目次
ゲーム概要
『LOST EPIC(ロストエピック )』は、2021年にSteamにて早期アクセス版が配信され、この度2022年7月28日に正式リリース版が発売された探索型の2D横スクロールアクションゲームです。プレイヤーは神殺しの騎士となり「神域」と呼ばれる世界を駆け巡ることとなります。主な特徴としてやり応えのあるハイスピードなバトルアクションや、多様なキャラビルド要素、アイテムクラフトやサブクエストなどのやり込みコンテンツなどが挙げられます。
なお本作は最大3人でのオンラインマルチプレイに対応しています(※マルチプレイの際はPS Plusへの加入が必要です)。
あらすじ
物語の舞台となるのは、神々が人間を喰らう「神域」と呼ばれる土地。はるか昔。古き神が去ったあと降臨した新しき神々は、世界の選別による支配を行いました。その日から、全てを持つもの「神民」は神の庇護を受け豊かに暮らし、一方世界から切り離された「殲民」は全てを失い、死を待つだけの時を送ることになりました。ある時、殲民の中から神々に挑む者たちが現れます。自らを騎士と名乗り、神々を倒す技「シンギ」を操る彼等は選別による支配に終止符を打つため、神域へと足を踏み入れます。
対応プラットフォーム
PlayStation4 / PlayStation5 / Nintendo Switch / PC(Steam)
※2022年8月2日時点
PS4とPS5での世代間クロスプレイが可能です。
ただし、PlayStation版とSteam版のクロスプレイには記事投稿時点では未対応です。(※2022年8月2日時点)
プレイ人数
最大3人(オンライン専用)
実況プレイ&解説動画(生放送)
協力プレイ手順(オンラインマルチ)※PS5
マルチプレイには「霧のとばり」というアイテムが必要です(ゲーム開始後すぐに入手でき、使っても無くなりません)。各自でチュートリアルを進めて「豊穣の神域」に到達すると協力プレイが可能になります。
招待側
- チュートリアルを進めて「豊穣の神域」に到達します。
- コントローラーのOptionボタンを押してメニュー画面を開きます。
- R1ボタンを押して所持アイテム一覧を開き、「霧のとばり」を選択します。
- 「はい」を選択します。
- 「プライベートロビー」を選択します。
- □ボタンを押して招待ダイアログを開きます。
- するとPlayStationのフレンドリストが表示されますので、ゲームに招待したいプレイヤーを選んで招待を送信し、フレンドがロビーに参加するのを待ちます。
- フレンドがロビーに参加したのを確認したら「ゲーム開始」を選択します。
- 協力プレイが開始されます。
参加側
- ゲームに招待されると画面右上に通知が表示されるので、コントローラーのPSボタンを押して返答を行います(通知が消えてしまった場合は、PSボタンを押してPlayStationのホーム画面に戻り通知センターから返答が可能です)。
- 「グループに参加」を選択します。
- ロビーへの参加が完了したら、ホストプレイヤーがゲーム開始するのを待ちます。
レビュー
オススメする点
- ぬるぬる動く爽快アクション&やり応え抜群のボスバトル
- 美麗グラフィックで描かれたフィールドの探索が楽しい
- キャラビルドが楽しい!
