ゲーム概要

『すすめ!じでんしゃナイツ』は、2021年7月20日に発売されたアドベンチャーゲームです。本作は海外で高評価を得たインディーゲーム「Knights and Bikes」のローカライズ版で、2人の少女デメルザとメッサと、島の秘宝をめぐる大冒険が描かれます。
なお本作は最大2人プレイが可能で、おすそわけプレイ・ローカル通信プレイ・インターネット通信プレイ(※Nintendo Swtich Onlineに加入が必要)に対応しています。

あらすじ

嵐が近づく冬の始まりのある日、好奇心旺盛で空想好きな女の子デメルザの住む「ペンファージー島」に、クールで冒険好きな女の子・メッサがやって来ます。最初こそ警戒し合うふたりでしたが、一緒に遊びまわったり、たくさんの危険とトラブルに力を合わせて立ち向かっていくなかで、次第に強い絆で結ばれていきます。そして、島に隠されているというお宝を探して お気に入りの自転車と、世界一鋭いクチバシを持つガチョウ・キャプテンガーガーとともに大冒険を繰り広げることとなります。

対応プラットフォーム

PS4 / Nintendo Switch / PC(steamなど) ※2021年7月31日時点

プレイ人数(Nintendo Switch版)

おすそわけプレイ 1~2人
ローカル通信プレイ 2人
インターネット通信プレイ 2人

おすそわけプレイ動画

おすそわけプレイ手順(Switch版)

本作は、ゲーム開始直後から協力プレイが可能です。

※初めてゲームをプレイする際のやり方を記載しています。
1.『さいしょから』を選択します。

2.『ローカル』を選択します。(おすそわけプレイの際は『ローカル』、離れた場所のフレンドとインターネット通信プレイをする際は『オンライン』、Switch本体を持ち寄ってローカル通信プレイをする際は『ワイアレス』を選択します。)

3.ローディング後、キャラクター選択画面が表示されますので、まずは1PコントローラーのAボタンを押してゲームに参加します。

4.2Pコントローラーのいずれかのボタンを押してSwitchにコントローラーを接続します。

5.2PコントローラーのAボタンを押してゲームに参加すると、協力プレイモードでゲームが開始します。

MEMO

コントローラーが2つ接続されている状態なら、ゲーム中いつでも2Pが参加可能です。

レビュー

○オススメする点
  • ・協力バトル&謎解き
  • ・童心に帰って楽しめるストーリー
  • ・作り込まれた世界観

協力バトル&謎解き

キャラクターごとに異なるアビリティが用意されており、それらを使ってバトルあるいは謎解きに挑みます。例えばメッサはフリスビーで遠くの敵を攻撃したり、水風船を投げつけて水たまりを作ることができます。デメルザは、長靴で古代の呪いを蹴っ飛ばしたり、トイレ詰まりを直す道具で離れた場所の物を引き寄せることができます。各自のアビリティが有効となる敵や仕掛けが満遍なく登場するので、1P・2Pは関係なく二人とも活躍できるところがよかったです。また、ネッサの投げたフリスビーをデメルザがキックすればフリスビーの飛距離が伸びたり、水風船で出来た水たまりを踏んづけて水ハネ攻撃に発展させるなど、2人の能力を組み合わせると出来る事の幅が広がっていきます。そうした協力アクションを利用しなければ解決できない仕掛けや敵も登場するため、先に進むにはプレイヤー同士のコンビネーションが重要だと感じました。なお、アビリティはストーリーの進行具合に応じて解放され、それと同時にギミックや敵の種類も増えていきます。バトルや謎解きでやるべきことが段階を経て難しくなっていくので最後まで飽きづらいと感じました。

