目次
ゲーム概要
『ロードオブザフォールン』は、2023年10月13日に発売された3人称視点のアクションRPGです。本作の主な特徴として緊張感漂うソウルライクなバトル、ステータスの振り分けと装備の組み合わせによってキャラクターを強化するキャラビルドシステム、「生」と「死」という二つの世界を行き来する探索要素が挙げられます。
あらすじ
暴虐の神・アディールの復活の兆しがあり、世界に終焉の時が近づいています。プレイヤーは闇の十字軍の1人として「生者の世界」と「死者の世界」という2つの領域を行き来しながら探索を進めていき、邪悪な存在を滅するための戦いに挑みます。
対応プラットフォーム
PlayStation5 / Xbox Series X|S / Steam / EpicGames
※2023年10月25日時点
異なるプラットフォーム間でのクロスプレイに対応していますが、本記事投稿時点(2023年10月25日)ではクロスプレイ機能が一時的に停止されています。
プレイ人数
オンラインマルチプレイ | 最大3人 |
公式ページの商品情報には「最大プレイ人数は3人」との記載がありますが、協力プレイ2人+侵入PvPプレイヤー1人の「最大3人」という感じがしました(私たちの環境では確認ができないため、正確な情報ではない可能性があります)。
実況プレイ&解説動画(生放送)
協力プレイ手順(オンラインマルチ)※PS5
チュートリアル後、最初の休憩ポイント「ラニークの痕跡」を調べることでマルチプレイを開始できます。
招待側
- 痕跡(休憩ポイント)に近づいて×ボタンを押します。
- 「マルチプレイヤー」を選択します。
- 「フレンドを召喚」を選択します。
- フレンドリストからゲームに招待したいフレンドを選択します。
参加側
- ゲームに招待されると通知が表示されるのでコントローラーのPSボタンを押して通知を開きます。
- 「参加」を選択します。
- ローディング後、ホストのワールドに合流できます。
レビュー
オススメする点
- ダークファンタジーの世界観とそれを表現するグラフィックが良い
- 色んなキャラビルドでプレイできる
- マルチエンディングであるなど、一定のやり込み要素がある
- ダークファンタジーの世界観とそれを表現するグラフィックが良い
まず、世界観がとても良かったです。本作の主人公は倒れても「死者の世界」で復活できる不思議な能力のあるランタンを持っていて、廃村や沼地、雪原などのある「生者の世界」と、骨と屍で形成された不気味な「死者の世界」という2つのパラレルワールドを行き来しながら冒険を進めていきます。冒険の目的は世界各地をめぐって穢されたビーコンを浄化し、邪神の復活を阻止すること。そのために主人公は、堕落した聖者たちを滅する"闇の十字軍"の一員として暗躍することになります。…といった感じで何ともゲーマー心をくすぐられるダークファンタジーど真ん中の世界観となっています。また、それを表現するグラフィックもよかったです。特に各ボスの登場ムービー演出はどれもカッコよく、戦闘前にワクワクする感覚を味わう事ができました。さらに装備品をはじめとしたオブジェクトは細部まで作りこまれていて、開発陣のこだわりを感じます。たまにフィールド上の煙効果がポリゴン化けしていたりと粗い部分があるのですが、十分にダークファンタジーの世界観に浸れるクオリティでした。
- 色々なキャラビルドでプレイできる
剣やハンマー、拳打、斧、槍をはじめとする近接武器が50種類以上あるのに加えて、遠距離攻撃の手段として光魔法や灼熱魔法、弓、クロスボウ、投擲武器が用意されています。装備品は筋力や敏捷といったステータスに応じて性能が変化する仕組みになっていて、自分のプレイスタイルに合わせて幅広いビルドが可能です。私の場合は、とにかく死にづらいキャラが作りたかったので筋力を上げて重装備とバカデカい盾で守備をかためつつ、光魔法の継続回復を使用することでいつでも脳筋特攻ができるようにしてました。ステータスの振り直しアイテムはゲームを進めていく中で複数個手に入るほか、ボスを倒すとボスの装備や魔法を習得できるようになったりと多彩なキャラビルドが楽しめると感じました。さらに本作ではキャラクリにもかなりこだわることができます。目鼻立ちや体型を調整したり、髪色をグラデーションにすることも可能です(ただし可愛いキャラが作れるわけではない…w)。さらに装備品は部位ごとの染色が可能となっており、自分のキャラクターに外見の部分でも個性を出すことができます。
- マルチエンディングであるなど、一定のやり込み要素がある
