ゲーム概要
『人類誕生』とは、2020年4月25日に発売された対象年齢12歳以上、2~5人用のコミュニケーション協力ボードゲーム。
プレイヤーたちは猿人となり、「ウンバ」や「カチカチ」などの限られたコトバを使いながらコミュニケーションを取って絶滅の回避と人類の進化を目指す。
本作における勝利条件は猿人であるプレイヤーたちが進化して新人ホモ・サピエンスになること。プレイヤーは手札に同じモノカードが三枚揃うことで進化でき、三回進化を繰り返すことでゲームに勝利する。会話の制約やジェスチャーが禁止されているなかで、プレイヤー同士がいかに互いの手札を伝え合うかが攻略の鍵を握っている。協力してうまくコミュニケーションを取り、同じカードを揃えよう!
実況プレイ&解説動画
セット内容
- 説明書1枚
- 進化タイル3枚
- サマリーカード5枚
- コトバカード19枚
- モノカード12種類×4枚=48枚
- アイスブレイク説明書1枚
「人類誕生」を初めてプレイする前に「アイスブレイク」を1度プレイしておくと お互いがモノカードをどんなコトバで表現するのか分かり合えます。また、結果からはホモ・サピエンスに進化できる確率を占うことができます!
二人プレイ時のルール概要
ゲームの目的
プレイヤーたち猿人が、3回進化を繰り返し、新人ホモ・サピエンスになること。
ゲームの流れ
勝利条件と敗北条件
進化(勝利条件)
- 手札に同じモノが3枚あったら、「ヤウワー!」と言って即座に進化します。他のプレイヤーも「ヤウワ―!」と言って両手を上げて、一緒に喜びます。
- 揃った3枚の手札はオモテにして「チエの場」に置き、その上に進化カードを裏返して置きます。そこに書かれているコトバは全員が使えるようになります。
- 進化させたひとは手札が3枚になるまでモノカードを引きます。
- 3回進化してホモ・サピエンスになったらその瞬間に全員が勝利しゲーム終了です。
絶滅(敗北条件)
- 「失われた場」に同じモノカードが4枚出てしまったとき。
- 「モノの山札」または「チエの山札」がなくなってカードが引けなくなったとき。
敗北条件は2種類あります。
ゲームの準備
- 進化カードをカード上部の印を参考にオモテ向きに重ねてテーブルの中央に置きます。
- 「ウンバ」以外のコトバカードをすべてウラ向きにしてよくシャッフルし、進化カードの右側に「コトバの山札」として置きます。
- 「コトバの山札」の上からコトバカードを3枚取り、オモテにしてコトバの山札のさらに右側に並べて置きます。ここを「チエの場」と呼びます。なお、「ウンバ」のコトバカードもこの「チエの場」に置きます。
- 「モノカード」の中から、ゲームに参加しているプレイヤーの人数に応じて指定されたカード(3人の場合「木の枝」、「魚」、「いも」)を抜いて箱にしまっておきます。そして残りのモノカードをウラ向きにしてよくシャッフルし、進化カードの左側に「モノの山札」として置いておきます。
- 「モノの山札」の上から「モノカード」を3枚取り、オモテにして「モノの山札」のさらに左側に並べて置きます。ここを「失われた場」と呼びます。
- 全員が「モノの山札」から3枚のモノカードを引いて自分の手札とします。手札の内容は自分以外には見せないように注意します。
- 全員が「モノの山札」から「モノカード」を1枚ウラ向きのまま引いて、内容を見ずに目の前に置きます。これでゲームを始めるための準備は完了です。
基本的な流れ
- 【コミュニケーション】「チエの場」のコトバだけを使って自分の同じモノを持っているひとを探す。
- 【採集・交換の準備】これ以上コミュニケーションは必要ないと思ったら、人差し指を立てて「ウンバ」と言って準備ができたことを伝える。
- 全員の準備ができたら「ウンバッバ」の掛け声で全員同時に「ふせカード」のどれかを指さす。
- 【採集】そのふせカードを指さしたのが自分1人だった場合、採集を行う。指さしたふせカードを手札に加えて、手札を1枚「失われた場」に捨てて手札を3枚にする。「モノの山札」から「ふせカード」を1枚補充する。
- 【交換】そのふせカードを指さした人が何人かいた場合、交換を行う。同じふせカードを指さした人同士で手札を1枚ずつ交換する。もしも3人以上いた場合は、その中で左回りに手札を1枚渡す。指さしたふせカードはそのまま場に置いておく。
- 【荒廃】全員が採集か交換をした後、「モノの山札」から「モノカード」をめくって「失われた場」に置く。「コトバの山札」から「コトバカード」をめくって「チエの場」に置く。めくるカードの枚数は人数によって変わる(例:プレイヤーが3人の場合はモノカード1枚、コトバカードは2枚めくる)。
- 荒廃が終わったらコミュニケーションに戻りゲームを続ける。
レビュー
オススメする点
- うまく伝わった時が嬉しい!
