ゲーム概要

『ファークライ6』は、2021年10月7日に発売された一人称視点のオープンワールド型シューティングゲームです。本作の主な特徴としてシリアスかつ濃厚なストーリー展開や、ユニークな装備を利用してのシューティングバトル、探索や狩猟・釣りなどの豊富なやり込み要素が挙げられます。

なお本作は最大2人でのオンラインマルチプレイに対応しています(※マルチプレイの際はPS Plus等への加入が必要です)。

あらすじ

物語の舞台は熱帯に位置する美しくも危険な島国「ヤーラ」。この国は、理想郷を作り上げるために国民さえも犠牲にする冷酷無情な大統領とその息子によって、血塗られた道を歩んでいます。

▼大統領「アントン・カスティロ」と、その息子「ディエゴ・カスティロ」。

ヤーラは長きに渡る鎖国によって時代に取り残されてきましたが、革新的なガン治療薬「ヴィヴィロ」の開発に成功したことにより国際社会における権威を取り戻しつつあります。しかしヴィヴィロ製造の裏側では、国民の多くが強制的に労働させられ、毒物汚染や軍による暴行に苦しんでいます…。

ある日この危険な国からの脱出を試みた主人公「ダニー・ロハス」は、とある事件に巻き込まれた事を切っ掛けに、ゲリラ解放軍の部隊に加わり、紛争の泥沼に身を投じることとなります。

▼主人公「ダニー・ロハス」。男女の選択が可能です。

対応プラットフォーム

PS4 / PS5 / Xbox One / Xbox X|S / PC(Epic Games)など ※2021年10月25日時点

同ブランドの異世代間でのクロスプレイが可能です(例:PS4とPS5など)。
但し、異なるプラットフォーム間でのクロスプレイには記事投稿時点では未対応です(例:PCとPS4など)。

プレイ人数

最大2人(オンライン専用)

オンライン二人協力プレイ動画

協力プレイ手順※PS5ver

本作のマルチプレイはクエスト「行動か死か」をクリアすると解放されます!そのため、そこまでは各自ソロで進める必要があります。なおチュートリアルはそれなりに長く、私たちの場合は合流するまでに1時間半くらいかかりました。

ホスト側

1.コントローラーのOPTIONボタンを押してメニューを開きます。

2.右スティックを操作してカーソルを動かし、画面右上のCOOPモードを選択します。

3.『フレンドとプレイ』を選択します。

4.プレイヤー招待画面が表示されますので、R1ボタンまたはL1ボタンでタブを切り替えてフレンドリストを開きます。

5.招待したいフレンドを選んで『招待』を選択します。

ゲスト側

1.ゲームに招待されると画面右上に通知が表示されますので、コントローラーのPSボタンを押して通知を開き、『グループに参加』を選択します。

2.ローディング後、合流できました!

レビュー

○オススメする点
  • ・“ゲリラ”の戦闘が白熱
  • ・濃厚なストーリー展開
  • ・ボリュームたっぷり楽しめる

“ゲリラ”の戦闘が白熱

Farcry6では、何者にも縛られる事のない自由な“ゲリラ”としての戦いが白熱しました!ロケットランチャーでヘリを撃墜したり、敵の戦車を盗んで大暴れしたり、時にはペットのワニと一緒に敵地へ突撃したり…アクション性が高くカオスなシューティングバトルには、やり応えだけでなく爽快感があります。また、敵地を制圧する方法は一つとは限らず、例えばこっそり忍び込んで監視カメラや警報機を破壊し、誰にもバレないよう一人ずつ暗殺していくステルス戦法から、タレットを乱射しながらいきなり改造車両で突っ込んでいき、火炎瓶やダイナマイトを片手に大暴れするド派手な襲撃戦まで可能となっています。他にも、燃料タンクを爆発させる、肉食動物をけしかけるなどその場の設備や環境を利用した戦い方ができ、もはや「何でもアリ」。そんな本作の戦闘システムには、危険を冒すスリルと興奮をプレイヤーに感じさせる、何とも言えない中毒性があります。

>>DIY武器

「使えるものは何でも使う」というゲリラの精神を象徴する装備として『リゾルバー武器』と『スプレーモ』の二つが登場します。まず『リゾルバー武器』には火炎放射器やロケット花火ランチャーといったユニークかつ攻撃的な武器が全11種類用意されています。初期状態でも充分に強力なリゾルバー武器ですが、改造すれば性能をさらに強化することができます。

