PlayStation 5 Steam(パソコン) Xbox Series X|S

ゴッサム・ナイツ

★★★★★
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ゲーム概要

『ゴッサム・ナイツ』は、2022年10月21日に発売された3人称視点のオープンワールド型のアクションRPGです。主な特徴としてヒーローたちのスタイリッシュなバトルアクション、オープンフィールドの探索要素、装備集めやスキル振りなどのキャラクター強化要素が挙げられます。

なお本作は最大2人でのオンラインマルチプレイに対応しています(※マルチプレイの際はPS Plus等への加入が必要です)。

あらすじ

アメコミでお馴染みのヒーロー「バットマン」の世界観を受け継ぎながらオリジナルストーリーを描く本作の物語の舞台となるのは、数多の犯罪者たちが跋扈する危険都市「ゴッサムシティ」。バットマンの死をきっかけに、彼の教え子であるレッドフード、ロビン、バットガール、ナイトウィングの四人はこの混沌の街を守る新たな守護者となり、やがて正体不明の闇の組織「梟の法廷」と対立することになります。

対応プラットフォーム

PlayStation 5、Xbox Series X|S、PC(Steam、EpicGames)など
※2022年10月25日時点

プレイ人数

最大2人

2022年11月29日には最大4人協力プレイが可能なバトルコンテンツ「ヒロイックアサルト」が配信予定です。 ※2022年10月25日時点

実況プレイ&解説動画(生放送)

協力プレイ手順(オンラインマルチ)※PS5

一連のチュートリアルミッションをクリアするとマルチプレイ機能が解放されます。
※協力ゲーム通信の場合、マルチプレイが始められるようになるまで約1時間30分程度かかりました。

マルチプレイ機能が解放されるタイミングでこのような画面が表示されます。

招待側

  • Optionボタンを押してゲームメニューを開き「ソーシャル」を選択します。
  • 「フレンド」のタブを選択し、ゲームに招待したいフレンドを選んで×ボタンを長押しします。
  • フレンドがゲームに参加すると画面右上にその旨が表示されます。
  • 合流できました!

参加側

  • ゲームに招待されると画面右上に通知が表示されるのでコントローラーのPSボタンを押して通知を開きます。
  • 「グループに参加」を選択すると、ローディング後にフレンドのゲームに参加します。

レビュー

オススメする点

  • 未熟なヒーローたちがゴッサムシティを守るため悪戦苦闘する姿がドラマチックに描かれており、深く感情移入できる
  • 過去最大スケールで描かれるゴッサムシティの探索が楽しい
  • シンプル操作でスタイリッシュなアクションを繰り出せる
  • 未熟なヒーローたちがゴッサムシティを守るため悪戦苦闘する姿がドラマチックに描かれており、深く感情移入できる

「君がこれを見ているなら、私はすでに死んでいる…。」そんなバットマンからの衝撃のメッセージと共に物語は幕を開けます。

本作ではアメコミでお馴染みのヒーロー・バットマンの世界観を受け継ぎながら原作コミック「梟の法廷」の内容に独自解釈を加えた完全オリジナルストーリーが描かれています。ワーナーゲームが制作しているだけあってイベントムービーの完成度は非常に高く、手に汗握るアクションシーンからキャラクターたちの表情の移り変わりやゴッサムシティの情景描写に至るまで映画さながらのクオリティで、最近発売されたゲームの中でも抜群の没入感を誇っていると思います。そのため協力ゲーム通信がライブ配信でプレイした際は、オープニングムービーの時点で一気に物語に引き込まれていきました。

