ゲーム概要
「パンデミック:新たなる試練」とは、対象年齢8歳以上・2~4人用の協力型ボードゲーム。2013年7月に改訂版が発売された。プレイヤー達は医療研究チームの一員として、人類を滅亡させる恐れのある病原体に立ち向かうことになる。このゲームにおいて、プレイヤーの各手番は次の3つのステップを順に解決していく。(1)4つのアクションの実行(2)プレイヤーカードを2枚引く(3)感染の処理を行う。感染の処理を終了後、左隣のプレイヤーに手番を移す。これを繰り返し、4つの病原体の治療薬を全て発見することでプレイヤー側の勝利となる。
実況プレイ&解説動画
セット内容
- ルールブック1冊
- 役割(ROLE)カード7枚
- プレイヤーのコマ7個
- プレイヤーカード59枚
- 参照カード4枚
- 感染カード48枚
- 病原体コマ96個 4色各24個
- 治療薬マーカー
- 感染率マーカー1枚
- アウトブレイクマーカー1枚
- 調査基地のコマ6個
- エピデミックカード6枚
- ゲームボード1枚
二人プレイ時のルール概要
ゲームの目的
病原体が世界に流行(パンデミック)する前に、4つの治療薬を発見して世界を救う。
ゲームの流れ
ゲームの準備
- アトランタに調査基地を配置し、アウトブレイクマーカーを[0]の位置に配置し、治療薬マーカも配置する。
- 役割カードをシャッフルし、各プレイヤーに1枚ずつ表向きに配置する。
- エピデミックカードを除いたプレイヤーカードをシャッフルし、2人プレイの場合は4枚(3人→3枚、4人→2枚)ずつ配る。
- 感染率マーカーを[0]の位置に配置する。感染カードをシャッフルし、上から3枚ずつ3回引き、出た都市に病原体コマを配置する。(一巡目→3個ずつ、二巡目→2個ずつ、三巡目→1個ずつ)
- プレイヤーカード山札にエピデミックカード(4〜6枚)をバランスよく混ぜる。具体的にはエピデミックカードの枚数分、山札を作り、各山札をシャッフルし、枚数が一番少ない山札を一番下にして重ねる。
- 最も人口の多い都市カードを持っているプレイヤーが先手となりゲームを開始する。
エピデミックカードの枚数で難易度調整ができる。(4枚→簡単、5枚→標準、6枚→難しい)
基本的な1ターンの流れ
- 以下のアクションを自由に組み合わせて(同じアクションを複数回行っても良い)、4つ実行する。
- 【移動関連】隣接するマスに移動する。
- 【移動関連】捨てた都市カードのマスに移動する。
- 【移動関連】現在のマスの都市カードを捨てて、好きな都市に移動する。
- 【移動関連】調査基地間を移動する。
- 【その他】都市カードを捨てて、その都市に調査基地の設置する。(移動や治療薬の発見に必要)
- 【その他】感染者を治療する。(病原体コマを一つ取り除く→アウトブレイクを未然に防ぐ)
- 【その他】都市カードを受け渡しする。(同じ都市にいて、その都市カードのみ可能)
- 【その他】同じ色の都市カードを5枚捨てて、治療薬を発見する。
- プレイヤーカード山札の上からカードを2枚引く。
- 感染カード山札から、感染カードを感染率マーカーがあるスペース下に表示されている枚数引く。
- (3)で出た都市に病原体コマを一つずつ配置する。
イベントカードは手番中であれば、いつでもどのプレイヤーでも使用可能です。(アクションポイントも消費しません)
手札が7枚を超えていた場合、カードを捨てるか、イベントカードを使って手札を減らす必要がある。
4個目の病原体コマが都市に置かれたる状況になった場合(4個目の病原体コアは置けない)、その都市でアウトブレイクが起きる。
※アウトブレイクに関してはアウトブレイクの項目を参照
エピデミックカードの処理
- 感染率表の感染率マーカーを一マス進める。
- 感染カード山札の一番下からカードを引き、出た都市に病原体コアを3つ置く。(アウトブレイクが起きた場合は処理が必要)
- 感染カード捨て札をシャッフルし、感染カード山札の上に戻す。
アウトブレイクの処理
- アウトブレイク表のアウトブレイクマーカーを一マス進める。
- 隣接している都市全てに、アウトブレイクが起きた都市の色の病原体コアを置く。
アウトブレイク連鎖が起きた場合、上記処理を繰り返し行う。(一回で同じ都市で複数回のアウトブレイクは起きない)
※一つの都市に最大各色3個ずつの病原体コマが置かれることがある。
プレイヤーの勝利条件
4つの病原体の治療薬全て(赤色、黄色、青色、黒色)を発見したら、その時点でプレイヤーの勝利です。
プレイヤーの敗北条件
- アウトブレイクポイントが、最後のマスに到達した時。
- 病原体コマを配置する必要がある場合に、病原体コマが不足する時。
- アクション実行後に、プレイヤーカードが不足していて2枚引けない時。
レビュー
オススメする点
- 絶妙なゲームバランス
- 現実に近い世界観
- 状況を把握しやすいボードデザイン
- 絶妙なゲームバランス
難易度は本当に丁度良く、難しすぎず簡単すぎないとても良いバランスだと思います。実際我が家では勝てそうで勝てないまま6連敗しました!(笑)『パンデミック:新たなる試練」のゲームプレイではサイコロを使用しないため、運要素が他のボードゲームよりも薄いと言えます。そのため、勝利できるかどうかはほぼプレイヤー側の行動にかかっているのも、このゲームを一層面白くしていると思います。終盤に1ターン無駄に行動してしまったせいで、各地でアウトブレイクが連鎖し人類滅亡・・・なんて悔しいことも起こるゲームです。とにかく難しいだけに、ゲームに勝利すると達成感がすごくて盛り上がりますよ!
