ゲーム概要
『HAVEN』は、2020年12月3日にSTEAM用のソフトが発売されたアクションRPGです。物語の舞台は宇宙の果て、人々に忘れ去られた惑星「ソース」。全てを捨てて故郷から逃げ出したケイとユウは、2人だけの惑星で穏やかな時を過ごしていました。しかし、突然の地震によって住処でもある宇宙船・ネストが壊れてしまいます…。作中では、宇宙船を修理するために惑星を探索し、生き延びるために奮闘する2人の様子がアニメ調の3Dグラフィックで色鮮やかに描かれます。
なお本作は、最大2人でのオフラインマルチプレイに対応しています。
対応プラットフォーム
PlayStation4 / PlayStation5 / Nintendo Switch / Xbox Series X|S / PC(Steam)など
プレイ人数
1~2人(オフラインのみ)
実況プレイ&解説動画
協力プレイ手順(オフラインマルチ)※Steam
今作は、ゲーム開始直後から協力プレイが可能です。
- PCにゲームパッドを二つ接続し、2P用ゲームパッドのいずれかのボタンを押すことですぐに協力プレイが開始できます。
- なお、協力プレイは方向キー下ボタンを押すとすぐに終了できます。
ゲームパッドを繋いでボタンを押せばいつでも2Pがゲームに参加できます。
レビュー
オススメする点
- リアルタイムバトルが面白い
- 独特の世界観
- リアルタイムバトルが面白い
コマンド形式のリアルタイムバトルなので、こちらのターンだけでなく敵のターンも常に進んでいます。そのためただ単調に攻撃の応酬を繰り返すのではなく、敵の攻撃予備動作を見て予めシールドを用意したり、敵が怯んでいる時には攻撃を畳みかける、HPを削り切ったら鎮静化を行う等々 状況に合わせた対応が求められており臨場感があって面白いです。ただ、コマンド形式ということもあって操作性は非常にシンプルである反面、アクションゲームのような爽快感は少なめだと感じました。ですが、敵を観察し次の行動を予測することで先回りして対応策を講じるなどの戦略的な戦いを楽しめるのに加えて、敵によって戦法を変える必要があったりとシンプルながらに奥深い面もあります。例えばデュアル攻撃(タイミングを合わせて2人で繰り出す大技)でなければダメージが入らない強敵や、2人でタイミング良く交互に攻撃することでスタンさせて有利に戦える敵、回避またはガードばかりする特殊な状態になる敵などゲームが進行するにつれてさまざまな強敵が登場します。中盤~終盤にかけて戦闘が複雑化していくなかで強敵と遭遇したときには緊張感すらあり、どんな戦法で挑むかを2人で相談しながら攻略法を見つけていくのが楽しかったです。更に、空腹時はアクションのチャージ時間が遅くなったり、デュアル攻撃のタイミングゲージの幅が狭くなったりと「空腹」という戦闘外での行動によるバッドステータスが戦闘に関わってくるところが他にはない感じで面白かったです。
>>バトル時の協力要素
プレイヤー2人がタイミングを合わせて繰り出すデュアル攻撃のほかにも、シールドを張ってパートナーを援護したり、回復や強化アイテムを使ってお互いをサポートできるなどの連携要素があります。「回復するよ」「鎮静化するね」など、リアルで声を掛け合いながらのコンビネーションプレイが楽しかったです!なお、片方が倒れてしまった際には蘇生も可能ですが、繰り返す度にタイミングゲージが狭くなって蘇生の難易度が上がっていきます(我が家の場合、三回目以降は蘇生するのがめちゃめちゃ厳しかったです)。
- 独特の世界観
主人公2人が恋人同士であるというあまり見ない設定に加え、物語の舞台が「宇宙の果てにある無人の惑星」というSFを感じる世界観、コマンド式のリアルタイムバトル、そして反重力ブーツを使った特徴的な移動アクション。本作の場合、こういったゲームにおいて根幹となる部分がとても斬新で、そこが作品をいっそう魅力的にしていると感じました。また、カラフルなアニメ調の3Dグラフィックと異星での冒険を演出するBGMが世界に彩りを添えています。
>>応援したくなる物語
全てを捨てて、やっとの思いで故郷から抜け出した二人が逃げてきた先は 宇宙の果てにある人々に忘れ去られた惑星。これは逃亡者であるケイとユウの、いわば“駆け落ち”の物語です。手持ちの食料はアップルデューと呼ばれる果実のみで、住処である宇宙船は突然の地震で壊れてしまい、寂れた無人の惑星に 文字通り放り出されたところから2人の物語は幕を開けます。冒頭から追い詰められた状況なのは明らかですが、愛しい人と一緒に過ごす時間を少しでも長くするために奮闘する二人の姿を見ていると、「二人に対して感情移入し、自分の分身として物語を楽しむ」というよりは寧ろ「第三者の視点から彼らを見守っている」ような、小説や映画を観ている時と近いような感覚で物語に没入できました。どんなに困難な状況でもお互いを想い、追手の影や未知の惑星での先行きの見えない生活に不安を抱えて怯えながら、それでも手と手を取り合って生き延びようとするケイとユウを次第に応援したくなります。なお、会話中に選択肢を提示された時はプレイヤー同士で意見を合わせる必要があり、どちらかの選択が優先されたりとかがないので、「どっちにしよっか?」なんて相談しながら一緒にストーリーを楽しめて良かったです。