本作において、バットマンという絶対の守護者を失ったゴッサムシティは今まで以上の混沌に包まれます。その危機に立ち上がるのは、ナイトウィング、ロビン、バットガール 、レッドフード。バットマンの四人の教え子たちです。彼らは偉大なヒーローを失った悲しみと対峙しながらも、新たなゴッサムの騎士となるべく戦いに身を投じていきます。
公式トレーラーの開発秘話でも語られた通り、本作ではバットファミリーのヒーローとしての顔とごく普通の若者としての顔を描く試みがなされています。例えばピザを盗み食いした犯人を突き止めるため、4人が執事のおじいちゃん・アルフレッドを巻き込んでメールでやり取りするちょっとお茶目なやり取りがあったり…。ほかにも、拠点で親しい友人と電話するバットガールの様子が確認できます。そうした日常描写から彼らの本来の人柄を垣間見ることができ、そしてヒーローも一人の人間に過ぎないという事実を改めて感じさせてくれます。
始めの頃は協調性の無さから時に意見が衝突したり、ヴィラン(敵)にバットマンと比較され、その未熟さを指摘されるなどまだまだ成長途中である事を端々に感じさせるバットファミリーですが、ヒーローとしての志に実力が伴わないジレンマに苦しみながらも偉大な師の背を必死で追いかける姿は四者四様に魅力的であり、操作しているうちに「彼らを応援したい!」「窮地や難事件にどう対処するのかを見届けたい」と自然に思うようになり、やがてその思いはゲームプレイ中の深い感情移入へと繋がっていきました。

バットマンの死と共に物語は幕を開けます。
  • 過去最大スケールで描かれるゴッサムシティの探索が楽しい

本作のゴッサムシティはこれまでにゲームで登場した中で最大の広さとなっています。建物ひとつひとつの中に入って探索することはできませんが、夜霧に包まれた高層ビル群など遠景も美しく描写されており、「流石にあんな遠くまでは行けないんだろうな・・・」と思いながら探索していたらそこまで行けて驚くことがあったりと、実際にプレイしてみて探索可能範囲はかなり広いという印象を持ちました。また、広さゆえに移動が大変かなと心配していたのですが地上ではバットサイクル、空中からはグラップリングフックでスピーディに移動ができ、加えて特定のチャレンジを達成すればヒーローごとに固有の移動アクションを会得できてさらに移動が効率的で楽しくなっていきます。

マップ内で発生するアクティビティが多彩なこともゲームプレイの没入感を高めていて、例えば随時発生する犯罪を未然に防いだり、事件現場を観察して犯人を捜す推理要素や各地に隠されたバットマンの遺物を探すコレクション要素、空中のチェックポイントを通過しながら進んでいくミニゲーム、クラフト用の素材集め等々、探索中に出来ることはかなりあると感じました。

遠くに聳え立つ塔のような建物にも登ることができます。

一方マルチプレイ中はプレイヤー同士が離れられる距離に制限がなく各自で自由にマップ内の探索・調査・犯罪解決などができるので手分けして別々のクエストの証拠集めフェーズを進めたりと効率的にプレイすることが可能でした。もちろん離れて行動していてもピンチの時はパートナーを呼んで途中から手助けしてもらうことも可能で、マルチプレイ中の行動についてはホスト・ゲスト関わらず自由度が高いです。また、お互い離れた場所で犯罪を解決したり敵を倒したりすると二人ともに経験値が入るの手分けしてレベル上げもできます。

  • シンプル操作でスタイリッシュなアクションを繰り出せる

攻撃ボタンを連打するだけでかっこいいモーションの攻撃ができるので、何だか自分が強いヒーローになったような気分で戦えて楽しいです。バトルでは正面から敵に殴りかかる事も、物陰や高所を利用してステルスで少しずつ敵戦力を削っていくことも可能で、自分の好きなスタイルで戦いに挑めます。操作性はシンプルで使うボタンは少ないのですが、自分と敵の攻撃タイミングを見計らってボタン入力すればパーフェクト回避、パーフェクト攻撃などが発生し、戦闘を有利に進められるようになります。このような決して連打ゲーの枠に留まることのない上級者向けのテクニックがあり、これらを駆使すれば戦闘はさらに深みのあるものに変わっていきます。

加えてボス戦にはかなりのやり応えがあり、強力な範囲攻撃には予告エフェクトが表示されたり、敵体力の残り具合に応じて攻撃パターンが変化するなど一筋縄ではいかない激しい戦闘が楽しめます。敵によっては属性攻撃を仕掛けてくるため、相手に合わせてこちらも装備を切り替えていくと有利に立ち回ることができます。例えばすべてを凍らせて来るフリーズとの戦いでは、炎属性のメイン武器を持って戦うとかなり効率的にダメージを与えることが出来ました!

