ゲーム概要
『ドンキーコング リターンズ HD』は、2025年1月16日に発売されたプラットフォームアクションゲーム。2010年に発売されたWii用ソフト「ドンキーコングリターンズ」のリメイク版です。おもな特徴として、全80の多彩なステージが登場することや、歯応え抜群のアクション性の高いステージギミック、ステージ内の隠しアイテムなどやり込み要素が充実している点があげられます。
あらすじ
冒険の舞台となるのは平和な島「ドンキーコングアイランド」。火山の噴火とともに突然現れた「ティキ族」によって動物たちが操られ、ドンキーコングは大量のバナナを奪われてしまいます。プレイヤーはドンキーコングとその相棒ディディーコングを操作して、バナナを取り戻すための冒険に出発します。
対応プラットフォーム
Nintendo Switch
※2025年2月15日時点
プレイ人数
おすそわけプレイ | 最大2人 |
公式YouTube動画
おすそわけプレイ手順
ゲーム開始時に「2人であそぶ」を選択すれば、最初から協力プレイで遊べます。
- ゲーム開始後、セーブデータのファイルを選択します。※はじめての場合は「はじめから」を選択
- 「ゲームモード」を選択します。
- 「2人であそぶ」を選択します。
- コントローラーを2つ認識させて、「Aボタン」を押します。※Joy-Conおすそわけでもプレイ可能です。
→Switchのコントローラーの認識方法はこちら - 協力プレイが開始されます。
レビュー
オススメする点
- やりごたえ抜群のオリジナリティの高いギミックがたくさん登場!
- 奥行きを感じるダイナミックなカメラワークなど演出が素晴らしい
- 各コースでの文字集めやクリア後の追加エリアなどやり込み要素がある
- やりごたえ抜群のオリジナリティの高いギミックがたくさん登場!
各コースにはオリジナリティの高いギミックがたくさん用意されており、しかもほとんど内容に被りがないので最後までドキドキハラハラの冒険が楽しめました!蔦を使ったジャンプ移動でジャングルを飛ぶように移動したり、画面下から迫ってくるマグマから逃げたり、高速移動するトロッコに乗って落下してくるつららをかわしたりと、森・洞窟・遺跡といった全8エリアの多彩な特性を生かしたギミックが盛りだくさんとなっています。加えて初見殺し的な要素も存在し、ゴールまで一切油断ができません。何度もコースに挑んでは失敗を繰り返す内に少しずつギミックに適応できるようになっていき、ついにゴールに辿り着けた瞬間には思わず叫んでしまうほどの達成感がありました!笑

また、各エリアの最後にはボス戦があり、ギミック中心のバトルを繰り広げることになります。敵の動きや変化を観察してどこが弱点なのかを発見する必要があるので、協力プレイの際はお互いに意見を出し合いながらギミックを解決していく楽しみ方ができ、バトルが白熱しました。
- 奥行きを感じるダイナミックなカメラ視点移動など演出が素晴らしい
タル大砲で画面奥と手前を行ったり来たりしながら進んでいくコースや、スクロール方向が突然縦に変化するコースなどがあり、ダイナミックなカメラワークによって単純な横スクロールのゲームでは味わえないようなゲーム体験ができました。また、夕陽を背に進むコース・鳥などの生き物が飛び交うコース・薄暗く怪しい雰囲気の洞窟コースなどステージ背景の作り込みにもこだわりを感じます。さらにコースにマッチしたBGMも魅力的で、例えばジャングルエリアではお洒落ジャズみたいなBGMが流れる一方で、洞窟エリアはテンポの速い緊張感のあるBGMとなっており、没入感高くプレイできました。中でも印象的だったのはコース内が煙に包まれて、足場やキャラクターがうっすらとモノクロ調で表現されているファクトリーエリアです。うごめく機械のSEなどもリアルで、新たなゲーム体験ができました。

- 各コースでの文字集めやクリア後の追加コースなどやり込み要素がある
本作には、オリジナル版であるWii用ソフト『ドンキーコングリターンズ』と同じルールで遊べる「オリジナルモード」と、体力が最初から1つ多くなり遊びやすさがUPした「モダンモード」があります。ふつうに「オリジナルモード」をプレイするだけでかなりのやりごたえを味わえるのですが、さらに各コースにはどこかに「K」「O」「N」「G」の4つのパネルが隠されており、それらを探すというシリーズおなじみのやり込み要素も存在します。このパネルの配置が絶妙で、獲得タイミングを逃すとリトライが必要になる場合もあり、全て集めようとすると相当やりこみが必要です。そして全てのパネルを集め終わると、今度はそのエリアの隠しコース(ラビリンス)が登場!この隠しコースのアイテムを全て集めると、追加エリアに挑戦できるようになります。ただクリアを目指すだけならば約15時間位のクリアタイムになりますが、こうした豊富なやり込み要素を合わせると30時間程度はじっくり遊べる作品だと思います。

