目次
ゲーム概要
『Aragami2』は、2021年9月17日に発売された三人称視点のステルス忍者アクションゲームです。本作の主な特徴として、敵の目をかいくぐり暗殺や秘密工作などの任務を遂行するステルス要素、忍術や手裏剣などの装備カスタマイズ要素、そして和風ダークファンタジーな世界観が挙げられます。
なお本作は最大3人でのオンラインマルチプレイに対応しています(※マルチプレイの際はXbox Live Goldへの加入が必要です)。
あらすじ
物語の舞台は戦国乱世の真っ只中にある土地「羅生門の谷」。この地には、とある恐ろしい呪いが蔓延しています。この呪いは人々から大切な記憶を奪い、身体を黒く変色させ、不死の肉体を持つ『アラガミ』に変えてしまいます。そして『アラガミ』になった者は、やがて自我を失ってしまうのです。この呪いに侵された戦士である主人公は、同じくアラガミ化した人々が身を寄せる小さな村「葉隠村」にて過ごす内に、大切な仲間たちとの出会いを経験します。そして自らの身体を蝕む呪いを解く方法を探すため、村の仲間たちを守るため・・・影の力を使う忍者として、戦乱の歴史の影で暗躍することとなります。
日本語対応プラットフォーム
PlayStation4 / PlayStation5 / Xbox Series X|S / PC(Microsoft store版)など ※2021年12月17日時点
マルチプレイ人数
最大3人(オンライン専用)
実況プレイ&解説動画(生放送)
協力プレイ手順(オンラインマルチ)※Xbox X|S
チュートリアルステージをクリアし闇鬼様との会話が終了した後、マルチプレイモードが解放されます。
招待する側
- コントローラーのメニューボタンを押してメニュー画面を開き、RBボタンを押して『オンライン』のタブを開き、『プライベートセッションを作成』を選択します。
- 『任務中の部隊』の空欄にカーソルを合わせてAボタンを押します。
- 招待したいプレイヤーを選択してコントローラーのメニューボタンを押すと招待を送信します。
招待される側
- ゲームに招待されると通知が表示されます。コントローラーのXboxボタンを押して通知画面を開きます。
- 招待を確認してAボタンを押すと、ホストのセッションに参加します。
- 合流できました!
レビュー
オススメする点
- 戦略的「隠れんぼ」が楽しい
- 見つかっても戦闘で解決!
- 和風ファンタジーな世界観
- 戦略的「隠れんぼ」が楽しい
敵の武器を破壊したり物品を奪取する「秘密工作」や、「対象人物の暗殺」、「対象人物の救出」などの任務が用意されています。大量の兵士が配置された敵地の中を、見つからないよう進んでいくのが難しくて面白いです。任務遂行には戦略的な動きが求められ、敵の巡回ルートと照らし合わせて侵入経路を考えたり、忍術で影分身を作って敵をかく乱したり、煙玉などの道具を使って視界を遮ったりしながら目的を達成できます。その一方、アクション性の高さも特徴的で、影から影への瞬間移動「シャドウリープ」をはじめとしたスピーディなアクションが可能です。さらに死角から敵を討つ一撃必殺がとても強力で、慣れてくると次から次へとキルムーブを決めることができ、爽快感さえありました!そんな本作におけるステルスアクションでは、息を潜めて敵をやり過ごす緊張感だけでなく、次々と敵の頭数を減らしていく攻撃的なプレイも楽しめるところが良かったです。
- 見つかっても戦闘で解決!
敵に発見されたとき、前作では一撃で倒されてしまっていたのですが本作では斬り合いで応戦が可能です。我が家の場合すぐに見つかって大騒ぎになるので、この仕様変更はめちゃめちゃありがたい…。なおキャラのステータスにはHPゲージの他にスタミナゲージがあり、攻撃や回避を行うと減っていきます。戦闘中にスタミナ切れすると少しの間行動不能になったり、雑魚敵ですら強く一撃で体力を半分削られる事もあったりと、バトル中は気が抜けません。一騎討ちだとどうしてもプレイヤーの方が不利になってしまうのですが、味方と一緒に戦うと斬り合いになっても比較的簡単に敵を倒せます。マルチプレイによる難易度調整がある感じでもなかったので、誰かと一緒にプレイするせいで難しくなりすぎるなんて事も起こりませんでした。範囲内の味方の攻撃力をUPしたり、体力を回復するアイテムなどもあり助け合いながらの共闘が白熱しました。
- 和風ファンタジーな世界観
満月をバックに咲く桜や、神社仏閣のような建造物など、和風の街並みを舞台に隠密任務をこなすのが楽しかったです(敵の部屋にベッドがあったりするのはご愛嬌、ということで…笑)。和楽器っぽい音色のBGMもとても良かったです。ミッションエリア内に隠されている装備品の設計図を発見すると、装備や染色アイテムを作成できるようになります。マルチプレイの時に自分のキャラが判別できるようにと思い、キツネのお面をつけてみたり、服を青く染めたりしていると何だか楽しくなってきて、見た目変更に結構お金を使ってしまいました!笑 なおストーリーに前作との繋がりは多少あるものの(本作は前作から100年後の世界が舞台です)、本作から始めても問題ないと感じました。
注意する点
- ステージの使い回しが目立つ
- キャラカスタマイズ要素が少ない
- バグがある
- ステージの使い回しが目立つ