敵の攻撃に応じて表示される範囲予告をヒントに回避します。

なおマルチプレイ中は味方を援護するようなスキルを使用でき、例えばナイトウィングは回復エリアを出せたり、バットガールは味方に能力UPのバフを付与できたりと各ヒーローの固有スキルで連携できました。倒されてしまった味方の蘇生も可能で、特にアイテムなども必要なく蘇生にかかる時間も長くないので隙を見て戦況を立て直すことも可能です。

注意する点

  • マルチプレイをするにあたって気になる部分がある
  • UI関連で分かりづらかったり不便な部分がある
  • バットマンシリーズ作品の知識があるとさらに楽しめる
  • マルチプレイをするにあたって気になる部分がある

配信中には目立たなかったバグが後日二人だけでマルチプレイを行なった際に散見されました。例えばゲスト側のムービーシーンに特定のキャラクターだけが映っておらず透明人間のようになってしまい、ヒーローが誰もいない空間と会話するシュールな場面になることがありました(ボス討伐後のムービーシーンだったので余計に残念に感じました)。ほかにも、二人で足並みをそろえて始めたのにゲスト側だけゲームデータが保存されていない事があり(仕様かどうかは定かでないです)、ゲスト側だけ達成していない事になっているミッションがあります。そのせいでマルチの進捗にズレが生じてしまいました。また、強制終了も一度発生したりとマルチプレイの安定性に少しだけ不安があります。
その他、特定エリア内(足場の小さな高所)では蘇生行動ができない事があったり、ミッション開始やファストトラベルの実行権限がホストにのみあり、ゲスト側への確認なども無く強制的に移動が行われる点にも注意が必要です。

ホストがミッション出発を選択するとカウントダウンが開始され、ゲストも強制出発になります。
  • UI関連で分かりづらかったり不便な部分がある

本作はストーリークエストの進め方が独特で、ゴッサムシティ内を探索して証拠集めなどのチャレンジをこなす→拠点に戻ってクエスト内容の調査をおこなう→次の段階(敵アジトへの潜入、ボスバトル等々)に移行するといった流れになっています。もしも同時に複数のクエストを進行するような状況になるとマップ内にチャレンジが複数発生し、どれがどのクエストと関連しているのか分かりにくくなってしまいます。クエスト内容の管理はタッチパッドボタンを短押しして画面左側のログから確認可能で、これを活用すれば次に何をするべきか決断しやすくなりました。
また、オープンワールドマップ内を固有能力で移動したり戦闘で威力を発揮するなど何かと便利な「ナイトアビリティ」というものが存在するのですが、解放のやり方が分かりづらく協力ゲーム通信はけっこう長い間無しで進めていました・・・。ナイトアビリティはチュートリアルを1つクリアするというチャレンジを達成するだけで解放できるのですが、ゲームを進めていくとチャレンジがどんどん発生して埋もれてしまいがちなので注意が必要です。

タッチパッドを短押しすると画面左側に現在進行中のクエストリストが表示されます。
  • バットマンシリーズ作品の知識があるとさらに楽しめる

バットマンシリーズ作品の知識の有無が、本作のストーリーの理解度合いにも影響してくると感じました。
協力ゲーム通信は本作の世界観のベースとなる原作コミック「梟の法廷」を読んだ状態でプレイしておりその知識だけでも勿論楽しめているのですが、やはりすべての大前提としてバットマンの過去の活躍があるため、彼がどんな事件を乗り越えて来たのか、どんな敵と対峙してきたのかは知っておくべきだと感じました。また、敵味方問わず各キャラクターの情報についてはゲーム内資料が用意されておりどんな人物なのか簡単に確認することはできるものの、特にヒーローたちと協力関係を結んでいる人物、例えば執事のアルフレッドや、刑事のレニー・モントーヤ、技術担当のルーシャス・フォックスなどついては知っておいた方がよさそうです。さらに「影の同盟」や「ラザラス・ピット」等の専門用語も会話の流れからどういったものか概ね想像はつくのですが予め知っていれば会話などで咄嗟に専門用語が飛び出した時にも戸惑わなくて済むと感じました。
したがって、バットマンシリーズの基本的な知識がある方が本作をより深く楽しめると思います。

