2024年7月19日〜21日の間に京都府みやこめっせで開催されていた日本最大級のインディーゲームの祭典「BitSummit」に今年も2人で参加してきました。今年からフロアが拡張され、京都市勧業館みやこめっせの1Fに加えて3Fの展示室も会場となっていました。インディーゲームの盛り上がりを感じます!
気になっていたタイトルもいくつか試遊させて頂いたので、早速レポートしていきます。

目次
京都市勧業館みやこめっせに到着
日本最大級のインディーゲームの祭典ということもあり、朝からかなりの参加者がいました。協力ゲーム通信は前日におこなったライブ配信が深夜まで続いたこともあり若干眠気を感じていましたが、会場の熱気で一気にテンションが上がってきました。昨年は1日だけの参加でしたが、今年は2日目に私たちが楽しみにしているステージイベント(大ファンであるロングコートダディさんのリアルデスゲーム大会「Death Game Hotel」)があったため、20日と21日の両日に参加しました!2日間参加しても料金が変わらないため、ゆっくり見て回りたい方にも優しい料金設定だと思います。

「ビビッドワールド」を試遊
まずはじめに、パーティ構築型ローグライクゲームとして人気を博した「ビビッドナイト」に続く完全新作「ビビッドワールド」を試遊させていただきました。本作は待望のオンライン協力プレイに対応していて、発売予定日は2024年内となっています。

基本的なゲームの流れは、ダンジョンを探索しながらヒーラーや魔法使いなど個性的な仲間を集めて深層へと進んでいく…といった感じ。武器やスキルなどを選択しながら進めていく一般的なローグライクゲームとは一味違った「ローグライク要素=パーティ構築」というゲーム性がとても魅力的です。また、ビビットナイトから進化した要素として、同じ宝石を三つ集めて仲間を強化すると爆発的にパワーアップできるほか、キャラクターごとに装着できる「オーブ」によって個別強化が可能であったりと、パーティビルド要素をさらに楽しめるようになっています。

さっそく試遊の列に並んでみたのですが…試遊用のステージがかなり用意してあることに加えて「パーティ全滅まで時間制限なしで遊べる」ということもあり、皆さんプレイスキルが高くなかなか順番が回ってきませんでした。
結局2時間ほど待って、ようやく私たちの順番に。「さあやるぞ!」と意気込んでいたところで、こはくの操作ミスが発生。いきなりタイトル画面に戻ってしまい一瞬でマルチプレイ終了というトラブルに見舞われます。完全に出鼻を挫かれる形となり、さらに他の順番待ちの方が見ているなかのゲームプレイで緊張してしまい、あっさり1ボスで全滅。なんと、ものの15分で試遊が終了してしまいました。ほかの参加者さんは1時間近くプレイしていたのに…。なお、本作にはバトル以外の協力要素として「パーティメンバーの交換」が可能となっていて、相談しながらパーティ編成を考えていくことで互いに強化し合うこともできるのですが…試遊では息が合わずパーティ構築も大失敗してしまいました…笑。リリースされたらまたリベンジしたいです!
「Cult of the Lamb(カルトオブラム)」を試遊

気を取り直して向かったのは、「Cult of the Lamb(カルトオブラム)」のブース。2022年8月に発売された同作は、その爽快でド派手なアクションと、自身の教えを広げながら教団の信者を鍛える事でコミュニティを作っていくというオリジナリティの高いゲーム性で人気を博したアクションアドベンチャーです。
「Cult of the Lamb(カルトオブラム)」は元々はシングルプレイのタイトルでしたが、2024年8月12日に実施予定の無料アップデートでローカル協力プレイに対応するとの事で一足先に体験させていただきました!

プレイ開始後すぐに、かわいさと狂気の共存するダークな世界観に魅了されました。操作キャラは1Pが仔羊・2Pが山羊と、とても可愛い雰囲気なのですが、扱う武器は敵を鋭く切り裂く爪や重厚な斧など殺傷能力の高そうなものばかり。ローグライト要素も魅力の本作では、冒険のなかで発見した新たな武器や魔法を取捨選択しながら進んでいきます。武器ごとに攻撃速度などに違いはありますが操作性がシンプルで手触りは抜群。今回の試遊で使えた武器では全て爽快感を感じることができました。また、魔法スキルにも様々な効果があるようで、巨大な触手で敵を貫く邪悪でド派手なエフェクトのものなどもあり、キャラビルドが楽しめそうだと感じました!
なお、試遊ではなんとか1ボスまで辿り着いたのですが…ボスの攻撃範囲が広く、雑魚呼びと巧みな連続攻撃に畳み掛けられて勝つことができませんでした…。ですが協力要素としてパートナーの蘇生が可能なので、凶悪なボスとのバトルは盛り上がること間違いなしだと思います!
「Never Grave: The Witch and The Curse (ネバーグレイブ)」を試遊

次に向かったのは、あの「パルワールド」を制作されているポケットペアさんのブースです。発売日は未定ですが、以前から注目していた最大4人でのオンライン協力プレイ対応の横スクロールアクション「Never Grave: The Witch and The Curse (ネバーグレイブ)」を試遊させていただきました。
本作は、呪われた帽子となったプレイヤーが多様な魔法を駆使し、時には敵に憑依して戦いながらダンジョンの深層を目指すメトロイドヴァニア×ローグライクゲームです。

