているだけでも勝手に自分語りをはじめたり、コンパニオン(使い魔的なNPC)との掛け合いも面白いです。
>>キャラビルド
バトルスタイルの方向性を決めるクラスは全部で6種類あります。本作ではメインクラスのほかにもう一つサブクラスを選択できるため、それぞれのスキルを組み合わせた相乗効果で火力アップを狙うようなビルドが可能です。またスキルツリーの選択にも幅があり、火力特化のビルドや自分や仲間の生存率を上げるようなビルドも可能で、マルチプレイでは役割分担をしながらの立ち回りも可能です。そしてボダランシリーズお馴染みの花火の様に打ち上がる戦利品の獲得演出も健在で、その効果の種類と組み合わせは多岐に渡り、非常に奥深いです。なかなか理想の武器に出会うのは難しいですが、ビルドと合致する武器を手に入れて「この武器(魔法)強い!」となれば思わず相方に自慢したくなりますし、超火力で敵をなぎ払えるようになった時の爽快感はかなりのものでした。クリア後も装備を集めて厳選するためのコンテンツや、レベルがカンストした後は「伝説ランク」を上げてさらなるキャラ強化を図る事ができるなど、やり込み要素が充実しているのも本作の魅力です。
- ヒャッファンタジーな世界観で冒険できる
本作には一人称視点で移動する通常のマップに加えて、見下ろし視点で自分のキャラを駒のように動かす、「オーバーワールド」と呼ばれるボードゲームらしさ満載のマップが用意されています。オーバーワールドにはオレンジジュースの川が流れ、ボードゲームの持ち主が食べこぼしたチーズスナックが落ちていたり、ボトルキャップをビンタすると橋となって道が繋がるなどのギミックが用意されており、オリジナリティと遊び心がいっぱい詰まったシステムが面白いです。またストーリーに関しても、必ずプレイヤー側に驚きや笑いを提供しようとする熱量を強く感じる作りになっています。例えばゲームマスターとして登場するティナの感情次第で重要な人物が爆破されたり、地形が大きく変わったりするなど、予想の斜め上を行くようなあっと驚くカオスな展開が多く、はちゃめちゃな世界を満喫できました。なお本作はボーダーランズシリーズを知らなくても問題なくプレイ可能です。ゲーム開始後には世界観の説明もあり、前作となる「タイニー・ティナとドラゴンの城塞」とは別のお話なので、違和感なく冒険を楽しめると思います。
注意する点
- メインストーリー自体はあまり長くない
- 雑魚敵のバリエーションが少ないので徐々に作業感が出てくる
- 軽微なバグや遊びにくい部分がある
- メインストーリー自体はあまり長くない
主要なサブクエを含めてもクリアまでは20時間程度でした。サブクエストを含めて本編と考えればそこそこのボリュームはあるものの、メインストーリーだけを考えると10時間程度の内容だと思います。なお、敵とのレベル差があると敵が異常に固くなり戦闘がキツくなる傾向にあり、エンカウントやサブクエストを進めてレベル上げをしなくてはならない状況に度々追いやられました。そのためストーリーだけを追いたいという方は、ややテンポが悪いと感じると感じるかもしれません。とは言えサブクエスト自体は面白く、単純なお使いクエストではなくしっかりと練られたシナリオやメインストーリーの補完となるものもあり楽しめました。
- 雑魚敵のバリエーションが少ないので徐々に作業感が出てくる
雑魚敵のバリエーションが数えられる程しかありません。ストーリーが進んでも、同じ形の敵のレベルがあがっていくパターンです(最初から最後までスケルトン軍団、ゴブリン、トロール、海賊、カニ、シーワーグ、サイクロプスの繰り返しです)。そのせいで、移動中に出てくる雑魚敵やオーバーワールドマップに用意されたダンジョンなどは攻撃パターンがわかってしまうと段々作業感が出てきてしまいます。さらにオーバーワールドのダンジョンは探索というよりはフェーズ制の様な形式で進むのですが、マップのバリエーションも少ないので更に作業感に拍車が掛かってしまっており残念でした。
- 軽微なバグや遊びにくい部分がある