少なくとも 3つのエンディングが存在し、ゲームの進め方によってそれぞれ違うエンディングに向かうストーリーが展開していきます。また、1周目のクリア後には「ニューゲーム+1(強くてニューゲーム)」モードが解放され、すべてのエンディングを見たい人やトロコンを目指す人向けに周回プレイも可能なシステムとなっています。さらに本作には各地の宝箱などに入っている装備品の染色パレットや、イベントをこなすことで入手できるジェスチャー、ネームドの敵を倒して手に入れた素材やPvPで獲得した素材を景品と交換するといったコレクション要素もあり、一定のやり込みプレイが楽しめると思います。
注意する点
- 緊張感のある死にゲーを期待して購入すると肩透かしを食らうかも
- 操作性やカメラワークなど、作りの粗い部分が目立つ
- 定価8,500円以上のゲームとすると満足できないと感じる部分がある
- 緊張感のある死にゲーを期待して購入すると肩透かしを食らうかも
序盤こそレベルが足りず苦戦する敵もいましたが、協力プレイで進めているという事もあってしっかり準備すれば初見でも余裕で勝てるボスが多いです。さらにどのボスにも遠距離攻撃が効くため、タゲ下がりしながら投擲武器を使っているだけで呆気なく倒せてしまいます。そのせいで「激闘の末にどうにか強敵を打ち倒せた!」というような達成感を味わえることが無く、正直なところ物足りなさを感じました。むしろ、ボスまでの道中にこれでもかというほど大量に配置された雑魚敵や、異様に細くてすぐに落下してしまう高所の道の方が手ごわかったです。
- 操作性やカメラワークなど、作りの粗い部分が目立つ
ソフトの強制終了や無限ローディング、ボス戦でBGMが流れなかったり、マルチプレイ中の参加側プレイヤー画面に敵が表示されないなどバグや不具合のせいで快適にプレイできないことがあり、システム面の完成度の低さが気になります。また、壁際に追い込まれるとカメラワークが不安定になってしまい、ぐるぐる回る視界の中でなすすべなく敵に倒されてしまう事が何度もありました。さらにターゲット切り替えの速度やターゲットの固定維持の仕様にも違和感を感じることが多く、特に大量の敵を相手にする場面では攻撃したい敵とは全く別の方向に斬りかかってしまうことがあったりと、全体的に操作感はあまりよくないです。
- 定価8,500円以上のゲームとすると満足できないと感じる部分がある
もし定価が5,000円のゲームならおすすめだったのですが、かなり強気の値段設定のため不満に感じる部分があります。特に「ダークファンタジー世界の広大なフィールド探索」に期待していたのですが、蓋を開けてみれば「沼」や「雪山」といった雰囲気の違うエリアはあるものの基本的にはほぼ一本道で進むストーリーに多少の分かれ道があるだけとなっており、自由度は低いです。さらに肝心の探索内容も、はしごを下ろしたり扉を開けてショートカットを繋げたり、宝箱を探すくらいしかすることがなく、圧倒的にボリューム不足を感じました。私たちのクリア時間は48時間でしたが例によって迷子スキルが発動していたので、ゲームに慣れている人であれば40時間を切れるのではないかと思います。
オンライン協力プレイの仕様
協力プレイの特徴
- マルチプレイ時、ストーリーが進むのはホスト側のみ
- ホストは自分の回復薬を使ってゲストを蘇生できる(ゲストはホストを蘇生できない)
- プレイヤー間の離れられる距離に制限あり(離れすぎるとゲストがホスト付近に召喚される)
- 地面にアイテムを落とすことで装備などの受け渡しが可能
- ゲストは宝箱やフィールド上のアイテムを獲得できない(敵のドロップアイテムは拾える)
- ムービーにはホストのキャラクターのみが表示される
- フレンドリーファイアはない
協力プレイ環境
PlayStation5 本体 | 2台 |
ソフト | 2本 |
コントローラー | 2台 |
二人協力プレイに掛かる費用
ソフト代 | 8,580円×2本=17,160円 ※2023年10月25日時点 |
オンラインサービス | PS Plusに加入が必要 |
クリアタイム
48時間
夫婦コメント&評価
夫コメント
バグや不具合など作りの粗い部分が目につくのですがキャラビルドの多様性や一定の質があるグラフィック、そして生と死の世界を行き来する独特のダークファンタジーの世界観は魅力的でした。ただし価格に見合わないボリュームなのでセールを待ってからの購入でも良さそうです。
妻コメント
こういったソウルライク作品にしてはめずらしく、すぐに合流して協力プレイを始めることができるのはよかったのですが…。協力プレイだと敵を挟み撃ちにしてぼこぼこに殴れてしまうのと、光魔法の継続回復を取ってからは本当に死ななくなり戦闘にほぼ緊張感がなくなってしまいました。戦闘面にバランス調整が必要だと感じます。