▼花火を連射するリゾルバー武器「パイロテクノ」。夜に使うと綺麗なうえ、ヘリや戦車をも破壊するすさまじい威力があります。

一方『スプレーモ』はリュックのように背負って運ぶ装備で、他の銃やリゾルバー武器のように弾薬をリロードして使うのではなく、使用後のクールタイムが設定されています。それだけに効果は強力で、ロックオンした敵に大量のロケットを発射するタイプや、範囲内の味方を蘇生・回復する霧を放つタイプなど全7種類が用意されています。使用すると戦局を変えることができるほどの威力があるので、スプレーモは今作の戦闘における必殺技のような立ち位置だと感じました。なお、協力プレイ中はその時背負っているスプレーモの機能に応じて攻撃係・回復係・妨害工作係などの役割分担ができ、Co-opならではの連携が楽しめてよかったです。

▼大爆発を起こして周辺を焼却しつつロケット噴射で空中移動できるスプレーモ「フエゴ・ロコ」。

濃厚なストーリー展開

衝撃的なオープニングで幕を開ける本作は、主人公・ダニーの生い立ちなどが詳しく語られないままストーリーが進行します。しかし、圧政を敷いている大統領アントンとその息子ディエゴとの運命的な出会いから、ゲリラ解放軍に加わって中心的な存在になって行くまでの過程でダニーに深く感情移入できる作りとなっており、物語の続きが気になってやめどころが難しいゲームでした(実際に生放送中は、気が付くとぶっ続けで7時間もプレイしてました…笑)。

戦いの日々に明け暮れるなかで次第にヤーラの真実が露わになり、国家再生を目指す指導者の「正義」と、自由を求めるゲリラ革命軍の「正義」は真っ向からぶつかり合います。そしてその一部始終を、ダニーは全ての中心で目の当たりにすることとなります。この激しい対立は美麗なグラフィックと俳優陣による素晴らしい演技によってプレイヤー側に問題提起する形で表現され、予想をどんどん裏切って行くストーリー展開に「自分たちがやっていることは本当に正しいことなのか?」と自問自答する場面も多かったです。さらにそこへ、国と国民を食い物にしようと私利私欲に走る者たちの策略が絡んで来て、国家を燃やす革命の炎は激しさを増していきます。

また本作は、登場する仲間キャラクターがみんな魅力的で個性的なので、感情移入のあまりストーリー中に涙することもありました。敵サイドにも個性的なキャラが揃っており、しかも全員もれなくぶっ飛んでいるため、各ボスとの戦闘には熱が入りました。なお拠点での視点は三人称固定となっており、主人公キャラの服装などが自分でも確認できたり、女性主人公と男性主人公では口調や言い回しに少し違いがあるなど主人公自体に個性があることも感情移入のしやすさに繋がっていると感じました。

ボリュームたっぷり楽しめる

クリアに必要なミッションのみをプレイしても私たちの場合クリアまでは30時間程度かかりました。ストーリーを追うだけでも、かなりのボリュームがあります。さらに本作はマップがとても広いです。ゲームクリア後に確認すると、30時間プレイしているにも関わらず、まだ解放されていないエリアがちらほらと残っているほどでした。

>>移動

広大なフィールド内を、様々な乗り物を利用して好きなだけ探索することができます。乗り物として用意されているのは馬や車、ヘリ、飛行機、船や水上バイク等々。陸・海・空すべての移動手段がしっかり揃っています。他にも、グラップルを引っ掛けて崖を登ったり、ジップラインを利用して高所から急降下したり、パラシュートやウイングスーツでの空中移動が可能です。さらに拠点や街にはファストトラベルができるほか、どこにいてもビークルが呼び出し可能なのがありがたかったです。ちなみに利用できる乗り物の種類は、フィールド各地で発見したものをピックアップ地点まで運ぶと増えていきます。

▼Co-op中は一緒にヘリに乗って絶景を楽しめます。

>>アクティビティ

フィールド各地でトレジャーハントや狩猟、釣りを楽しめます。まずトレジャーハントは指定エリア内を探索して財宝を見つけ出すアクティビティで、洞窟内をグラップルで登ったり下りたりと体を使って解決するタイプのものから、周囲の環境を調査して推理し暗号を解いていくというガチめの謎解きまであり、報酬として武器や装備などが貰えます。次に狩猟と釣りについて。狩猟では猪やウサギなどの野生動物を仕留めることができます。ただし銃や爆薬を使って行うと動物の肉が傷んでしまうので、基本的に弓を使う必要があります(動物は警戒してすぐに逃げるので当てるのが難しかったです…泣)。釣りは川釣りも海釣りも可能で、熱帯なので色鮮やかな魚が多く釣っていて楽しかったです!しかしこちらも、初期状態の釣り具では魚が暴れて負担がかかるとすぐに糸が切れてしまいます。