- ぬるぬる動く爽快アクション&やり応え抜群のボスバトル
とにかくぬるぬる動くレスポンスの良さが素晴らしく、可愛い2Dグラフィックのアバターでスピーディなアクションを繰り出せます。さらに、軽攻撃→必殺技(シンギ)→強攻撃 という風にコンボの合間に必殺技を挟むことで間髪入れずに攻撃を叩き込むことができ、可愛い見た目とは裏腹にアグレッシブなバトルが楽しめます。また、敵をパリィで転ばせてからのコンボが決まるとかなり爽快です。
本作には、かっこいいエフェクトと共に大ダメージを与える「シンギ」という強力な技が登場します。シンギは武器ごとに異なるものが用意されていて、何度も使って熟練度を上げると同種の別の武器にもセットできるようになります。加えてサブ武器による遠距離攻撃(連射弾や反射するレーザー砲)、体力回復技などもあるので、武器を持ち替えたり別のシンギと組み合わせたりすれば多彩なバトルスタイルで協力プレイが楽しめると思います。
一方、操作性はシンプルながらもバトルの難易度はむしろ高めで、複数の敵に囲まれたりスタミナ切れしていると、隙を突かれて容赦無くボコボコにされてしまいます。さらにボス戦の場合は難易度ノーマルだとしても準備無しに挑むと全く歯が立たないまま倒されることもあったりと歯ごたえ抜群で、その上一定量体力を削ると「お遊びは終わりだ」とでも言わんばかりにボスの行動パターンが変化し、より手強くなると言った厄介な要素もあります(だけどこの演出にワクワクしてしまう自分がいます)。自分の体力・スタミナ残量・敵の攻撃・シンギのクールタイムなど様々な要素を管理しながらの戦闘にはかなりの緊張感があり、仲間と共に何度もリベンジした末に勝利できた時の達成感は・・・やっぱりたまりません!!個人的に「何度倒されても再挑戦したくなる戦闘」が存在するゲームには、その先にある勝利からしか得られない高揚感があると思っているので、そういった興奮や感動をフレンドさんと一緒に味わいたい方にオススメしたいです。
- 美麗グラフィックで描かれたフィールドの探索が楽しい
いろんなステージがありますがとりあえず落下ダメージで死んだりしないので探索しやすく、エリア内に隠された宝箱から強い武器を入手できたりと楽しいです。また本作は音響と背景画像の作り込みが素晴らしく、紅葉を思わせるような鮮やかな草木に彩られた豊穣の神域をはじめとしてどのエリアも魅力的に描かれていて、一瞬立ち止まって景色を眺めたくなるような美しさがあります。加えて 水中エリアではBGMがくぐもって聞こえる演出があったり、洞窟では画面が薄暗くなるなど演出にも凝っています。
フィールドでは素材を集めて料理をしたり釣りもできます。個人的に料理が気に入っていて、基本的にレシピはフィールドに落ちたメモを読んで覚えたりするのですが、適当に具材を鍋に突っ込んで偶然ちゃんとしたレシピを発見できたときには錬金術に成功したような感じでテンションが上がりました。
なお本作では、もしも敵に倒されてしまうとその場にアニマを落としてしまいます。アニマは敵を倒した際に入手できるお金や経験値のようなアイテムで、レベルUP時や武器強化など様々な場面で要求されるため正直失くすと痛手になります。落とした場所に戻れば回収できるのですが、例えば他の敵に攻撃されて回収する前に再び倒れてしまうと二度と回収できなくなります泣。といった具合に、本作はバトル以外でもソウルライクゲームの性質を持っています。
- キャラビルドが楽しい!
キャラ成長コンテンツが豊富で、やり込めばやりこむほど自キャラが強くたくましくなっていくのを実感できて楽しいです。キャラクターはレベルアップごとに貰えるスキルポイントを振り分けたり、サブクエストの達成報酬によってステータスが強化されていきます。ステータスには体力・スタミナ・筋力・心力・技力などがあり、脳筋ビルドも遠距離特化ビルドも可能です。また、武器やアクセサリーを生成して装備したり武器を強化することもできます。素材との組み合わせでランダム効果がついた武器では属性攻撃が可能になったりと、ハクスラ的な遊び方もできて面白いです。
注意する点
- 完全に一緒に進める事はできない
- 探索中、よく迷子になる
- ストーリーがやや難解
- 完全に一緒に進める事はできない
マルチプレイ中はホストプレイヤー(招待側)のストーリーとクエストしか進まず、ゲストプレイヤー(参加側)は完全なお手伝いになります。そのためマルチで進捗を合わせて一緒にストーリーを進めたい場合はホストとゲストを交代して同じボスを二回倒す必要があります。また、ゲストが未到達のエリアでも一緒に冒険自体はできるのですがその先で発生する機能解放イベントに関してもホストのゲーム画面だけでしか進まないので、ゲストはレベルを上げる施設やファストトラベルなどの必須機能を改めて自分のゲームで解放せねばならず、二度手間でした・・・。