童心に帰って楽しめるストーリー

本編で描かれるのは、主人公2人が出会ってからの6日間の出来事。基本的な1日の流れは『朝起きる→探索に出発→トラブル発生→解決して帰宅』という起承転結の形になっており、この展開運びが明快なので とっつきやすいです。さらにローカライズにあたっての日本語訳がとても丁寧で、幼いデメルザが「自転車」と上手く言えなくて「じでんしゃ」と言ってしまうような細かいニュアンスも柔軟に表現されており、没入感をより高めています。また、こども視点ならではのイマジネーションに溢れた演出が素晴らしく、自転車に乗ると馬の嘶きが聞こえたり、ゴミ圧縮機が本当にドラゴンのように見えるといった 幼少期特有の感性が ユニークな効果音とビジュアル表現によって見事に描かれています。プレイする内に、例えば「こっちの道に行くと別世界に繋がってるかも…?」という恐怖と好奇心が綯い交ぜになった高揚感や、普段とは違う道を通って下校するのを大冒険だと思っていたような、自分自身が持っていた「こどもの頃の感性」がひょこっと顔を出し、自然と童心に帰らせてくれました。懐かしくて楽しくて、それでいて切ないような…、ノスタルジックな味わいのあるゲームだと感じました。

作り込まれた世界観

2人の少女を主人公とし、徹底して“こどもの視点”を描く世界観が本作の特徴の1つです。世界を形作るのは パステルやチョークなどで描かれた絵本のように優しいタッチのグラフィックと、ちょっぴり色褪せたような独特のカラーリング、そして哀愁漂うBGM。例えば浜辺で乾かしてあるダイビングスーツが無機質な抜け殻のように感じたり、日向と日陰ではまるで別世界みたいに明るさが違うといった独創的なデフォルメが無邪気なこどもたちの目に映る世界をのびのびと表しています。ほかにも、走る時にはエンジン音や風を切る音を声真似していたり、難しい言葉をつい言い間違えてしまうセリフ回しなどなど、こどもらしさ満点の可愛い演出に思わずくすっと笑ってしまいます。その一方で、見ていてドキっとするような勘の鋭さや大人が見れば絶対に止めに入るであろう危険な冒険を繰り広げる様子には終始ハラハラさせられました…笑。また、バトル時の体力回復は2人で息を合わせてハイタッチからの~…絆創膏!!というのも“こどもの冒険”ならではの名演出だと思いました。ただし可愛いグラフィックに反して出現する敵は意外とコワイ存在で、数も多く攻撃もけっこう激しめ。単なるこどもの冒険と侮ってはいけません…、終盤はすさまじい敵の猛攻に「これ…絆創膏が足りなくなるのでは!?」と焦ることもあり、そのあたりのギャップも本作の魅力の一つだと感じました(ただ、どんなに怪我しても絆創膏で済むあたりが可愛いです!)。

>>対戦ミニゲーム

ストーリー中、デメルザとメッサは度々対戦ミニゲームで競い合って遊びます。かけっこ・テレビゲーム・カセットテープを巻き戻す速さ勝負の他にも色んなミニゲームが登場し、協力プレイだけでなく対戦プレイも楽しめるようになっています!協力プレイ前提のゲームだからこそ、対戦ミニゲームの存在が絶妙なスパイスとしてゲームを盛り上げてくれました。

>>じでんしゃカスタマイズ

2人の宝物「じでんしゃ」のカスタマイズ要素が面白いです。基本的にゲーム攻略には直接的に関係のないコンテンツなのですが(※行動範囲が広がる特定のアップグレードはゲーム進行上必須です)、見た目にこだわって何やかんやと改造しているといつのまにか金欠になっていきます笑。カスタマイズは、冒険中に手に入れた古代のコイン・缶バッジ・パンの袋をとじるアレとの物々交換で行います。自転車屋さんに行くと愛車の塗装や、パフパフ鳴るベル・宇宙を思わせるチェーンガード・ハンドルにつける謎飾り・ホイールアクセサリー・カゴの代わりに設置するユニコーンの頭・騎士の到来を告げる旗などを購入できます。カスタマイズできる部位が多いのも、プレイヤーが謎にハマる原因を作っていると思います。個人的に、物々交換用のアイテムを机の上にずらーっと並べて勘定は自転車屋の店主に任せるという まだ物の価値が分からないこどもならではの買い物の仕方が気に入っています!