- 初心者~上級者まで楽しめる
- 手軽&気楽にワイワイ遊べる
- うまく伝わった時が嬉しい!
本作では、使えるコトバが限られていたり、カードの絵柄を伝えるようなジェスチャーは禁止されています。そのため、思い通りに自分の考えを伝えるのが難しく、序盤は使えるコトバが少ないこともあってかなり困惑するかも…!? ですが、どうにかうまく意思疎通が図れた時はとても嬉しくて、ちゃんと交換が成立したときには達成感さえあります。なお本作の勝利条件である「進化」への近道は、プレイヤー間でコミュニケーションを取って上手く連携すること。すなわち「進化」=「上手く意思疎通できている証」!だから自分以外の進化でもとっても嬉しくて、「ヤウワ―!」と言いながら一緒にはしゃいで楽しめます。笑 困難を乗り越えた先にある勝利の喜びはとても大きいように、本作をクリアできた時の喜びもまた大きいです。まさしく『原点回帰』したコミュニケーションが コトバの壁を超えてプレイヤーを笑顔にしてくれる。そんな作品です!
- 初心者~上級者まで楽しめる
コミュニケーションによる意思疎通がメインのゲームではあるものの、自分や相手の捨てた手札、失われた場に出たカードから残りのカードを想像して戦略を立てたりと頭を使う要素がしっかりあり、初心者の方はもちろん上級者の方も遊びごたえがあって楽しめる作品だと思いました!
- 手軽&気楽にワイワイ遊べる
1ゲームにかかる時間がそこまで長くなく、ゲームを始めるための準備が非常にシンプルなのが嬉しいポイントでした。また、ゲーム進行の形がしっかりと決まっておりプレイ中に悩んだり困ることは少なかったです。なお、説明書にはFAQやプレイのヒントも載っていて「こんな時はどうすればいいのかな?」という時はそれを参考にしながら楽しめました。
しかしながら、やっぱり一番嬉しいポイントは「協力型ボードゲーム」であるということ。プレイヤー同士が競い合わないので誰も傷つかず、気楽に遊べました。ゲームに敗北した時は悔しいですが、すぐに「もう一回挑戦しよう!」と言い合えるような、気軽に楽しめる作品だという印象を持ちました。
注意する点
- 同じメンバーで何度もプレイすると難易度が少し下がる
- 同じメンバーで何度もプレイすると難易度が少し下がる
同じプレイヤーだけで何度もプレイすると、特定のカードを表現する時に使うコトバの傾向をお互いに把握してしまうため、少し難易度が下がってしまう可能性があります。とは言え本作のコトバカードが場に出る順番は毎回ランダムなので、極端に難易度が下がる事は無いと思います!実際、我が家では2人だけでクリアするまで15回ほど挑戦してました!笑
二人協力プレイの仕様
参加人数
2~5人(3~5人推奨)
※本記事では3人用ルールで2人協力プレイを行いました。
所要時間
20分~
二人協力プレイに掛かった費用
ボードゲーム代 | 2,800円 ※2020年10月1日時点 |
夫婦コメント&評価
夫コメント
ルールがとてもシンプルで初心者~上級者までみんなでワイワイ遊べる作品だという印象を持ちました。同じメンバーでリプレイするよりは、違うプレイヤーや参加人数で遊ぶことでどんどん味わい深くなりそうです!僕の場合ヒンヤリツブツブウマウマはブドウです。
妻コメント
進化できた時の嬉しさが尋常じゃないです。 謎の感動、そして達成感!!コトバとジェスチャー禁止縛りという異色のコミュニケーション協力ゲーム・・・!普段わたしたちが「伝える」ための手段として言葉と仕草にいかに頼っていたかが分かる作品です。ルールもシンプルで分かりやすく、とても面白いのでおすすめです!1ゲームにかかる時間が短めなのも嬉しい。興味がある方は、ぜひ進化の喜びを味わってみてください~!