ハーレイをはじめとしたヴィラン達についても知っている前提で物語は展開します。

オンライン協力プレイの仕様

協力プレイの特徴

  1. ストーリーを一緒に進められますが、ゲスト側はミッションの進捗がうまく同期されない場合有り(※調査中)
  2. ストーリーの進捗度合が違うプレイヤーともマルチプレイが可能
  3. 味方に近づいて×ボタン長押しで蘇生が可能
  4. マルチプレイ中はゲーム難易度が調整され敵が強くなる
  5. マルチプレイ中はゲスト側のストーリームービーにもホストの操作キャラクターが主役として登場し、ゲストのキャラクターは表示されない
  6. 特定ミッションの開始やファストトラベルの実行権があるのはホストのみ(ゲストへの確認などは表示されない)
  7. 方向キー左ボタンでソーシャルホイールを開き、そこからオンライン設定が変更可能(初期設定は誰でもゲームに参加できる「公開」の状態)
オンライン設定を「フレンドのみ」や「招待したプレイヤーのみ」に設定すればフレンド間だけでプレイできます。

協力プレイ環境

Play Station5 本体2台
ソフト2本
コントローラー2台

二人協力プレイに掛かる費用

ソフト代7,000円×2本=14,000円 ※2022年10月25日時点
オンラインサービス PS Plusに加入が必要

メインストーリーのクリア時間

24時間

夫婦コメント&評価

夫コメント

夫「ぴろき」
  • ★★★★★
    ★★★★★

AR機能で痕跡を追って事件の推理や調査を進めるミッションが面白く、たとえば残されたメモに記された暗号とその暗号の入力先となる装置を繋げることで隠し扉が開くなど謎解きアドベンチャーのような感じで楽しいです。侵入先ではパズル要素なども登場し、ちゃんとテキストを読んだり、周囲を観察しないと解けないようなかなりガチな謎解き要素も楽しめます。またそもそもミッション内容が多彩で、アクションとアドベンチャー部分のメリハリがきいているのでプレイしていて飽きません。台詞の改行が粗い部分が多々有り作品自体の完成度は高い一方でローカライズでちょっと惜しい部分が見受けられるのですが、それでも続きの気になるストーリー展開のおかげで没入できています。

妻コメント

妻「こはく」
  • ★★★★★
    ★★★★★

テンポ良く進んでいくストーリーが面白く、キャラクターたちの感情描写も抜群なので気付けば夢中になってプレイしていました。バットファミリー、影の同盟、そして暗躍する梟の法廷。三つ巴の勢力が互いに睨み合いを続けるなか、ゴッサムシティの夜は更けていきます・・・。バットマンシリーズが好きな方はもちろん、基本的な知識しかないという方でも楽しめる作品だと思います!個人的に本作のクラフト要素やアビリティ習得要素が気に入っています。いつのまにか装備品のレシピが解放されているので、特にストレスなく強い装備に更新していくことができます。装備品は性能だけでなく外見にも違いがあり、コスチュームのデザインのほかキャラクターの髪型までガッツリ変わる仕様となっています。また、レベルUP時に入手できるポイントを割り振って新たなアビリティを習得すれば攻撃技が増えたり、ヒーローごとの個性を生かすような追加効果(例えばバットガールなら、遠隔ハッキングが可能になったり、死んでも一度だけ自動で復活できる等)を得ることができ、プレイヤーの好みに応じてヒーローにちょっとした個性付けができるところも面白いです。

公式サイト

『ゴッサム・ナイツ 』のスコア

8.1

グラフィック

8.0/10

操作性

8.5/10

ボリューム

7.0/10

ストーリー

8.5/10

オリジナリティ

8.5/10
  • この記事を書いた人

協力ゲーム通信

二人そろって幼稚園児(年長)時代に無事ゲーマーデビューを果たし、それ以来の人生をゲームに捧げてきたヘビーゲーマー夫婦です。カップルやフレンドだけで楽しめる協力プレイ可能なゲームをじっくりプレイした上でレビューします!

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