✓注意する点
  • ・移動時の操作
  • ・ボリュームはあまりない
  • ・ボイスが無い

移動時の操作

キャラクター同士が離れるとカメラが引きになりキャラクター表示が小さくなって操作が難しくなってしまいます。パートナーを置きざりにしないよう、2人プレイの際はなるべく一緒に移動すると良さそうです。また、マップに奥行きがあるため建物やオブジェクトの背面に行くとキャラクターが見えなくなってしまい、どうしても操作難易度が上がります。

>>マップは無い

メニューからマップを確認できないため、道に迷う時があります。せめて目的地となる場所を目で見て分かるよう少し光らせるなど強調して欲しかったです。ギミック発動場所がどこか分からずに行き詰ってしまったことが何度かありました…。なお、エリア移動時のローディング画面には一応地図が表示されますが、プレイヤーがメニュー画面から自由に確認するといったことはできません。「地図を見て現在地を確認する」という行為をこどもにとって難しいと捉えた制作陣が、ゲーム内演出のためにわざと制限しているような印象を受けました。ただしそんな不便さも、こどもが主人公という世界観の演出につながっているのかもしれません。

ボリュームはあまりない

我が家の場合クリアまで15時間近くかかりましたが、レベル上げなどのキャラ育成はできずタイムカプセル(エリアごとに数個用意されたお宝)探し以外のやり込み要素も見当たらないため、周回要素はほぼないと考えていいと思います。値段を考えれば15時間は相応なボリュームだとは思うのですが、ストーリーがメインコンテンツとなるゲームのため2周・3周しても得るものがほぼ無いのが勿体ないと感じました。せめて自転車のカスタマイズが、デザインだけでなく機能面でも他プレイヤーと差異化が図れるようなコンテンツならもっと良かったかなと思います。

ボイスは無い

キャラボイスが無いため、会話文をしっかり読み込まないと物語に没入できないと感じました。一文がそこまで長くないので読むのが苦痛ということは全くないのですが、移動中やギミック処理中などにも2人が会話するので見落とさないよう注意が必要です。

協力プレイ時の特徴

  • ・キャラクター同士が離れすぎると操作が難しくなる
  • ・近付いてAボタン(ハイタッチ)で回復
  • ・気絶したキャラの近くでAボタンで蘇生できる
  • ・エリア移動した方のキャラにもう片方も引っ張られる
  • ・どっちの自転車にも乗れる
  • おすそわけプレイ環境

    夫→Nintendo Switch 1Pコントローラー
    妻→Nintendo Switch 2Pコントローラー

    ソフト:1本 Nintendo Switch本体:1台

    二人協力プレイに掛かった費用

    [ソフト代] 1,980円
    ※2021年7月31日時点

    Xbox Game Pass Ultimateライブラリに含まれています。
    ※2021年8月19日時点

    Nintendo Switch Onlineに加入が不要
    ※インターネット通信プレイ時、Nintendo Switch Onlineに加入が必要。

    夫婦コメント&評価

    夫コメント

    • ★★★★★
      ★★★★★

      童心に帰って楽しめました!こどもの頃、自転車に乗って少し遠くの街に遊びに行ったときを思い出すような雰囲気のゲームでした。プレイ前は自転車のカスタマイズにかなり期待していたので、改造できるのは見た目のみでちょっと肩透かしをくらいましたが…。こどもの視点で描かれる世界ではお金がお金じゃなかったり、しかもお金を数えられなかったり、さらに難しい言葉を言い間違えたりするような徹底した演出がすばらしいと感じました。

    妻コメント

    • ★★★★★
      ★★★★★

      可愛いグラフィックとホラーちっくなストーリーのギャップがとても好きです!夢のなかで夢を見ているような不思議な体験ができるゲームで、クリア後も懐かしくて寂しいような余韻が残り、それでいて 誰にも知られずに何か大きなことをやり遂げたような達成感を味わう事ができました。 誰かと一緒にプレイすれば、この危険で壮大な冒険から帰ってきたとき、ほんの少しの間ふたりで別世界に行ったような感覚を共有できると思います。ストーリー性を重視する方におすすめしたいゲームです。

    『すすめ!じでんしゃナイツ』のスコア

    7.2

    グラフィック

    7.5/10

    操作性

    7.0/10

    ボリューム

    6.0/10

    ストーリー

    7.5/10

    オリジナリティ

    8.0/10

    すすめ!じでんしゃナイツ 公式サイト

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