目次
ゲーム概要
『Curse of the Sea Rats』は、2023年4月6日に発売された探索型アクションアドベンチャーゲームです。本作の主な特徴として、アニメ調のグラフィックや、マップ探索に重きを置いたゲーム性、独自の戦闘スタイルを持つ個性的な4人の主人公たちの存在が挙げられます。
なお本作は最大4人でのオフラインマルチプレイに対応しています。
あらすじ
物語の舞台は18世紀後半、アイルランド沖の謎の島。海賊や囚人を護送中の海軍艦艇は古代魔術によって呪われ、船は座礁。その上船内の人間はなんと全員ネズミになってしまいます。混乱に乗じた海賊たちが提督の息子を人質に取り逃走したため、提督は残った囚人たちに息子の奪還を依頼します。プレイヤーは、提督の息子を救出し自由を得るため、そしてネズミの魔法を解くために島を冒険することになります。
対応プラットフォーム
PlayStation4 / PlayStation5 / Nintendo Switch / Xbox Series X|S / PC(Steam、Epic Games)
※2023年4月21日時点
プレイ人数
最大4人(オフラインのみ)
実況プレイ&解説動画(生放送)
おすそわけプレイ手順
オープニング後すぐに協力プレイを開始できます。
- 1PコントローラーのYボタンを押します。
- 各自のコントローラーのLボタンとRボタンを同時押して接続し、接続が完了したら1PコントローラーのAボタンを押します。
- 各自のコントローラーを操作してヒーローを選択します。
- 「はい」を選択します。
- 協力プレイが開始できました!
スキル上げ用のNPCに話しかけるとゲームの途中からでも協力プレイを開始できます。
レビュー
オススメする点
- 高品質の手書きグラフィックとBGMの演出が素晴らしい
- ボスの種類が多く、緊張感のある戦いが面白い!(後述するスキルを取得した場合を除く)
- やり込み要素も楽しめる
- 高品質の手書きグラフィックとBGMの演出が素晴らしい
ディズニー映画などに影響を受けたというグラフィックには独特の味わいがあります。各エリアの背景描写や小さなオブジェクトに至るまで細部までこだわって制作されていると感じました。また、背景の雰囲気に合わせてエリアごとに違うBGMが用意されていたり、登場するNPCも多く、それぞれに個性があり表情豊かに描かれているなど、世界観の演出が素晴らしいと感じました。
- ボスの種類が多く、緊張感のある戦いが面白い!(後述するスキルを取得した場合を除く)
素早い剣技で攻撃してくるボス、突進攻撃やジャンプ踏み付け攻撃をしてくる重量級ボス、よけ切れないくらいの魔法を画面いっぱいに撃ってくるボス、二人がかりで連携して攻撃してくるボスなどなど、ボスの種類がかなり多いです。そのため毎回敵の攻撃パターンを理解しながら徐々に対応できるようになっていくような緊張感のあるボス戦が味わえました。また、単純な戦闘だけでなく、敵が撃ってくる砲弾を打ち返してダメージを与えたり、一定時間で消えてしまう不安定な足場を移動しながら攻撃する必要があったりとギミックも多彩で、プレイヤーを飽きさせない工夫を感じました。
- やり込み要素も楽しめる
マップ各地にいるNPCから依頼されるサブクエストにも、そこそこの数があります。さらに、地面に埋まっている財宝を掘り出したり、マップ上には表示されない隠しエリアにある宝箱を発見するといったコレクション要素も用意されています。本作はゲームクリア時のエリア開放率や討伐したボス数などによって結末が変化するマルチエンディング形式なので、協力ゲーム通信は12.5時間(エリア開放率80%)でクリアしましたが、100%を目指すのであれば20時間程度は遊べるのではと思います。(※ただし100%クリアを目指す際は、1周目で目指した方が良いと思います。ゲームクリア後に未探索のエリアに行ってみようと思ったのですが、ラスボス戦の直前でオートセーブされていてボスエリアから他のエリアには移動できなくなっていました。手動セーブもできないので、クリア後はもう一度最初からやり直す必要があります。)
注意する点
- スキル取得が進むと一気にヌルゲーと化してしまう(ver1.0.16時点)
- 重要な部分でバグがあったりしていまいちストーリーに没入しきれない(※2023年4月21日時点)
- ゲーム攻略の自由度が高いとは言えない
- スキル取得が進むと一気にヌルゲーと化してしまう(ver1.0.16時点)