▼エンゼルフィッシュが釣れた時のやつ。

ですが、弓や釣り具を強化したり、キャンプの狩猟小屋や釣り小屋を改良することで難易度がかなり変わる印象を持ちました。なお釣った魚や仕留めた動物の肉は武器素材と交換したり、キャンプの料理素材として使うことができます。これらのほかにも、敵拠点を襲撃して武器改造やキャンプを改良するための物資を奪ったり、海賊団を派遣して冒険させ報酬を得たりお金を稼ぐといったサブコンテンツが用意されています。

>>Co-op用コンテンツ

マルチプレイ中はホストのストーリーを一緒に楽しめる以外にも、特殊作戦や対戦ミニゲームに挑戦できます。特殊作戦は「PG-240X」と呼ばれる毒物を敵地に潜入して奪うという内容のミッションで、専用のエリアと難易度が用意されています。奪った毒物は高温に晒され続けると爆発する厄介すぎる代物で、水に浸けたり日陰に入ったりしながらの運搬が必要になるのですが、爆発メーターがどんどん上がっていくのを見ながら運ぶのはなかなかの緊張感があり、そこで敵に襲われると焦って余計に失敗したりと、ドタバタ大騒ぎしながら進めるのが楽しかったです。

▼特殊作戦用エリアの恐竜パーク!今後も追加ステージが実装予定です。

続いて対戦ミニゲームについて。「ドミノ」と「闘鶏」があり、それぞれ別のゲリラ拠点に開始場所があります。「ドミノ」はNPCを含めた4人で遊ぶゲームで、数字の書かれた木の札をルールに従いながら置いて行き、最初に手持ちの札を全て使い切ったプレイヤーが勝利するという頭脳戦です(物を並べてズザーッと倒していく方の「ドミノ」とは違うので、最初は困惑しました笑)。次に「闘鶏」は、なんとニワトリの格ゲーです。参加させた自分のニワトリを各自で操作し、色んな技を出し合いながら互いに体力を削り合い、2本先取した方のニワトリが勝ちです!笑 ちなみにニワトリはフィールド各地にある収集品扱いで、集めたニワトリは「闘鶏」における新たなプレイアブルキャラクターになります。色々とカオスで面白いので闘鶏おすすめですw

▼ニワトリを操作して対戦できる「闘鶏」。ダニー同士で結構喋る所も面白い!

✓注意する点
  • ・グロ&流血描写が激しめ
  • ・武器カスタマイズがとっつきにくい
  • ・ゲストプレイヤーのストーリーは進まない

グロ&流血描写が激しめ

拷問や大量の死体、人体実験施設などなど…目を背けたくなるような惨劇を沢山見聞きすることになります。嘔吐描写などもあり、けっこう生々しいです。さらにダニーはだいぶ無茶する方の主人公なので、体力回復のために折れた指を無理やり捻じ曲げて元に戻したり、葉巻の熱を肌に押し付けて焼いて消毒したりするのですが、それがすでにグロいです。マチェーテキルを始めとして敵から血が噴き出すような表現も多く、他にも見せしめとして道端に死体がぶら下がっていたり、残酷な手段で処刑され苦しむ人々の姿など、暴力・流血表現・グロテスクな描写が苦手な方は総じて注意が必要な作品だと感じました。また、酔っ払ったり毒物を吸い込んでしまうと画面が黄色や赤で染まったり揺れが激しくなる演出があるため画面酔いする可能性があります(こちらは設定から演出のオンオフ切り替えが可能です)。

装備カスタマイズがとっつきにくい

実際に使わないと効果が分かりづらい&そもそも手に入りにくい&マルチプレイだとそこまで装備を改良しなくてもゴリ押せちゃう…などの理由から装備のカスタマイズ要素がいまいち魅力を発揮できていなかったように思います。本作はスキルツリー制を廃止している代わりに装備の部位ごとにアビリティが付与されており、帽子・上着・ズボン・手袋・靴を好きなように組み合わせて自分好みのプレイスタイルを追求できる仕組みになっています。しかし装備は、集めるために自ら行動しないと基本的には手に入らず、入手手段としてはキャンプ施設をアップグレードして建てた装備の売店(海賊団兵舎)からの購入や、軍事基地の宝箱、トレジャーハントのクリア報酬などが挙げられ、集めるのが大変で時間が掛かる傾向にありました。そしてマルチプレイの際はそもそも装備にこだわらなくてもゴリ押しでクリアが可能なので余計に勿体ないシステムになってしまってます。もちろん強い装備があれば戦闘は格段にラクになるとは思うのですが、必須レベルではないと感じました。なお装備はいつでも変更可能で(戦闘中でも変更できます)、機能装備と見た目装備を別々に設定できるようになっています。

