目次
ゲーム概要
『ゴースト・オブ・ツシマ』とは、2020年7月17日に発売されたPS4用ソフト。ジャンルはステルスアクション。2020年10月17日に実施された大型アップデートによりオンライン協力マルチプレイモード「冥人奇譚」が追加された。「冥人奇譚」において、プレイヤーは「侍」、「弓取」、「刺客」、「牢人」からなる四つの役目の中から好きなものを一つ選択し、マルチプレイに参加できる(※「格」を上げることで後から他の役目も選択可能)。侍は近接攻撃が、弓取は遠距離攻撃が得意など役目によって個性・特徴を持つ。
なお、『奇譚』では最大2人のプレイヤーでマルチプレイ用のオリジナルストーリーを、『九死』では最大4人のプレイヤーで敵襲に最後まで抗う防衛戦を楽しめる。(マルチプレイモードで遊ぶためにはPlayStation PLUSへの加入が必要。)
対応プラットフォーム
PlayStation4 ※2020年11月3日時点
プレイ人数
奇譚 | 1~2人 |
九死 | 1~4人 |
実況プレイ&解説動画
協力プレイ手順(オンラインマルチ)
『冥人奇譚』は本編開始後、OPTIONボタンを押してメニュー画面を開けるようになったタイミングから遊べるようになります。なお、フレンドと合流するためには各自がチュートリアルを終わらせておく必要があります。
ホスト側
- 「オンライン」の項目を選択する。
- PlayStationのフレンドリストが表示されるので、ゲームに招待したいフレンドを選択する。
- 「招待を送る」を選択する。
ゲスト側
- 招待が届いたらコントローラーのPSボタンを押してお知らせ画面に移動する。
- 「参加する」を選択する。
- ローディング後、合流できました!
レビュー
オススメする点
- 仲間と協力しながらの戦闘
- ハクスラ要素とキャラビルド
- マルチプレイならではの楽しさ
- 仲間と協力しながらの戦闘
冥人奇譚には「侍」「弓取」「牢人」「刺客」という個性的な四つの役目が登場します。たとえば侍は「持久力の高いタンク型」、牢人は「回復・蘇生が得意なヒーラー型」など役目に応じて特徴があり、プレイヤー同士で援護し合いながらの戦闘が白熱しました。我が家では弓取の私が遠くの敵を狙い、その間は牢人の夫に近くの敵を引き付けてもらったりしてます。そういった役割分担しながらの共闘が、いつかの時代劇で見た 侍がお互いに背中を預け合うシーンみたいで、かっこよくて楽しいです。また、戦闘においては高いアクション性と渋かっこいい攻撃モーションを誇る本編の特徴をそのまま引き継いでおり、難しいコンボを考えなくても色んな動きで敵を攻撃してくれます。それ以外にも、ステージの地形を利用した戦い方(茂みから闇討ちしたり、敵の近くに蜂の巣を落としたり)や、弓・吹き矢などの飛び道具による遠距離攻撃、暗具(まきびし・ひょうたんなどの補助アイテム)の利用など戦略を練りながら徐々に敵陣を支配していくのが面白いです。
本作には防御不能攻撃をしてくる敵が多く登場するため、受け流しや回避アクションがとても重要となっています。難易度が上がるほどに被ダメも上がるので、同じステージでも別難易度で挑戦することで手に汗握る戦闘を楽しめました。なお、同じステージに挑戦しても出現する敵が変わったり、達成すべき目標が変わったりとバリエーションがいくつかあり、装備集めのための周回が苦になりにくいのはありがたい点でした。そして、役目ごとの奥義や特技以外はほとんどが共通アクションとなっているため「弓取だから刀が使えない」、「刺客以外は闇討ちできない」ということはなく、役目による有利・不利をそこまで感じずにプレイできるのも良い点です。
- ハクスラ要素とキャラビルド
冥人奇譚では本編にはなかった装備のハクスラ要素が登場しました!装備は敵がドロップするのではなく、ステージクリア時の報酬として入手できます。装備品には刀、遠隔武器、護符、暗具1、暗具2が存在し、どの装備にも「気」と呼ばれる戦闘力の目安となる値が設定されています。そしてレア度が高くなるほど装備に付いている効果が強く・多くなっていきます。この効果を厳選することで、自分のプレイスタイルに応じたキャラビルドが可能で、例えば「近接攻撃のダメージアップ」を揃えて近接特化にしたり、「特技のクールダウン時間減少」を揃えて強力な特技を使い易くすることもできそうです。なお、要らなくなった装備は解体して素材にでき、その素材を使って他の装備を「強化」または「改良」することができます。「強化」を行うと全ての効果をランダムで付け直せるほか、「気」の値が上昇することがあります。「改良」を行うと効果の内の一つをランダムで別のものに変更できます(新しい効果が気に入らない時は変更しなくてもOK)。ちょっとしたガチャのような強化・改良システムですがどんな装備にも可能性を与えることができて面白いです。
- マルチプレイならではの楽しさ