ストーリーは全9章(51話)で構成されており、我が家の場合ストーリークリアまで40時間程度かかりました。しかしそれほどのボリュームにも関わらず登場するステージは使い回しばかりで、ミッション内容も似通っており、同じことを繰り返している気分になってしまいます。さらに、似たような任務を複数こなすことでストーリーが少し進むという流れの繰り返しなので、テンポが悪いです。なかなか話が進まないせいで、自分が今何を目標としているのか?何のために任務を遂行しているのか?が分かりづらく、結果的に没入感が低くなっています…。しかも本作は、チェックポイントなどが無く途中で任務に失敗すると最初から全部やり直しになります。ムービースキップもできないので、長いムービーが挿入される任務に失敗すると何度も同じムービーを見る羽目になりしんどいです。それから、戦闘用アイテムを補充するための鍛冶屋が拠点入り口から地味に遠いのが気になります…。ミッションから帰って来てすぐ次のミッションに出発したくても、補充のために毎回鍛冶屋まで移動せねばならず、不便でした。
- キャラカスタマイズ要素が少ない
レベルが上がってもキャラクターの能力は強化されず、防具や刀は作っても見た目が変わるだけで性能に違いはありません。一応、ミッションエリア内の設計図を発見することで作れるようになる「紋章」と呼ばれる装備には性能が付いています。ただし「攻撃力が上がるかわりに隠密が下手になる」といったメリットとデメリットを併せ持っているため使いどころが難しいです(そもそも紋章の設計図集めが大変です)。この「紋章」と、「忍術」、ミッションに持っていく「道具(4種)」の組み合わせによってはプレイスタイルに少しだけ違いが作れるかもしれませんが、それでもキャラの個性付けとしては薄味だと感じます。キャラクターのカスタマイズ性に期待していたので、スキルラインを増やすなどもう少しキャラクターに個性を持たせられるようにして欲しかったです。
- バグがある
暗殺ができなくなる事があり、「敵が強くなったから暗殺できなくなったんだ」と思い頑張って進めていたのですが、さすがにキツすぎてどうしてもクリアできず…。一度ソフトを終了して再度プライベートセッションを立て直してパーティを組んで再挑戦したら、暗殺できるようになっていました。なので、多分読み込み関連のバグだと思います。また、ミッション開始と同時にミッション失敗になるバグがあり(理不尽すぎて笑っちゃいました)、このミッションは何度ゲームを再起動しても直らなかったのでソロプレイで進めました。ほかにもゲストプレイヤーだけミッション目標マーカーが非表示になったり、ホストプレイヤーだけムービーが始まらずストーリーが進まなくなるなど思いも寄らないバグが発生する点には注意が必要です。またステージ開始時のチュートリアル文に英語表記残りがあるのですが、どうやらそれなりに重要な事が記載されているらしいのも地味に困ってしまった部分です。
協力プレイ時の特徴
協力プレイの特徴
- ミッションを受注できるのはホストプレイヤーのみ
- ゲームの進捗具合が違うと一緒にストーリーを進められない(例えば、ゲーム序盤までしか進めていないプレイヤーを、いきなりゲーム終盤のミッションに誘うことはできない)
- 味方を蘇生できない
- プレイヤー同士が離れられる距離に制限無し
協力プレイ環境
Xbox Series X|S本体 | 2台 |
ソフト | 2本 |
コントローラー | 2台 |
二人協力プレイに掛かった費用
ソフト代 | Xbox Game Pass対応ソフト (月額1,100円×2人分)※2021年10月30日時点 |
オンラインサービスへの加入 | Xbox Live Goldに加入が必要。 |
夫婦コメント&評価
夫コメント
ストーリーに期待していたのですが、日本語訳がやや直訳的で、さらに世界観が難しいです。ちゃんと理解できたらすごく良いストーリーなんだろうけど、ステージのかさ増し感は否めず、それによってゲームのテンポが悪くなっており、そこまで没入できませんでした。ただ、前作に比べるとグラフィックの質は格段に上がっていますし、葉隠村のBGMもずっと聞いてられる感じで雰囲気が良く、戦闘においても連続キルを決められる爽快感があるなど魅力自体は沢山あります。また、囲まれてお祭り騒ぎになっても煙玉を使って目くらましをすれば相手の背後に回って暗殺できたりと、ステルス一辺倒じゃない部分は前作からすごく進化したところだと思います。日本語フルボイス対応の「アラガミ3」に期待したいです!
妻コメント
本作はプレイヤー同士で離れられる距離に制限が無いので手分けして任務を進めていくこともできます。しかし離れて行動している時に限って敵に見つかって追い回されたりするわけで…wそんな時に味方が助けに来てくれるとすごく心強いです。戦闘にやり応えのあるゲームはやはり味方プレイヤーの存在が頼もしく感じます。共闘が楽しいのはもちろんですが、敵地に潜入するとき崖のへりに掴まって2人でコソコソ移動したり、バレちゃったあとはもう仕方ないので暴れるだけ暴れて、大量の敵に追いかけまわされながら戦場を後にする、なんてドタバタ劇が楽しめるのも、協力プレイならではのゲーム体験で楽しかったです(敵に見つかると鳴り出す緊迫感のある和風BGMが逆に笑いを誘いますw)協力プレイでストーリーを一緒に進めれますし、同時にムービーも鑑賞できるのですぐ感想を言い合えたりするところも良かったです。