ゲストプレイヤーのストーリーは進まない

ゲストプレイヤーとしてCo-opに参加すると、ストーリーの進行状況が共有されません。そのため自分のワールドに帰ると、仮にホストプレイヤーのワールドで一緒にゲームをクリアしていたとしても、何も進んでいない状態まで戻されてしまいます。一応、マルチプレイ中に得た経験値やゲーム内通貨、武器や装備などの状況は自分のワールドに帰ったあとも保持されます。なお、ストーリーだけでなくサブミッションの進行も共有されず、例えば共闘してくれるNPCの相棒「アミーゴ」の解放ミッションをホストと一緒にクリアしても、そのアミーゴが利用可能になるのはホストのみだったりします。さらにゲストはホストのワールドではミッションの受注権がなく(特殊作戦含む)、ミッションの依頼主に話しかけることもできません。その一方、トレジャーハントはゲストでも開始可能となっています。

協力プレイ時の特徴

  • ・ストーリーやミッションの進捗具合は共有されず、ホストのストーリーだけが進行する
  • ・ミッション受注の際、対象NPCに話しかけられるのはホストのみ
  • ・ゲーム難易度はホストの設定が適用される
  • ・Co-op中は一時停止機能が利用不可になる
  • ・Co-op中でもプレイヤー各自のアミーゴを呼び出せる
  • ・プレイヤー同士の離れられる距離に制限がある(離れすぎるとホストプレイヤーの元にワープする)
  • ・倒れたパートナーは蘇生可能(制限時間有り)
  • ・ファストトラベルする際は両プレイヤーの同意が必要
  • ・キャンプを改良する際は両プレイヤーの同意が必要
  • ・Co-op中はフォトモードの機能に制限がかかる
  • 協力プレイ環境

    PlayStation5本体 2台
    ソフト 2本
    コントローラー 2台

    二人協力プレイに掛かった費用

    [ソフト代] 7,400円×2本=14,800円
    ※2021年10月25日時点
    PS Plusに加入が必要

    夫婦コメント&評価

    夫コメント

    • ★★★★★
      ★★★★★

      難易度が二段階あり、敵の防御力と火力が低くなるストーリーモードと、やり応えのあるバトルが楽しめるアクションモードが用意されています。どのタイミングでも難易度の変更が可能で、一度ストーリーモードでプレイしてみたところ敵がかなり弱体化され戦闘が楽になると感じました。さらに本作はオプション画面からゲームプレイに関する設定が可能で、字幕を大きくしたり、ボタンコンフィグ、カメラの反転、スティックの入力感度を変更したり、徒歩や乗車中など細かい条件内での操作性も調整できます。やはりプレイヤーごとに快適な操作性というのは違うものだと思いますし、そこに関して細かいカスタマイズが可能な本作はとても親切だと感じました。マルチプレイの際は、マップを見て「ここの検問所潰しに行こう」とか、「この耐空砲は邪魔になりそうだから破壊しよう」なんて2人で相談しながら進めていると、なんだか本当にゲリラになったような気分を味わえました。ただマルチでストーリーを進める際は、ゲスト側のストーリー進捗が保存されない点に注意が必要です。行き詰ったらその都度、難易度調整を活用して進められますし、とても面白かったので普段あまりFPSをプレイしない方にもおすすめしたいです。

    妻コメント

    • ★★★★★
      ★★★★★

      ヤーラでの戦いを象徴するのは国家の「赤」と、革命の「青」。ボクシングなどにみられる、チャンピオンは赤、挑戦者は青という色の対比が今作にも効果的に用いられていて、フィールドの至るところでその対立を目にすることができます。例えば軍事基地では赤い旗が風になびいて、タバコ畑の作業員たちは肥料となる赤い煙を散布しています。ゲリラ拠点の周りには小さな青い花が咲いており、ゲリラの仲間たちは体のどこかに青い装飾品を身に付けています。この対比は危険か安全かを判断するヒントになり、さらに拠点で青に囲まれた時には安心感にも繋がる、素晴らしい演出だと感じました。なお本作にはクリア後コンテンツとして週替わりの反乱ミッションがあるほか、今後は特殊作戦の追加やDLCの実装、コラボイベントなども予定されています。革命が終わってしまい、燻ぶる心を持て余すゲリラとしてはありがたい話です。ストーリーも戦闘もめちゃめちゃ面白かったのでシューティングが好きな方はもちろん、シリアスで濃厚なストーリーが好きな方におすすめしたいゲームです。

    『FARCRY6』のスコア

    8.2

    グラフィック

    9.0/10

    操作性

    8.5/10

    ボリューム

    8.0/10

    ストーリー

    8.0/10

    オリジナリティ

    7.5/10

    FAR CRY6[ファークライ6] 公式サイト

    PlayStation 4カテゴリの最新記事