目次
ゲーム概要
『ソードアート・オンライン アリシゼーション リコリス』とは、2020年7月9日にPS4用ソフトが発売されたSAOゲーム最新作のRPG。原作・アニメの「アリシゼーション編」のストーリーを辿るゲーム前半部分と、ゲームオリジナルストーリーである「アリシゼーション リコリス編」が展開していく後半部分とで構成される。プレイヤーは主人公・キリトを操作し、仮想世界(アンダーワールド)の中で人界を巡る戦いに身を投じていくことになる。なお今作は、最大四人でのオンラインマルチプレイに対応している(※PS4版の場合、PlayStation Plusへの加入が必要)。
対応プラットフォーム
PlayStation4 / PC(Steamなど) / Xbox series X|S ※2021年8月25日時点
実況プレイ&解説動画
協力プレイ手順(オンラインマルチ)※PS4
マルチプレイを始めるためには、プレイヤー各自が「チャプター2-1予兆:魔獣」をクリアする必要があります。
招待する側
- コントローラーのOPTIONボタンを押してメニュー画面を開きます。
- R1ボタンまたはL1ボタンを押してパーティーメニューを表示し、R2ボタンまたはL2ボタンを押して「募集」のカテゴリを選択します。募集したいクエストを設定することもできますが、今回は「クエストを指定しないで募集します」を選択します。
- パスワード設定の欄にチェックを入れ、セッション入室用のパスワードを設定します。今回は、「coop」にしました!
- パスワード設定が完了したら「募集開始」を選択し、フレンドが参加するのを待ちます!
招待される側
- コントローラーのOPTIONボタンを押してメニュー画面を開きます。
- R1ボタンまたはL1ボタンを押してパーティメニューを開き、P2ボタンまたはL2ボタンを押して「検索」のカテゴリを選択後、「フレンドから検索」を選びます。
- PlayStationのフレンドリストが表示されますので、一緒に遊びたいフレンドを選択します。
- 検索結果にフレンドのルームが表示されたら、○ボタンを押して選択します。
- 「通信開始」を選択します。
- パスワードの入力画面が表示されたら、フレンドに教えてもらったパスワードを入力します。
- ローディングの後、合流できました!
今作のマルチプレイでは、ゲームの進行状況が自分より進んでいるルームは検索できません。
進行度の違うプレイヤー同士で一緒に遊ぶ際は、よりゲームが進んでいない方のプレイヤーがルームを作成することでマッチングが可能です。
レビュー
オススメする点
- 二人きりで冒険できる
- キャラクターのカスタマイズ要素が多め
- 二人きりで冒険できる
今作のオンラインマルチプレイではストーリーの協力プレイをしたり、各種クエストへの挑戦やフィールド探索を楽しめます。ルーム作成の際にパスワードの設定をすればパスワードを共有したプレイヤーのみとマッチングできるため、広大なファンタジーのフィールドを二人だけで冒険できるのが嬉しいポイントでした(お互いのパートナーNPCをパーティに加えた4人PTでの行動もできます!)。そして今作にはプレイヤー同士で離れられる距離に制限などが無く、一度合流した後は同じワールド内での別行動が可能です。例えば、一人が戦闘でレベル上げしている間にもう一人は別エリアで素材採取をして、通信同期が必要なクエストに挑む時には集合して一緒に戦う!・・・という風な自由な遊び方もできたりします。 なお、マルチプレイでは自分よりゲーム状況が進んでいるプレイヤーのルームには参加できないものの、自分より進行度が進んでいないプレイヤーの元にお手伝いに行く事と、お互いに進行状況を完全に合わせることで初見のプレイヤー同士でのストーリー協力プレイを楽しむ事は可能となっています。やっぱり、誰かと一緒にシナリオ上のボス戦に挑んだり、同時にムービーを見て感想を言い合ったりするのは楽しいんですよね~!
