ゲーム概要
アンドールの伝説とは、対象年齢10歳以上・1~4人用の協力型ファンタジーRPGのボードゲームです。侵略軍からアンドールの地を守るべく、各プレイヤーは勇者として力を合わせながら戦います。このゲームにおいては、ゲーム内の1日が1ゲーム・ラウンドとしてみなされます。手番プレイヤーは移動・戦闘・同調の3つの標準アクションを行うことが可能なほか、状況に対応した物語カードやイベントカードを読みその指示に従いながら1日を過ごすことになります。
プレイ動画
セット内容
- 両面仕様のゲームボード1枚
- 勇者ボード4枚
- 戦闘の流れ/商品在庫ボード1枚
- 大きなカード72枚
- 小さなカード66枚
- プラスチック製コマ立て41個
- シナリオ・コマ7体(塔コマおよび語り手コマ含む)
- タイル、トークン、マーカー類142個
- 木製ディスク9個
- 木製キューブ5個
- 6面ダイス20個
- チュートリアル冊子1冊
- 参照用ルールブック1冊
ルール概要
- 戦士・ドワーフ・魔法使い・射手の中から好きな勇者を各自一人選んでプレイします。
- アンドールの伝説ではゲーム内の1日を1ゲームラウンドとして捉えます。1日は昼間の7時間と夜間の3時間で構成されており、10時間全てを使い切るかそれ以前に1日を終えることを選択したならその勇者(プレイヤー)にとってのゲーム内の1日は終了します。そして全ての勇者の1日が終了したら、次の1日を始めるために夜明けイベントが行われます。
- 夜明けイベントの中には、「物語を進める語り手コマを1マス前進させる」も含まれます。この「語り手コマ」は、夜明けの直後だけでなく、怪物を1体退治する度に1マス前進します。それゆえ怪物を倒しすぎると物語が進行しすぎてしまい攻略が難しくなってしまいます。
クリアするためには限られたターン数のなかで倒すべき怪物を見定め、目的を達成する必要があり、それには役割分担が必要です。 - 戦闘に関しては、各勇者の意志力(HPのようなもの)に対応した個数のサイコロとその出目で戦闘を行うため運が絡みます。
共闘により怪物退治を行い報酬を得た際や、イベントカードに指示によって勇者のパラメータに変更があった時には、プレイヤー同士で話し合ってお金・パラメータの配分などを行い計画的に進めるのが大切です。
ゲームの目的
勇者として怪物と戦いながら任務を達成し、アンドールの地を守りきること。
二人プレイ時のゲームの流れ
※チュートリアルステージ(伝説1)での例
伝説1 前半の流れの例
- 伝説1「勇者たちの到来」の物語カードA1を音読し、ゲームを開始する。
- カードの指示に従い、ランクの低い勇者(以降、勇者1)から手番を実行する。
- 勇者1が移動(または同調アクション)を行ったあと、移動したマスに応じて時間マーカーを夜明けゾーンから進める。移動終了したマスに導入タイルがあったなら、その指示に従う。
- 勇者2の手番を実行する。
- 交互に手番を実行しながら物語カードに記された任務達成を目指す。
- 全任務を完遂できたなら、二人の時間マーカーを夜明けゾーンに戻す。城に移動したのが勇者2だったため、勇者2の時間マーカーを早起き鶏のマスに配置する(早起き鶏マスに時間マーカーを配置した方の勇者が、翌日最初に手番を実行する)。
伝説1 後半の流れの例
- 夜明けイベントを行う(イベントカードを音読・全怪物を前進・全井戸を回復・語り手コマを前進)。
- 語り手コマがBのマスに進んだため、物語カードのB1、B2を音読したあとその指示に従う。
- 勇者2が手番を実行する。
- 勇者1が手番を実行する。
- 交互に手番を実行するなかで戦闘アクションを行い怪物を退治したなら語り手コマを1マス進める。物語トラックに対応する物語カードを読む。