プレイヤーの連携アクション前提のギミックが登場するのは嬉しい驚きでした。例えば 線でつながれた2人の敵は片方だけをやっつけても何度でも蘇ってしまうため、プレイヤー同士が息を合わせてほぼ同時に両方を倒すことで比較的楽に攻略することができます。ほかにも、武器に属性を宿した時にしか出現しない足場があり、こちらはプレイヤーがそれぞれ別の属性を付与した状態で交互に移動することでお互いの足場を確保できます。このような協力要素のおかげで、ソロ用の本編とは異なり「誰かと一緒に戦っている」という臨場感を常に感じながら楽しめます。何より、強敵に立ち向かう時に自分1人だけじゃないというのは非常に心強いです。
その他の機能
本作はフォト機能がとても充実していて、フォーカスや明るさ、角度、背景の色調補正や、蛍飛ばしたり火の粉散らすエフェクト、風の強さや向き、雲の量、BGM、服の汚れ具合など とにかくめちゃこだわれます。スゴイ。しかもいつでもポチっと一時停止してカッコイイ写真撮影を楽しめます(※フォト機能はマッチングを利用せずフレンドとプレイしている時のみ利用可)。ほかにも意思疎通の手段として、敵や貢物の位置をピン付けできる機能や、感謝の気持ちなどを伝えるボイス付きのショートチャットが用意されています。実績解除によって入手できるエモートや兵装を装備すれば自己表現だけでなくプレイヤー同士のコミュニケーションもより一層捗りそうです。なお、実績は普通にプレイしているだけでは達成が難しいものが多いので、欲しい装備やエモートの解除条件を先に確認することをおすすめします・・・!(私の場合、最初の内は気付かずにプレイしてたのであまり兵装が集められませんでした;;)
注意する点
- 『百鬼』に挑戦できるようになるまでの準備に時間がかかる
- 目的地が分かりづらい
- 『百鬼』に挑戦できるようになるまでの準備に時間がかかる
『百鬼』は条件達成時に褒美として気の値110の装備が入手できる高難易度ミッションで、装備の平均の気の値が90以上ないと挑めません。そのためまずは装備集めが必要になりますが、報酬として貰える装備の気の値はステージの難易度ごとに上限が決まっているため、気の値90以上の装備を集めるとなると難易度『黄金』のステージを周回することになると思います。とは言え『黄金』に挑戦するためにはそれなりの準備が必要で(難易度は『赤銅』、『白銀』、『黄金』の順に上がっていく)、私たちの場合『百鬼』に挑戦できるようになるまで、ゆっくりプレイしても15時間前後かかりました。
- 目的地が分かりづらい
「Ghost of Tsushima」は情緒を大切にした作品であり、"ゲームっぽさ"を薄めて没入感を高めるために目的地へは風が導いてくれたり、UIの文字表示は小さくしてあったりします。それは本作の良い点であると同時に、注意すべき点でもあると個人的に感じています。たとえば「エリア内の敵を殲滅する」という目標が掲げられていても、最後の敵がどこにいるか分からず2人がかりでぐるぐると探し回る必要があったり(対象に結構近づかないとシステムは案内してくれない)、特に困ったのは見えない敵が登場するステージで、そもそもどこに居るか分からない上に見えないとなると敵を延々と探さなくてはならず、メチャクチャ大変でした・・・。エリア移動用の鳥居も、かっこいい演出だとは思うのですが何処に出現したのかが初見プレイ時はすぐに気付けない時があり、もう少し遠くからでも場所が分かるように目立つ工夫がしてあれば良かったのではと思いました。
オンライン協力プレイの仕様
協力プレイ環境
PlayStation4本体 | 2台 |
ソフト | 2本 |
コントローラー | 2台 |
二人協力プレイに掛かった費用
ソフト代 | 6,000円×2本=12,000円 ※2020年11月3日時点 |
オンラインサービス | PS Plusに加入が必要 |
夫婦コメント&評価
夫コメント
カメラ距離が近いので(調整できない)、最初にカメラ感度が高い状態でプレイした時、若干画面酔いしました・・・。しかし操作性は良くボタン配置も抜群で、使えない技やアイテムはなく全て使い切ることができますし、何より戦闘アクションがカッコいいので自分が剣豪になった気分でプレイできます!笑。 今回僕は普段はやらないヒーラー職(牢人)でプレイしたのですが、離れた場所にいる仲間を蘇生できる奥義がメチャクチャ強くて、ここぞという場面で奥義を発動できたときは楽しかったです。なお、鬼の弓兵がマシンガンみたいに撃ってきて強すぎるので苦手です…w
妻コメント
牢人が召喚したワンコを撫でられるのが気に入ってます。冥人奇譚はステージ制のストーリーミッションまたは防衛戦を楽しむモードのため本編のようにオープンワールドの世界を一緒に旅したりできるわけではないのですが、ハクスラ要素を生かしたキャラビルドと仲間との協力バトルが白熱する楽しいコンテンツです。無料アップデートでここまで盛り沢山なんてすごいよゴーストオブツシマ!そして冥人奇譚をやってみて初めて本編主人公・境井仁のすごさに気付きました。刀で弓矢を弾き返す仁さんかっこよすぎるよ…!!