- キャラクターのカスタマイズ要素が多め
今作に登場するスキルには、武器種ごとに異なるソードスキル(いわゆる武器の固有技)、バフやデバフ効果のあるバトルスキル、常時効果を発揮するパッシブスキルなどがあり、スキルを習得していくなかで「EXスキル」と呼ばれる新たなスキル系統が解放されることがあります。EXスキルには「タンク」や「ヒーラー」などがあり、「タンク」の場合は仲間を守るためのスキルが、「ヒーラー」の場合は回復に特化したスキルが習得できるようになります。このような多彩なスキルをプレイヤー各自のバトルスタイルに応じて組み合わせることで、自分好みのキャラビルドを行う事ができます!ちなみに私の場合は、防御力を下げる代わりに攻撃力を増加させるパッシブスキルと、範囲内の味方の攻撃力と速度を上げるバトルスキルを装備し、「防御を捨てて火力を手に入れたパワーマン」というキャラビルドで楽しんでます(※なお、すぐに倒されるため火力は並以下の模様)。
ところで個人的にとても気に入っているのが「ヴィジュアライズアタイア」と呼ばれる機能です。この機能を使うと装備の性能はそのままに、外見だけを編集して自分の好きな見た目で遊ぶことができちゃいます(キャラクリ勢からするとすごくありがたい機能です!)。染料を使って色変更できる装備があるのも嬉しい。また、Ver1.03(2020年7月22日)のアプデにより見た目用として選べる防具の種類やオリジナルアバター用の髪型、顔タイプが増えたので…ますますキャラクリがはかどっちゃいます!笑
ほかにも、デイリークエストのクリア報酬としてもらえる「CUBEチケット」を使って武器スキンやかっこいい&かわいい見た目防具などをランダムで入手できるコンテンツがあります(先ほど早速ガチャりましたがもちろん空振りに終わりました!)。 こうしたマルチプレイが可能なゲームにおけるキャラクターのカスタマイズ性は、バトルにせよキャラクリにせよ、プレイヤー各自の個性を表現する手段として重要な要素の一つだと私は考えていて、その点が充実しているのは今作の良い所だと感じました。
注意する点
- マルチプレイ解放までが長い
- マルチプレイ時、不便な点がある
- マルチプレイ解放までが長い
我が家の場合、マルチプレイ解放までに10時間以上はかかりました。当然ながらマルチプレイ解放までの間はずっと一人でゲームを進めねばならず、私がプレイした際には1章のラスボスを討伐しその後に挟まれる長いムービーが終了した直後に突然アプリケーションが強制終了→そこに至るまでにオートセーブポイントが無いせいで最後の手動セーブ地点(ラスボス前の連戦よりも以前の状況)まで戻されてしまうという事態が発生し、余計にマルチプレイまでの道のりを長く感じました…。個人的に、現時点(2020年7月25日)での今作の1章は、他の章よりもテンポが悪めだと感じています。その理由として挙げられるのが、1章の中で頻繁に発生する「デュエルモード」の戦闘です。キャラクター同士が1対1で戦う「デュエルモード」のバトルでは、基本的に敵がこちらの通常攻撃を殆ど受け流すかガードする鉄壁マンと化します。そのため、ソードスキルとフィニッシュアーツ(いわゆる必殺技)を当てながらちょっとずつ削っていくような戦法になり、1度のバトルにかかる時間がかなり長くなってしまうという印象でした。また、「つばぜり合い」と呼ばれる状態になるとタイミングが非常にシビアなQTEが唐突に始まり、失敗すると強制的に怯まされて無防備に殴られ続ける状態になってしまいます(なお、「つばぜり合い」に成功した場合は逆に相手を怯ませることができ、チャンスになります。ほとんどの攻撃を受け流す敵への対抗手段として用意されたシステムなのかもしれませんが、私はどうも苦手で、何回やっても失敗してしまいます・・・)。つばぜり合いのQTEに関しては、ボタン連打などもう少し簡単なものだったら良かったのではという意見です。
- マルチプレイ時に不便な点がある
マルチプレイ中、フィールド上に配置されている「討伐クエスト」のエリアに入ると通信同期のためにプレイヤー全員が集合する必要があるんですが・・・このシステムが、今作のフィールド移動をかなり不便にしていると感じました。というのも、「討伐クエスト」は、そのエリアに一歩でも入った時点で強制的にクエストが開始されるようになっており、例えばもしも討伐対象を倒さないままプレイヤー1がエリア外に出ると、よりエリア内部にいたプレイヤー2はクエストエリアの初期位置まで勝手に移動させられ、プレイヤー2が先に進むためにもう一度討伐クエストエリアに入ると、再度 通信同期のための読み込みが始まりプレイヤー全員が集合するように促され・・・ の無限ループが始まってしまうからです。このループを回避するための主な手段としては討伐対象を倒すか、または遠回りして討伐エリア内を通らずに目的地を目指す方法があります。ただ、討伐クエストは推奨レベルが50以上の場合が多く、事前にしっかり準備しないと攻略が厳しいですし、回り道してみても目的地までの別ルートが無く、どうしても討伐クエストエリアを通らなければ先に進めないという場合が実際にありましたので、別の解決方法として我が家が試したやり方を記載しておきます。
