ゲーム概要
『ムービングアウト』とは、2020年4月29日に発売されたソフト。ジャンルは引っ越しアクション。物語の舞台はワクワクと忙しさにあふれた街「パックモア」。プレイヤーは引っ越し業者「スムーズ・ムーブス社」の従業員となり、荷物や家具をトラックに積み込んでいく。今作は、時短のために2階から1階に家具を放り投げたり、移動に邪魔なドアや窓は破壊できるなど「引っ越しのためなら何をしても大丈夫☆」というハチャメチャさが特徴的なパーティゲームである。なお、最大4人でのオフライン協力プレイに対応しており、大型家具などをプレイヤー同士で一緒に運ぶなどの協力要素がある。
対応プラットフォーム
PlayStation4 / Nintendo Switch / PC(Steamなど) ※2020年6月7日時点
プレイ人数
最大4人(オフラインのみ)
実況プレイ&解説動画
オフライン協力プレイ手順
予めPS4に人数分のコントローラーを接続し、それぞれ別のPSアカウントでログインしておきます。
こちらの記事では、初めてゲームをプレイする際の協力プレイ手順を解説しています。
- 『新規ゲーム』を選択します。
- セーブデータを作成するスロットを選択します。
- 『ゲーム開始』を選択します。
- この画面が表示されたら、プレイヤーがそれぞれのコントローラーを操作して社員(自分の操作キャラクター)を選択します。
- 選び終わったら、それぞれのコントローラーで○ボタンを押して準備を完了します。
- ローディングのあと、協力プレイが開始されます!
レビュー
オススメする点
- 仲間と協力して大きな家具運び!
- 明るく平和なパーティーゲー
- 仲間と協力して大きな家具運び!
今作では大きな荷物を仲間と力を合わせて一緒に運ぶ場面が多々あります。その際に、お互い声を掛け合いながら操作していると現実とゲームがシンクロするような感じで面白く、まるで本当に引っ越し作業をしているような気分を味わえました。また、L字ソファーのような難しい家具を運搬する際は 家の壁につっかえないように家具を回転させ角度を調整しながら運ぶ必要があるなど、なんだか妙にリアルで頭を使うような部分があります。と言っても今作の最大の特徴はやっぱりエキセントリックな荷運び術。ピアノを至る所にぶつけながらムチャクチャに運んで、トラックに投げ入れるのが成功した時の謎の爽快感は・・・クセになります!笑
- 明るく平和なパーティーゲー
キャラクター同士の会話やローディング中に表示されるワンポイントアドバイスの内容がいちいち面白く、ツッコミどころが満載。「(怪しみながら)うーん、これは何か臭うね」「ごめん、お昼に餃子を食べたんだ」…等々、新喜劇なら全員で転がるであろう会話が頻繁に行われており、そこかしこに散りばめられたギャグには制作者の笑いへのこだわりを感じました。さらに、可愛い操作キャラクターたちの存在もこのゲームを楽しいものにしてくれます。イヌやネコから始まり、ユニコーン、植木鉢、トースター、目玉焼きなど個性豊かな仲間たちがたくさん!どれを使おうか迷うなあ(錯乱)という感じなんですが、我が家のお気に入りキャラクターはワッフル焼き機。事あるごとに「チン♪」と小気味良い音を立ててワッフルを焼き上げてくれます。しかも、1人で重たい荷物を無理やり運ぼうとするとワッフルが焦げ焦げになったりする小ネタ付き。そう言った細かい演出が可愛くて微笑ましく、そして面白くて平和なこのゲームの世界観を上手く表現しているなと感じました。ちなみに、プレイヤーが操作するキャラクターたちは"引っ越し作業中毒"になった者ばかり。雇用先である「スムーズ・ムーブス社」がブラック企業であることは明らかですが、いつもやる気満々で仕事へのモチベーションも高い従業員たちに切ないながらもどこか親近感がわいてしまいます…笑。なお、「引っ越しはスピードが第一」を掲げるスムーズ・ムーブス社では家具を壊してこそ一人前の引っ越し業者。"依頼人は免責同意書にサインしている。物を壊しても安心だ!"と社長が仰ってるので、どんなにムチャクチャしても大丈夫なはずです・・・多分w
注意する点
- 作業感は否めない
- 盛り上がるのは中盤から?!
- 作業感は否めない
そもそもゲームの内容が引っ越し「作業」なので、これに関しては仕方ない…というか当たり前なんですが、全体を通して見てみても作業ゲー感はやはり強いです。特にゲームの序盤は登場する家具の種類やギミックなどが同じものが多く、チュートリアルの延長ステージのような感じなのでだんだん同じことを繰り返しに思えてマンネリ化するかもしれません…。(だからこそ本当に仕事してる感じを味わえるのかもしれませんが…笑)
- 盛り上がるのは中盤から?!
中盤以降からは登場するギミックが軒並み難しくなってきます。序盤の頃と比べると中盤ステージからは「お遊びはここまでだ」感が出ているように思えます・・・笑。とりあえず、荷運びの本当の厳しさを身をもって教え込まれます。特にグアバジュースのステージからが難しすぎて驚きました(難解なパズルゲームみたいな雰囲気まで出てきます)!ただ、難しいだけあってストーリー展開も盛り上がってくるので、マンネリ気味な序盤で飽きそうなところを我慢して続けると中盤からの別ゲー化でまた違った楽しみ方ができるかなと思いました。
オフライン協力プレイの仕様
協力プレイ環境
PlayStation4本体 | 1台 |
ソフト | 1本 |
コントローラー | 2台 |
オフラインマルチプレイにのみ対応しています(※2020年6月7日時点)。
二人協力プレイに掛かった費用
ソフト代 | 2,750円(DL版/PS Store) ※2020年6月7日時点 |
オンラインサービス | PS Plusに加入が不要 |
夫婦コメント&評価
夫コメント
他にはない「引っ越し」を題材にした非常にニッチなゲームです。戸口に家具が引っ掛かったり変にフラフラ揺れたりと無駄にリアルに(※褒めてる)荷物運びのアクション性が再現されており、結構ガチめの引っ越し作業を体験することができます。大きな家具を運びながらスムーズに廊下を進めた時や、荷物でいっぱいになったトラックに家具を放り投げて積み込めた時の謎の爽快感が楽しさの秘密かもしれません!ボーナスミッションの内容も普通じゃ思いつかないような内容(たとえば「ソファーを日干しする」など)で、しかもステージごとに異なっています。ステージを隅から隅まで遊びつくさないとクリアできないようなミッションのおかげで、同じステージでも二回、三回目も楽しく遊べるのが良いと思いました。
妻コメント
作中の、「(僕たちは)家具だけじゃなく人の心も動かしているんだね」というセリフはかなりの名言でした。正直このゲームを買ったときは引っ越しを題材にしたゲームとは斬新だなあ、なんて考えてたわけなんですが、実際にプレイしてみるとスムーズムーブス社の社員が引っ越し中毒になってしまうのにも頷けます。同僚とソファーをブン投げたり、二階のガラス窓をぶち破って一階に着地したり、冷蔵庫のコードを引き千切りながらの業務は、事実、中毒性があるのです。家族や友人、またはカップルで、楽しくワイワイ引っ越し作業に勤しみましょう!個人的にオススメのゲームです。