- 探索中、よく迷子になる
「目的地(ボスの場所)はマップ内で黄色く光っているあたり」という曖昧な情報しかないにも関わらず、マルチプレイ中はそのマップすら表示できなくなります。そもそも何処に向かえば良いのか分かりづらいのにマルチプレイをする事でマップを奪われ、さらに分かりづらさが増し、結果的に迷子になりがちでした。なお、序盤から高難度エリアに進めたりと攻略ルートに明確なルールは無いように見え、探索の自由度は高いと考えられます。その反面、先のエリアに進むために必須となるスキルを解放するための場所や、キーアイテムの入手方法に関しても何かヒントがあったりということはないので協力ゲーム通信のように迷子スキルの高い方は注意が必要です。
- ストーリーがやや難解
物語に関してはチュートリアル後の神域に向かう際のナレーションが説明の役割を果たしていますが、ムービーシーンなどはなく文字がベースなのでいきなり「神民」「殲民」「騎士」などの重要ワードを聞いても頭に入って来づらい印象を受けました。そのため、事前に公式サイトなどでストーリーや世界観を確認しておく方が良いと思います。その後もアニメーションイベントなどはなくNPC会話をメインに主人公の意思などは関係なしに展開が進んでいくので、感情移入してストーリーを楽しむ系のゲームでは無いと感じました。とは言え設定はとても魅力的で良い意味で厨二っぽい設定でワクワクします。こう言ったファンタジックな雰囲気のゲームが好きな方ならば問題なく入り込めると思います。
オンライン協力プレイの仕様
協力プレイの特徴
- マルチプレイ中はホストプレイヤーのストーリーのみが進行し、参加プレイヤーのストーリーは進まない
- 倒れた仲間は蘇生できず、ホストプレイヤーが死亡するとマルチプレイが終了し参加者も全員ロビーに戻される
- 同エリア内でならばキャラクター同士の離れられる距離に制限が無い
- エリア移動権限を持つのはホストプレイヤーのみ
- マルチプレイ中はメニュー画面を開けない(装備変更・マップ確認などができなくなる)
- マルチプレイ中はレベルアップ・アイテムクラフト・装備強化などができなくなる
- 参加プレイヤーは未到達のエリアにも参加可能
- タッチパッドボタンを押すとスタンプでコミュニケーションが取れる
協力プレイ環境
PlayStation5本体 | 2台 |
ソフト | 2本 |
コントローラー | 2台 |
二人協力プレイに掛かった費用
ソフト代 | 2,450円×2本=4,900円 ※2022年8月2日時点 |
オンラインサービス | PS Plusに加入が必要 |
夫婦コメント&評価
夫コメント
操作性とレスポンスが触った瞬間にわかるくらい素晴らしく、奥義から武器持ち替えでコンボを繋げられたりとスピーディでアクション性の高いバトルが癖になります!かなりキャラクターを強化できたりサブクエストなども用意されており、協力ゲーム通信の場合はクリアまで20時間ほどプレイしました。キャラビルドではレベルアップ時に得たスキルポイントを振り分けて各種ステータスを伸ばすだけでなく、サブクエストによっては達成報酬でステータスが強化されるものもあり、やり込むほどにキャラが強くなっていく印象です。試しに少し育った状態で昔のエリアに戻ると雑魚敵を難無く倒せるようになっていて、自分が強くなっていると実感できて嬉しかったです!ただし本作のマルチプレイではホストのストーリーしか進まず、マルチプレイ中に拾った素材やアニマなどは全てホストのものになってしまいます。進捗を合わせて一緒にストーリーを楽しみたい場合、同じことを二回する必要があるので注意してください。
妻コメント
ボスは雑魚敵とのスピーディなバトルとは一転して、ヒットアンドアウェイが重要な緊張感漂う戦闘になります。一撃が重く、被弾するとかなりHPを削られてしまうのでアイテムクラフトで十分な量の回復薬を準備してから挑みたいです。私は何度も挑戦する中で回復薬を使い切ってしまい、しかもマルチ中は素材が入手できないので補充できなくなってしまい困ってしまいました(泣)。しかしそんな苦境を乗り越えてボスを倒せた時の達成感はやっぱり最高です!こういう勝利からしか得られない栄養素がある。なお、マルチプレイ中にホストとゲストが入れ替わる際、それまでホスト側だったプレイヤーさんは自分のロビーを一度閉じなければ他人のロビーに参加できません。もしもゲストとして参加できずに困っている方がいたらお試しください。