注意する点
- 移動中、後方にいるプレイヤーは採取操作のみ
- マップが分かりづらい
- かなりイチャイチャする
- 移動中、後方にいるプレイヤーは採取操作のみ
移動中は先頭プレイヤーの操作が優先されるので後方にいるプレイヤーは右スティックを動かすと出てくる物体(わらびもちに似ている)を操作してアイテムを採取していくことしかできませんでした。また、カメラも先頭にいるプレイヤーを追従するので思わぬところでカメラがぐるぐる動いて後方プレイヤーは画面酔いしがちでした…。
- マップが分かりづらい
序盤はマップがないままで探索せねばならず迷ってしまって中々宇宙船まで帰れないことがあったり、フローブリッジの位置は見えているのにそこまでの行き方が分からず行き詰ってしまうなど移動に関して困ることが結構ありました。マップ自体も簡素すぎて探索完了したエリアでも何処に何があるのかは把握できず、少し不親切かも…。マップ画面からそのエリアについてのメモを確認できるものの、探索すべき場所についてのヒントなどはなく「まだ発見していない場所がある」と書いてあるのみで痒い所に手が届いていない感じが残念でした。ノーヒントで同じエリア内をぐるぐると何度も回って隅から隅まで調べないと発見できない要素があったり、そんな風に細かく探索させるにも関わらず移動アクションがスピーディすぎて小回りがききづらく、しっかり調べようと徒歩移動にしてみるとそれはあまりにも遅すぎで落差が激しく、その上キャラクターがいちいち「なんでのろのろ歩いてるの?」と文句を言ったりするのが結構ストレスでした…笑。細かな探索をさせたいエリアでは最初から徒歩移動のみにするなどの細かいバランス挑戦があればもっと良かったのではと思います。ほかにも、特定の地点からしかファストトラベルできない(しかもアイテムが必要)など、移動スキップ機能の使い辛さも少し気になりました。
- かなりイチャイチャする
ラブストーリーも楽しめるアクションRPGということで、かなりイチャイチャします!笑 移動中に手をつないだり、ハグで体力を回復するだけでなく、ムービー中に普通にキスしたり、そこまでハードではないものの会話中に下ネタが飛び交ったりすることもありますので注意が必要です。
オフライン協力プレイの仕様
協力プレイの特徴
- バトル時の連携技は2人がタイミングを合わせると発動できる
- 蘇生できる(※繰り返すとタイミングゲージが小さくなる)
- 会話の選択肢は二人で選べる
- 料理や調合なども二人でコマンド操作できる
協力プレイ環境
PC本体 | 1台 |
ソフト | 1本 |
コントローラー(Xboxのものを使用) | 2台 |
二人協力プレイに掛かった費用
ソフト代 | 3,080円 ※2020年12月23日時点 Xbox Game Pass Ultimateライブラリに含まれています。 ※2021年8月19日時点 |
オンラインサービス | 不要 |
夫婦コメント&評価
夫コメント
グライド(移動アクション)に慣れるまで少し時間がかかりましたが、慣れるとレースゲームのような感覚でフィールドを滑空できて爽快感があり、面白かったです!協力要素が多めで、バトルだけでなく料理や調合、会話の選択肢を選ぶ時も二人で操作でき、移動中は先頭のプレイヤーの操作が優先されるものの後方のプレイヤーも素材採取をして貢献できたりと役割分担でき、最初から最後まで二人きりで遊べるゲームだという印象を持ちました。ただ、探索関連で不親切な部分があるのと、会話中に突如として登場する下ネタには注意が必要かもしれません。一緒に遊ぶ人を少し選ぶ(仲が良くないと恥ずかしくなってしまう)作品かなと思いました。
妻コメント
探索中にかなり迷ってしまい夜更けになっても家に帰れず、ものすごく空腹なのに強敵との連戦が続いてケイもユウも疲労MAXになった時があり、状態によって二人の立ちポーズが変わったりする演出があるんですが二人ともお腹を押さえてふらふらしていて、なんだかものすごく申し訳ない気持ちになりました(ごめんね…)。どうにか辿り着いたキャンプ地が非常にありがたかったです。あの時食べたアップルデューシチューにはさすがのユウも文句を言わなかったはず…! 日本語吹替には未対応であるものの翻訳が非常に丁寧なので違和感なくストーリーに浸ることができました。カップルでプレイするゲームとしておすすめです!