注意する点
- ローディングが長い&回数も多い
- トロッコなど乗り物操作がメインのコースでは2Pのやることがない
- 大量の虫が迫って来るコースがある
- ローディングが長い&回数も多い
とにかくローディング時間が長いうえに頻度も多いのがストレスでした。オープニングムービーの読み込み時点で「おー、結構長いな・・・」とは思っていたのですが、特に良くなかったのはゲームオーバーになった際のローディング回数とその時間です。本作ではゲームオーバーになったとき、そのコースをリトライするという選択肢がなく、いったんコースセレクト画面に退出させられます。この時点でローディングが一度発生しているのですが(ひたすらドンキーコングとディディーコングが走る映像が流れる)、その上で再挑戦したいコースを選択すると当然のごとく二回目のローディングが発生し、再びドンキーとディディーが走る映像が流れます。この2段オチもはじめのうちは笑って眺めていられるのですが、やりごたえ抜群の「オリジナルモード」でプレイしたこともあって協力ゲーム通信は幾度となくゲームオーバーを経験することになったため、ゲーム終盤に差し掛かるころには無の状態で2匹の走りを見守っていました。ゲームが上手ければこんな虚無らなくて済んだんだ 本作はリメイク作品であるため、こういったシステム面は改善できたのでは、と思います。

- トロッコなど乗り物操作がメインのコースでは2Pのやることがない
トロッコやロケットバレルに乗って進むコースが度々登場するのですが、乗り物自体は1つしかないため2Pプレイヤーは同乗するだけでやることがなく、ただ見ているだけになってしまう場面が多々ありました(厳密に言えば2Pも乗り物操作はできるのですが、1Pと2Pでハンドルの奪い合いのような感じになり笑、タイミングがシビアな場面でのジャンプなどで失敗しがちなので一人でプレイした方がよかったです)。さらに、失敗すると残機が一気に2つ減るので、協力プレイというより足を引っ張っている感じになってしまいました。2P用の乗り物も用意して、どちらかがゴールできればOKというシステムにしてくれても良かったのでは・・・と思います。また、コースで乗れるアニマルフレンドはサイのランビだけというのも、もっと色んな動物が登場すると期待していたので残念でした。

- 大量の虫が迫って来るコースがある
フォレストエリアでは、結構リアルな黒い虫の大群に追いかけられるコースがあります。さらに追いかけられるだけではなく、蜘蛛や虫の卵のようなものが背景に配置してあったりするので、虫が嫌いな方や、集合体恐怖症の方は、フォレストエリアの当該コースに関しては虫が大丈夫なフレンドにクリアしてもらうなど、プレイする上で注意が必要です。

おすそわけプレイの仕様
協力プレイの特徴
- 最初から最後まで一緒にストーリーを進められる
- 倒れた味方を蘇生できる(タル風船にタッチする)
- 乗り物の操作は1Pと2Pどちらにも権限がある
- 1Pと2Pの距離が開きすぎると、遅れている方が消えてしまう(復活には残機を使用する)
協力プレイ環境
Nintendo Switch本体 | 1台 |
ソフト | 1本 |
コントローラー | 2台 |
Joy-Con横持ち、Joy-Conグリップ、Nintendo Switch Proコントローラーに対応。
二人協力プレイに掛かる費用
ソフト代 | 4,500円 ※2025年2月15日時点 |
オンラインサービス | 不要 |
クリアタイム
約15時間
夫婦コメント&評価
夫コメント

操作性がよくレスポンスも良いので快適にプレイすることができました。ただ、難易度が高い「オリジナルモード」でプレイしたこともあって度々ゲームオーバーになったので、ローディング待ちのストレスがありました・・・。とはいえ各コースの丁寧な作り込み、被りのないオリジナリティの高いギミックやダイナミックなカメラワークなどが素晴らしくほかにはないゲーム体験が楽しめました。また、ボス戦では2人で相談しながら弱点を見つけて攻略していく過程が楽しく「協力しているな」と感じる場面が多かったです。
妻コメント

可愛いグラフィックとシンプルな操作性によって誰でもプレイできるよう間口が広く取られた、死に覚えプラットフォームアクションゲームです。とにかく「オリジナルモード」の歯応えがエグい!しかもトライ&エラーのゲームプレイにさらにローディングの待ち時間がプラスされるので、サクサクと走り抜けてクリアできるようなマリオのような爽快感はほぼありません。しかしその代わりに、幾度もの挑戦を経てついにコースをクリアできたときの達成感はすさまじく、たぶん死にゲーで強敵を討ち取った時と同じ種類の脳汁が出てます。多彩なステージと凶悪なギミック、個性的なボスとのバトルなど一度プレイしだすと止まらない面白さのある高難易度のアクションゲームなので、ゲームにとにかくやりごたえを求める方におすすめします!