ゲーム開始直後はボス戦を中心に緊張感を味わいながら楽しめますが、中盤以降レベルアップやスキル取得によってキャラ強化が進むと一気にヌルゲーと化してしまいました。特に剣士キャラ・ダグラスの「雄叫び」というスキルが異常に強く、物理攻撃で敵にダメージを与えると体力が30%も回復するため、中盤以降の敵(ボスも含め)は近接で殴っているだけでも敵から受けるダメージよりも回復量が上回る事になり、ただ連打しているだけでも勝ててしまうという事態が発生しました。ボスの種類が多く、HPの残量によって敵の行動パターンが変わるなどボス戦の設計にこだわりを感じるだけに、その魅力を活かしきれていないゲームバランスを勿体なく感じてしまいます。
- 重要な部分でバグがあったりしていまいちストーリーに没入しきれない(※2023年4月21日時点)
上下を妨害オブジェクトに覆われた複雑な地形を二段ジャンプと空中ダッシュを駆使して通り抜けていくなど、移動アクションで難しい操作を求められることがあります。協力プレイ中はキャラ同士の距離が開きすぎると置いて行かれた方が死んでしまうという仕様という事もあって、この手の操作があまり得意でない私たちはかなり苦しめられ、通り抜けるまでに30分以上費やしたエリアもあります。また、マップ内のファストトラベル機能が使えなくなる場面があるのですが、その際はマップの端から端までを特定のルートで移動するよう強制され、前述の通り移動アクションの難易度が高めなこともあって何だか時間稼ぎのようにも感じてしまいました…。さらにメインストーリーに関する重要な会話が画面から見切れてしまい、会話文が読めないバグがゲーム中盤から終盤にかけて多発しました。その上なんとラスボス戦の直前のムービーでも不具合が発生し、一番気になるシーンが見れないままラスボス戦が始まってしまいました。(しかも不具合のせいで1Pが操作不能となり、どうにか2Pを動かしてラスボス戦に突入できた)そのため、いまいちストーリーを理解できないままクリアすることになってしまいました。
- ゲーム攻略の自由度が高いとは言えない
マップの広さは販売価格を考えると十分満足できるボリュームだと思います。ただ、ゲーム攻略の自由度が高いことをセールスポイントにしていた割にはさほど探索の自由度はないと感じました。例えば二段ジャンプやダッシュジャンプといったスキルを習得していないと進めない場所があったり、鍵や特定のアイテムが無いと進めない場所があったりするので、ボスを倒す順番を自分で決めたりボス討伐をスキップするといった多少の自由度はあるものの、どこのエリアからでも攻略できるという感じではなく概ね一本道であると感じました。
おすそわけプレイの仕様
協力プレイの特徴
- 戦闘中に倒れた味方を蘇生できます(復活クールタイム後、魂状態の味方に攻撃を当てる)
- ゲーム途中からでも参加可能(スキルを上げてくれるNPCから)
- 4キャラから好きなキャラで遊べる
- 他のプレイヤーと同じキャラは選択できない
- キャラ同士が離れすぎると画面から見切れた方のキャラクターが死んでしまう
- スキルを上げるための霊力やお金・回復アイテムは共有
協力プレイ環境
Nintendo Switch本体 | 1台 |
ソフト | 1本 |
コントローラー | 2台 |
Joy-Con横持ち、Joy-Conグリップ、Nintendo Switch Proコントローラーに対応。
二人協力プレイに掛かる費用
ソフト代 | 1,980円 ※2023年4月21日時点 |
オンラインサービス | 不要 |
メインストーリーのクリア時間
12.5時間(複数のサブクエストとボス討伐含む)
夫婦コメント&評価
夫コメント
手動セーブができないため全滅後にかなり前の状況まで戻されたり、ラスボス戦まで進めてしまうとそれ以前のステージに戻れなくなり探索ができなくなってしまうなど、遊びにくさを感じる部分がありました。しかし操作性は悪くなく、比較的簡単なボタン操作でコンボが出せたり、技や必殺技も繰り出せるのでボス戦を中心に戦闘が楽しい印象でした。主要部分で会話が見切れてしまって、ストーリーを完全に理解できずにクリアしてしまったのだけが心残りです。
妻コメント
グラフィック、BGM、マップ構成など細部へのこだわりが非常に素晴らしく、愛を持って制作されたゲームだと言うのが端々から伝わってきます。それだけにゲームバランスやバグなど、ゲームを快適にプレイするために必要な部分の調整が未完全で、勿体なく感じました。多彩なボス戦やギミックなどバトルは楽しいのですがエリア移動の度に挟まれるローディングのせいで探索のテンポが悪くなりがちな事も気になります。