剣での攻撃に加えて、投げナイフなどの飛び道具と、最大2つまでセットできる魔法を使いながら冒険していくのですが、雑魚敵でも火力が高めで油断できない緊張感があり、どの魔法を選択するかなどによって戦略的なバトルを楽しめそうだと感じました。また、ローリング回避や帽子状態になっての二段ジャンプ、針山に囲まれた場所をうまくかわしながら移動する場面などアスレチックみのある移動アクション要素が随所に見受けられ、探索中も気が抜けない点も含めて楽しめました。また、ルート選択次第で異なるゲーム体験ができるようになっているのですが、テレポーターが各所にあるため移動にストレスを感じずにすむシステムにも好感が持てました。
現在SteamではDemo版がプレイ可能なので、気になった方はぜひチェックしてみてくださいね。
「アレンジャー・ロールパズリングの旅」を試遊

続いて向かったのは、任天堂さんのブース。その中でも7月25日に発売される注目のパズルアドベンチャーゲーム「アレンジャー・ロールパズリングの旅」を試遊させていただきました。
移動するたびに地面が動いて世界が変わっていく「グリッド」で埋め尽くされたゲームで、まるでルービックキューブを探検しているような世界でシームレスな移動・探索・戦闘を楽しめます。

パズル要素の難易度は高めで、序盤からかなり頭を悩ませる場面がありました。残念ながらマルチプレイの試遊はできませんでしたが、歯応えのあるパズル要素と独特な世界での探索要素には魅力を感じました。一人ではパズル要素が難しかったので、誰かと相談しながらプレイすれば柔軟な発想が生まれて盛り上がりそうです。
なおSteamではデモ版のプレイが可能なので、気になった方は是非チェックしてみて下さい!
「All You Need is Help(オール・ユー・ニード・イズ・ヘルプ)」を試遊

次に試遊させていただいたのは、近日発売予定の最大4人でのローカル・オンライン協力プレイ対応のパズルゲーム「All You Need is Help(オール・ユー・ニード・イズ・ヘルプ)」です。
テトリスのような形をしたそれぞれのキャラが、時には押したり、時には一緒に座ったりしながらステージ上の回転する仕切りなどのギミックに対処し、青い枠の形に各キャラクターの形をうまく組み合わせてパズルを解いていきます。

ギミックを解決するためには仲間との「一致団結力」が試されます。そのため、パーティゲームとして盛り上がりそうだと感じました!
「Whisper Mountain Outbreak」を試遊

続いて試遊させていただいたのが、オンライン協力プレイ対応のサバイバルホラーゲーム「Whisper Mountain Outbreak」です。
レトロゲームを思わせる2Dドットのグラフィックですが、丁寧に細部まで描かれておりホラーな雰囲気も絶妙で、すぐに世界観に入り込むことができました。操作に関しては少し癖がある印象でしたが、慣れれば問題なくプレイできるかと思います。ただ、ゲームとしての難易度は少し高めかなと感じました。スタミナ管理がかなり重要で序盤はバットしか武器がないのですが、次々襲ってくる敵を倒そうにも2~3回バットを振るだけでスタミナ切れを起こしてしまいますし、走って逃げようにもこちらもスタミナがすぐに切れてしまいます。加えて被ダメは高めで、敵の出現量も少なくないです。そのため本作はアクションがメインというよりは、慎重に探索して銃など装備をしっかり見つけてから先に進んでいくような"サバイバル体験"の方に重点が置かれたゲームだと感じました。

また、ロックピックで扉を開錠したり、ヒントとなる新聞記事を読んで暗号を解読するなどパズル要素が多彩でアドベンチャーゲームとしても楽しめる一面があります。さらに、特定の場所に足を踏み入れるとゾンビが大量発生するといった、探索に緊張感を持たせてくれる部分にも魅力を感じました。蘇生要素やアイテムの受け渡しといった協力要素もあり、フレンドと遊べばきっと盛り上がると思います!
「スダップ!~料理の冒険~」を試遊

そして最後に試遊させていただいたのは、以前から注目していた近日発売予定のアクションゲーム「スダップ!~料理の冒険~」です。
本作は、フィールドを探索して野菜や果物を収穫したり、時にはパイナップルの化物と戦って獲得した素材で東南アジアの伝統料理を作り、制限時間内に指定数の納品をめざすステージクリア制の料理クラフト×アクションゲームです。

ステージが進むにつれて「すりこぎで擦った材料と切った材料を合わせて炒める」「逃げるショウガの魔物を追いかけて倒し、素材を入手する」といった風に料理に求められる作業が増えていき、さらに動くバーを見てタイミングを合わせて複数回ボタンを押すといった調理ミニゲームも発生するなど(※失敗すると1からやり直し)調理工程が複雑化して、かつ必要納品量も増えていくので協力プレイでの「作業分担」や「声をかけあっての連携プレイ」がかなり盛り上がりました!加えて、探索フィールドが広がったり、出現する敵が強くなったりするので材料集めも容易でなくなってきて、やりごたえも味わえました。
さらに武器種によって攻撃に個性があったり、蘇生要素があるなど料理以外にも協力要素がある点にも魅力を感じました。
最後に
昨年より、明らかにパワーアップしていた「BitSummit」。あっという間の二日間でした。外国からの参加者さんも多く、今回の記事では紹介できなかった数多の魅力的なゲームが展示されていました。
中でも、子供の時には全然意味が分からずクリアできなかった「ウィザードリィ」のブースに懐かしのパッケージが展示されていて、ゲームを通じて感じる歴史になんだか感動してしましました。

そして、めちゃくちゃ楽しみにしていたロングコートダディさんのステージを生で観れたことにも大満足です。来年も絶対参加するぞ!と心に決めました!!!