戦闘中に敵が無敵化して倒せなくなり、何かギミックに見落としがあるのかなと10分程度悩むということがありましたが、結局リトライすればあっさり討伐できました(フェーズ飛ばしによってバグが発生したようです)。それ以外にも、マルチ中に参加側プレイヤーの挙動がおかしくなることがあり、銃が撃てなくなったり、横移動しかできなくなったり、フリーズして強制終了する等の不具合が数回発生しました(2022年4月16日時点)。またゲームプレイにおいて少し不便な仕様となっており、特にゲーム序盤のインベントリを拡張できるまでは荷物整理に苦労しました。いろんな武器を試したいのに容量が少ないせいで持ち運べず、それなのに敵を倒すとわんさか武器が出るので、つねに鞄がパンパンですww また、地図が見にくく、クエストを追跡しても目的地がすぐに表示されないので、どこに行けば良いのか分かりにくかったです(わざわざワールドマップを開いて目的のエリアに入ってから位置を確認する必要があります)。あと、装備品を拾う時は簡易的にスコアなどで確認できるのですが武器自体の詳細効果は表示されないのため、結局インベントリを開いて詳細画面から比較する必要がありました。さらに画面分割プレイ中は画面幅が狭いせいで一覧からは武器についている効果を確認できません(垂直画面の方がそれでもまだマシで、横分割にすると本当に見づらいです)、そのため武器を選択してわざわざ詳細を確認し内容を覚えてから比較して付け替える必要があり、とても不便でした。
協力プレイの仕様
オンライン協力プレイの特徴
- 参加側プレイヤーのストーリーも同時に進行します
- お互いに蘇生し合うことができます
- トレード機能を利用することでアイテムやゲーム内通貨の受け渡しが可能です
画面分割プレイの特徴
- ビジュアル設定の項目から分割形式を縦または横に変更可能です
- 武器の特性や効果を確認するためには武器ごとに個別の詳細画面を開く必要があります
オンライン協力プレイ環境
Play Station5本体 | 2台 |
ソフト | 2本 |
コントローラー | 2台 |
二人協力プレイ(オンライン)に掛かった費用
ソフト代 | 8,800円(税込)×2本=17,600円※2022年4月24日時点 |
オンラインサービス | PS Plusに加入が必要 |
夫婦コメント&評価
夫コメント
メインストーリーを中心に進めようとしましたが敵がどんどん強くなり、戦闘がかなり厳しくなったため、途中でレベル上げをする必要がありました。そのせいでテンポが悪化してしまうのではと不安に思ったものの、その流れでサブクエストを進めると内容がとても面白かったので、結局最後まで息切れすることなく楽しくプレイできました。ボードゲームのようなステージの雰囲気はとても良く、レアリティの高い戦利品のドロップ率を上げる「ラッキーダイス」というアイテムを探したりと、小さくも広い世界での探索を楽しむことができました。クリア後にも装備品を集めるコンテンツがあったり、4/22にはすでにDLC第一弾が発売されているため今後のアップデートにも期待したいと思います。
妻コメント
宇宙をまたにかけてハチャメチャバトルを繰り広げるシューティングRPG「ボーダランズシリーズ」のスピンオフ作品という事もあり、ストーリーが相変わらず弾けまくってて、ファンタジー要素というさらなるカオス要員が加わったことでもはや訳が分からない事になっています(褒め言葉)。登場人物たちは相変わらず個性的で、独特の台詞回しで展開されるコミカルな部分と、シリアス風味な部分の緩急のエグさ含めて好きです。サブクエストにも力が入っており、一つ一つにちゃんとしたお話や細かい設定があります。そのためメインストーリーの世界観を補完する役割も果たしていて味わい深かったです。個人的に、サメをカニ公園で散歩させるクエストがお気に入りです(笑)魔法を使ったシューティングバトルはもちろん、キャラクリ・キャラビルドが面白くさまざまなビルドが試せます。また、自分のキャラクターの見た目を設定できるところも良かったのですが、設定したボイスに応じた性格になって喋るところが特に良かったです。ストーリー中やバトル中にもかなり喋ってくれるので、どんどん強くなっていく自キャラに何だか愛着がわきました。ボダランシリーズに触れたことが無い方でもプレイしやすい内容だと思います。