討伐クエストエリアを回避して目的地に進む方法
- 一旦マルチプレイを解除し、募集側のプレイヤーが討伐クエストエリアを通り過ぎた先のセーブ地点でセーブを行う(ソロプレイ時は討伐対象を倒さずにエリア外に出てもクエストエリア初期位置に強制転送されることはありません)。
- 参加側のプレイヤーも同様にして討伐エリアより先のセーブ地点でセーブする。
- 再びマルチプレイを開始することで参加側プレイヤーの初期位置が募集側プレイヤーの最後のセーブ地点になり、討伐クエストエリアを回避して先に進めるようになります。
他にも、他プレイヤーがどこにいるかが分かりづらくすぐはぐれてしまったり、ローディングによる遅延で実際の場所とは違う場所にキャラクターや敵が表示されて混乱したり、マルチプレイ中には時間を進められないため時間帯や天候に指定のあるクエストの難易度が爆上がりする(我が家の場合、一度解散してホスト側のプレイヤーが自分のワールドの時間・天候を調整したあともういちどマッチングすることで攻略しました)などマルチプレイ時に不便・不親切に感じる点が色々ありました…。また、メインストーリーのバトル前にも通信同期読み込みが行われますが、その際にNPCへの話しかけ忘れなどでストーリーの進行条件を満たしていないプレイヤーが一人でもいる場合、全てのプレイヤーがストーリーを進められなくなります(クエストは、全プレイヤーの進行状況が同期されないと進めることができません)。総じて、マルチプレイで遊ぶせいでゲーム進行がややこしくなってしまう現状は否めないと感じました。
(※ただし、今後のアップデートで更なるバグ対応やゲームシステムの改善が行われる可能性があります。 )
オンライン協力プレイの仕様
協力プレイ環境
PlayStation4本体 | 2台 |
ソフト | 2本 |
コントローラー | 2台 |
二人協力プレイに掛かった費用
ソフト代 | 5,500×2本=11,000円 ※2020年7月25日時点 |
オンラインサービス | PS Plusに加入が必要 |
夫婦コメント&評価
夫コメント
世界観や今後実装コンテンツを含め、「1年遊び続けられるゲーム」を目指しているのは伝わってきますし、フィールドも広く、出来ることも最初から沢山あります。ただ残念ながら現状では細かい部分の作りが粗く、それが操作性の悪さやとっつきの悪さに繋がっているのではと感じました。バトルシステム自体は面白く、ソードスキル後の硬直も含め、SAOシリーズならではの戦闘が楽しめるのは良い点なのですが、スキルコネクトやチェインバーストなど戦況を大きく左右するシステムに関する説明があまりにあっさりとしていて、しっかり理解できないまま実戦に放り出されてしまいます。そのせいで、30時間プレイ後にようやく気付いた機能なども普通にありました…笑。 知っているともっと楽しい戦闘ができるはずなのに、分からないままプレイするせいでダラダラと長引くテンポの悪いバトルになりがちなのが残念です。キリトが学院に通って修行するような描写があったりする1章で、もっと丁寧にシステムのチュートリアルを行っていたなら、プレイヤーがシステムに置いてけぼりにされることは無かったのではないでしょうか。
妻コメント
ヴィジュアライズアタイアのおかげでキャラクリが楽しいです!ただ、オリジナルアバターを使用できるとはいえゲーム的には中身はキリトさんということになっており、ストーリームービーにはキリトさんが登場するのでだんだん混乱して来ます笑。個人的に気になったのはバトル時の味方NPCの棒立ちっぷりです。あそこまでサボられると最早笑えてきます!今作の場合NPCにバトルに関する指示出しができるんですが、それよりも操作キャラクターを切り替えながら全部自分で戦うほうが殲滅速度が上がって楽しかったです!特に、チェインバーストの仕組みを把握したあとは出せる火力がかなり変わって、別ゲーのように感じました。だからこそ、こういった重要なバトルシステムの説明はもっと分かりやすく丁寧にして欲しかったです・・・。バグや操作性、複雑なシステムのせいでストレスを感じてしまいとっつきにくい本作ですが、何よりも私が気になったのは、セーブポイントをボス戦やイベント地点近くに配置しているのになぜか先にセーブ地点に触らせてもらえずセーブできないという謎仕様でした。なんでなん・・・?