- 現実に近い世界観
ボードには世界地図を用いてあり、カードにも実際の地名が登場します。ゆえに病原体が蔓延してくるとどこかリアルに迫っていて焦燥感が増します(ほんとに病原体コマまみれになるのでなんかちょっとマジで焦ります。笑)。このままでは人類が・・・!ってなります。あと地理の勉強になります。ちなみに私はサンクトペテルブルグの位置をこのゲームのおかげで覚えました。
- 状況を把握しやすいボードデザイン
病原体・アウトブレイク・治療薬の有無・感染率などゲームの状況が一瞬で把握できるボードデザインになっており、ルールとゲームの流れさえ理解してしまえばかなり分かりやすいゲームだと思います。
注意する点
- 2人だと攻略が難しい
- ルールが把握しづらい
- 2人だと攻略が難しい
2人だけで遊ぶ際はどうしてもゲームの難易度が上がってしまい、上手く立ち回ることができないとなかなかクリアできません。上にも書いてますが我が家では病原体に対し6連敗という記録を叩き出しました。一体人類は何度滅亡するんだ・・・!!2人で遊ぶ際には担当するキャラクターもかなり大事になってくると思います。遊んでみた感じだと衛生兵が鬼強いのでまずは衛生兵引けるように祈りながらのゲームスタートです。
- ルールが把握しづらい
ルールブックの文章量が多く、しっかりと読んだつもりでも細部まで把握するのが難しいです。このゲームを初めてプレイする2人だけで遊ぶと、間違ったやり方でゲームを進めてしまう可能性があるので注意です(いつも通りソースは我が家です)。初見プレイ時はルールブックと睨めっこしながらちょこちょこ進めていく感じになりがちかもです。
協力プレイの仕様
参加人数
1~4人
所要時間
45分〜
二人協力プレイに掛かった費用
ボードゲーム代 | 3,900円 ※2019年11月26日時点 |
夫婦コメント&評価
夫コメント
絶妙なゲームバランスなので常に緊張感があり、プレイヤー間で手札を見せ合って良いため完成度の高い協力型ボードゲームだと思います!エピデミックカードの枚数で難易度調整できるのが分かりやすくて良いですね!ルールを把握するには少し時間がかかりますが、慣れてしまえばスムーズにプレイできるかと思います。プレイ時間がやや長めであること(1時間程度かかることもありました・・・w)と、細かなコマ(病原体コマなど)が多いので保管にも注意が必要だと感じました。
妻コメント
病原体コマが透き通った綺麗な色をしているため「可愛いなー^^」とか思ってたらいつの間にか増殖してアウトブレイクしてたりします(泣)。病原体コマは敵なので見つけ次第取り除いていきましょう!このゲームには病原体根絶という素晴らしいシステムがあり、一度ボード上から全て取り除かれた病原体は、その後感染の処理で増えません。実にすばらしいです。根絶やしにしてやるよ・・・!ただしこのゲームの勝利条件は、「全ての病原体の治療薬を発見すること」なので、たとえ病原体がボード上から全て消えたとしても勝利ではないことに注意です。そして、山札からプレイヤーカードを引き切ってしまうとゲームに敗北なのにも注意です(ルールブックには「あなたのチームは時間を使い果たしました」と書いてありました・・・。こええ・・・)。