- 二人で手番の実行を繰り返し、1日を終了するなら二人の時間マーカーを夜明けゾーンに戻す。最初にその日を終了した勇者の時間マーカーを、早起き鶏のマスに配置する。
- 夜明けイベントを行う。
- 語り手コマを1マス進める。物語トラックに対応した物語カードを読む。
- 早起き鶏のマスに時間マーカーを配置した勇者から手番を実行する。
- 交互に手番を実行しながら、物語カードに記された任務の達成を目指して行動する。
レビュー
オススメする点
- サイコロでの戦闘に緊張感がある
- 協力型ファンタジーRPG
- 初心者だけでも楽しめる重めのボードゲーム
- サイコロでの戦闘に緊張感がある
サイコロの出目に勇者と怪物の攻撃力が左右されるため、戦闘に勝てるかどうかはけっこう運が絡んだりします(特に序盤)。勇者同士でタッグを組み共闘ができるのも面白いシステムだと思いました!力を合わせて戦ってる感があって楽しいです。
- 協力型ファンタジーRPG
協力型ファンタジーRPGなので、プレイヤー同士で競い合う必要がない部分がとても良かったです。(我が家の場合、対戦ゲームの勝敗の行方によっては口論になる場合があるので…w)二人で話し合い役割分担しながら任務を遂行するのが面白いです!
- 初心者だけでも楽しめる重めのボードゲーム
アンドールの伝説は平均プレイ時間1時間~という重めの内容にもかかわらず初心者だけでも楽しめるところが良かったです。最初からルールブックの内容を読破する必要は無く、伝説1~5までの段階に応じて少しずつ覚えることが増えていくようになっています。その為わたしのような小難しいことが嫌いなゲーマーでもちゃんと楽しめました!
注意する点
- 1ゲームに時間がかかりすぎる
- 難易度高め
- プレイヤー同士の話し合いが必須
- 文章量が多い
- 1ゲームに時間がかかりすぎる
伝説を1つクリアする為に1時間以上かかるため時間に余裕を持って遊ぶ方がよさそうです。そうしないと我が家のように深夜1時まであーでもないこーでもないと言いながらゲームに没頭する羽目になります。
- 難易度高め
ボードゲームに慣れている方にはそうでないかもしれませんが、ボードゲーム初心者からするとかなり難易度高め。チュートリアルでも普通にゲームオーバーになっちゃうので「え!?こんなにキツイの?」と思いました。頭使うので遊んだあとちょっと疲れるくらいです笑
- プレイヤー同士の話し合いが必須
仲良し同士じゃないと意見交換が難しいかもしれません。でも逆に言うなら、このゲームで協力プレイすることで仲を深める機会になるかも…??
- 文章量が多い
かなりの読み物ゲーです。文章量が多いのでサクサク進めたい人には不向きなのではないでしょうか。
参加人数
1~4人
所要時間
60~90分
二人協力プレイに掛かった費用
ボードゲーム代 | 5,800円(拡張パックとの買い間違いに注意です!) ※2019年6月1日時点 |
夫婦コメント&評価
夫コメント
ボードゲームの盤面のクオリティが高いだけにコマの作りの粗さが残念でした…。トークン系も多すぎて無くしちゃいそうなのも怖いです。大筋は一緒なので一度クリアした後にリプレイする気には中々ならないかもしれません。ただ難易度が高く歯ごたえがあるゲームなのでクリアしたときの達成感はすごいです!
妻コメント
面白いです!!勇者が男性と女性どちらか選べるのがよかったです。強いて言うならドワーフ女子をもう少し可愛くしてほしいw 夜明けごとにボード上の怪物コマがお城に向かってどんどん前進してくるのが気持ち悪くて、「はよ退治せな!!」という気分になるのですが、手あたり次第に退治すると物語が進みすぎてゲームオーバーという鬼仕様のため泣く泣くお城に怪物を迎えることに…。私はつねに「民衆よ耐えてくれ…」と思いながら戦ってます。←こんな感じでファンタジー好きならゲームに入り込めるのでおすすめです。